第55話 豚と猪
名前:シエスタ
種族:ミストスライム
年齢:2
性別:♂
ランク:D
Lv:1
HP:155/160(+70)
MP:92/104(+42)
攻撃力:147(+60)
防御力:180(+70)
敏捷:195(+72)
知力:104(+53)
精神力:99(+59)
魔力:106(+50)
アクティブスキル
【触手術】Lv5【液体化】Lv4【風化】Lv5【風魔法】Lv3【水魔法】Lv1
パッシブスキル
【環境適応】Lv6【気配遮断】Lv7【物理耐性】Lv3【睡魔】Lv1
称号
【昼寝好き】【食いしん坊】【草食スライム】【掃除夫】【子守りスライム】【安眠の父】【武器スライム】
【睡魔】Lv1
安眠させることができる。
【子守りスライム】
子守りをした子供の能力値を上げる。子供に好かれやすい。
【安眠の父】
安眠させることができる。子供の能力値を上げる。
【武器スライム】
自身が武器となったとき、使用者に経験値の5%を与える。
シエスタは進化することによって水色と薄緑を混ぜた色になった。称号とスキルが眠り関係が増えた。武器スライムはどう考えても僕のせいだろう。
「変わったスライムだな。ミストスライムか。霧がよく発生するところで目撃されるが、こんなとこでミストスライムになったやつは始めてみたな。テイムされると仕様が変わるのだろう」
ギルド長は真剣にシエスタを見つめていたが、シエスタは進化した喜びで跳び跳ね回っていた。
「ミストスライムってことよりもまずは称号とスキルが驚きですけどね」
「昼寝好きといえどここまで来るとスリープスライムにならないことが不思議だがな」
「スリープスライムとは?」
「昼寝好きのスライムがなる傾向になっている。まぁ1日の大半を睡眠にかけていて、攻撃はしないが、寝てるとき起こされると勝てない相手だろうと怒り狂って叩き潰すそうだ。だから基本的にスリープスライムには手出し禁止している。色が紫色だから見間違えはしないだろう」
よかった。そんな怖いスライムにならなくて。ミストスライムってことはいずれ霧の攻撃ができるってことか?いや、液体化と風化を組み合わせたらいけそうだな。
しばらくはシエスタが落ち着くまでなで回してから、ホブゴブリンとゴブリンジェネラルの魔石を回収してシエスタに食べさせた。
それから、ホブゴブリンを誘き出して倒してを繰り返した。合計で150体程倒したところで移動することにした。どうせまた来たらここにホブゴブリンが集まってることを考えるとここにとどまらなくてもいいだろう。
さらに奥地に向かうと今度はオークがいた。しかもホブゴブリンと戦っていた。こいつらはよく戦ってるなぁ。数でいえば断然オークの方が多い。そのためあっさりホブゴブリンは負けた。オーク達は魔石だけを回収してから死体は投げ捨てた。やはりオークも食べないようだ。
「ギルド長ここは二手に別れて攻めますか?」
「そうだな、俺は回り込んで攻めるから、ソウタはこのまま向かえ」
ギルド長は一瞬でその場からいなくなった。僕は移動したことはわかったが、動きは全く見えなかった。僕はオークの足を落とすようにウィンドカッターを飛ばした。それによりオークは倒れ伏せてオークの住んでた家は崩れ落ちた。やりすぎた感があったが、中にいたオークの足も切れていたので、気にせずに集落を襲った。
こちらに気づいたオークがいたが、足が切られているため、声しか出せていない。大声を出してうるさかったので、首を落として静かにさせた。倒れていて暴れまわっているオークは30体程いたので、首を落としていった。シエスタは暴れまわっていないオークの首を狩っていた。
そんなことをしてる間にただのオークではないものが出てきた。オークは肥った豚だが、筋肉質で太った豚が出てきた。そいつらは全員で15体程と普通のオークが40体程いた。こちらのことを睨み付けているので、ウィンドカッターて足を落としてやった。すると上位のオーク以外は足が切れてしまい、上位のオークの足には軽く傷がついた。
それに怒り狂ったオークが襲ってきたので、足元に風圧を当てて後頭部らへんをエアロックによって固めて、転けさせる。すると驚いた声を出したオーク達は顔面を思いっきり地面にぶち当てていた。
大きな隙ができたので、風圧で威力を高めたウィンドカッターで首を落として魔石を回収してから死体はアイテムボックスにしまった。
通常のオークはシエスタに殺させて褒美にオークの魔石を与えた。そんなことをしていると、今度は先程の上位オークよりも大きく黒い豚というよりも猪がやって来た。オークには見てなかった。口元には牙があり、手には大きな斧を担いでいた。
その謎の猪が先程のオークの倍ほどいた。大体50匹はいるだろう。しかもオークよりも強者だ。僕は集中してそいつらを観察した。それから風で砂煙をたたせて目眩ましをする。そしてオークの血で槍をつくり、次々と槍を刺していく。それには猪も驚き、何匹かこちらの至近距離に来たが風壁によって攻撃を弾き、空いた腹に槍を刺した。
5匹程が一斉に寄ってきたので、動きの流れを察知しながらかわして死角から槍を刺したりウィンドカッターで応戦していた。そんなことをしていると猪に囲まれてしまったので、地面に散らばっている血を全て針状にして下から上に飛ばした。
すると、防御も全くできない状況だったため、半数が絶命し、半分がなんとか耐えて立っている。だが、上に飛ばした血の針を下に飛ばすことによって耐えた残りの猪も絶命した。
ちょうどそのとき、この猪達よりも大きな猪を持ったギルド長がやって来て、合流することができた。
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