表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
流されたものの行方  作者: 『食べられません』を食べた人
54/114

第53話 プロの職人(冒険者)

 刈りイベント2日目になり、砦の外に出ると夜の間に魔物が近くまで来ていたので、狩っておいた。壁と壁の間の溝にもいくらかいて、このことは気にしないことにした。とりあえず数人で見回りをしてもらい、見つけ次第狩ってもらうことにした。ギルド長が昨日と同じく予定を話す。


 「今日行うことは木の加工と壁の製作だ。高さは10mほど欲しい。二つ目の壁から10m離れた地点に頑丈なのをつくるぞ。土魔法で壁をひたすら建ててもらう。暑さは1mほどで頼むぞ」


 なかなか本格的になってきたな。確かこれって暇潰しだったよな?あれ?なんか普通に仕事してないか?まぁ壁づくりに関して言えば僕は何もできないので、木の加工をすることにした。


 木をまず乾燥させるために流体操作で水分を抜き、軽く温める。枝を切り、それから皮を剥いでいき、その皮は焚き火に使う。それから指定された形に整える。建材としてつかうため、木を四角にするか、丸いままにする。


 その工程をひたすらやっていたら、終わる頃には昼をすぎ、夕方になっていた。壁の方は半分だけ終わったそうだ。冒険者達は屍のように倒れてる人がたくさんいた。これって休みだよね?おかしくない?


 そして休息最終日は休むかと思いきや、ごろごろしてても暇だったため、昼から参加した。行ってみると同じような人が多くいて、結局は同じような作業をすることになった。


 僕は木の加工で、木の長さを揃えていた。なかなか難しく念入りに作業していた。するとまた集中してしまったのか夕方になっていた。壁の方は昨日よりも人が増えていたため、形は歪だが、終わっていた。あとは形を整えるだけだ。


 それには参加してならしてから、壁の森側に返しをつけて、登れないようにして、見張り台の製作もした。100m間隔なのでかなりの量になったが、砦の冒険者達がこの仕事につくことになるだろう。


 壁が出来上がったので、道と区画整備を始めた。歓楽街をつくるために彼らは必死につくっていた。「これくらいの広さと壁の厚さは必要だろう。隣のやつの声なんて聞きたくねぇ」「俺たちの歓楽街だ。やっぱりここだけ壁を厚くして守りを固めるべきだ」「できるだけ大きくするぞ」彼らはせっせと先程の疲れが嘘のように作り続けた。それから地下室までつくるとかいい始め、かなり大きくつくっていたら、水があふれでてきた。それは温水で湧水だった。


 そして女性冒険者にせがまれた男達は歓楽街予定地に銭湯をいくつも作り始めた。彼らは歓楽街も好きだが、風呂も好きだったようで、せっせと作り出し、砦からはドワーフが何人もきて、風呂をつくり、周りには店を作り始めた。砦の中で店をもてなかった者達が自分で店をつくるならと許可が主から降りたらしく、冒険者も何人か連れていかれて店を造った。


 さすがに暗くなってきたため、明日のために作業を中断して休むことになった。この中で特に職人技がすごかった冒険者は狩りイベントには行かず、店の続きをつくらされることになるが、報酬ももらえると言われたため、喜んで参加することとなった。


 あまりにも領地が拡大し、それらに冒険者達が貢献したため、報酬が配付された。砦にいる間は食費が無料になった。おかわりする際は自腹だったが、それでも冒険者は喜んだ。


 狩りイベントは朝からの予定だったが、あまりにも疲労してる人が多かったため、昼からということになった。風呂は1軒だけ完成していたため、交代で入り、夜は騒ぐことなく、全員ゆっくり休むことにした。


 僕は宿に戻り、ゆっくりと休んでいたが、ふとステータスがどうなっているのか気になったのでみることにした。あんだけ木を刈っていたら、何かしらの変化は起きるはずだ。変な称号が増えてなきゃいいけど。




名前:山根 草太

種族:人族

年齢:17

性別:男

Lv:48

HP:275/278(+3)

MP:52/498(+24)

攻撃力:233(+8)

防御力:270(+5)

敏捷:326(+14)

知力:452(+12)

精神力:365(+21)

魔力:448(+25)


ユニークスキル

【流体操作】Lv7(+1)


アクティブスキル

【武術】Lv5【料理】Lv2【テイム】Lv3

【風魔法】Lv7(+1)【水魔法】Lv5【火魔法】Lv5【空間魔法】Lv2【氷魔法】Lv2【毛繕い】Lv2


パッシブスキル

【環境適応】Lv6【気配遮断】Lv5【苦痛耐性】Lv4【異臭耐性】Lv5【逃走】Lv2【忍び足】Lv4【魔力感知】Lv4【気配探知】Lv5【観察】Lv5【職人技】Lv1


称号

【昼寝を愛す者】【昼寝の達人】【流された者】【異世界転生者】【ゴブリンスレイヤー】【スライム好き】【掃除夫】【悪臭の伝導士】【オーク狩り】【もふりのテクニシャン】【お抱えプロゲーマー】【俊足の荷物持ち】【便利な魔物回収者】【自然破壊のプロ】【職人】


従魔

【ヴィントスライム】シエスタLv9


加護

【創造神の加護】


 能力値の上昇とさほど悪くないスキルと称号か、これなら変じゃないな。


【流体操作】Lv7

 液体や気体の流れを操作することができる。流れの速度・向きを変えることができ、圧縮や拡散させることができる。流体の温度を変化させることが可能、-100~100℃まで。気配や殺気、魔力を感知しやすくなる。

Lv1:自分を中心に1m範囲内の流体を操作可能。

Lv2:自分を中心に2m範囲内の流体を操作可能。

Lv3:自分を中心に5m範囲内の流体を操作可能。

Lv4:自分を中心に7m範囲内の流体を操作可能。

Lv5:自分を中心に10m範囲内の流体を操作可能。

Lv6:自分を中心に20m範囲内の流体を操作可能。

Lv7:自分を中心に30m範囲内の流体を操作可能。


 察知系は助かる。いきなり魔物に遭遇したときなんかは心臓が飛び出そうになるしな。範囲も広がったか。遠距離のまだ気付かれてない魔物も倒せそうだな。


【風魔法】Lv7

 そよ風、強風、ウィンドストーム、ウィンドカッター、悪臭の導き、エアロック、エアサーフィー、風壁、風圧の砦、風の鳥籠、ウィンドアロー、悪臭の鳥籠、風波


 割りと増えたな。威力も上がってそうだ。悪臭の鳥籠…これは奥の手にしよう。


【職人技】Lv1

 器用になる。


 まぁ妥当だな。


【自然破壊】

 無差別に自然を破壊した者に与えられる。植物への攻撃力5%上昇、精神力5%上昇。


 なんだろうな。破壊してたから言い訳できないな。でもこれは意外とありがたいな。


【職人】

 木の加工や鍛冶をするものに与えられる。物をつくるときの集中力が上がる。物をつくるときにイメージ通りになりやすい。


 副業はじめようかな。シエスタのレベルがこのままいくと10になりそうだな。また進化するのかな?今度はどんなのになるのかな?最近ずっと寝てばっかだけど、戦闘いけるだろうか。不安だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ