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流されたものの行方  作者: 『食べられません』を食べた人
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第43話 狩りイベント?

 狩りイベント参加者は門前の草原に集合のようだ。レイさんとレイジュさんは門にいた。他の冒険者はすでに集まっていた。数分ほど待っているとギルド長がやって来た。


 「今回の狩りイベントに集まってくれてありがとな!久しぶりの狩りはアイテムボックス持ちがいる!今回は前よりも儲けも多いぞ!」


 そう言うと冒険者達は歓声をあげた。


 「ちなみに狐獣人のスズネも参加するから、お前ら!狩り漏らすなよ!危険性をなるべく無くせ!」


 そう言うとスズネに、注目が集まった。スズネが軽くにこっと笑って手を振ると、先程の倍以上の歓声が上がった。お前らどんだけ獣人好きなんだよ!


 「今回の狩りイベントにはSランクは8名参加するから、根性見せねぇと儲けはねぇからな!しっかり励めよ!」


 どうやら署名によってパーティーはすでに決まっているようだ。今回はAランク冒険者は10名、Bランク冒険者は30名、Cランク冒険者は24名、それ以下は初心者に分類される。今回は42名もいる。これをA2,B1とB2,C2~3,D以下4名でパーティーを組み、A2,B1パーティーが砦方向に向かい狩りを行い、それ以下が街周辺から砦にかけて広範囲に狩りを行う。


 パーティーで自己紹介をして他は散っていく。騒ぐ初心者はいたが、そういうやつらは上位ランクの冒険者に沈められて街に放置していくようだ。騒がしいやつは参加できても連れていってもらえないようだ。なかなか辛辣だった。


 全パーティーが散るとギルド長やSランク冒険者が散っていく。ちなみにすでにリューヤはいない。すでに失踪したようなものだ。レイジュさんとレイさんとスズネの四人で走りながらカシワ村に向かう。その間には魔物には遭遇しなかった。もうほとんど狩られているようだ。


 「レイジュさんカシワ村に着きましたが、どうしますか?」


 「あぁ、とりあえずなにもなかったから、適当にぐるぐるまわるぞ。適宜回収頼むぞ」


 本当に適当にぐるぐる回って魔物を回収した。ほとんど魔物には遭遇しないままその日は終わった。





 次の日からは砦に向かうようだ。ちなみにレイさんは剣を振り回しながら木を切っていた。暇だからやってるらしい。レイジュさんは木の葉っぱを火をコントロールして燃やして、木を建材のようにしていた。これも暇だからやってるとのことらしい。家でも建てるのだろうか。


 木を切ることは開拓にも良くて暇なときは大体こんな感じで誰かの護衛をするときは基本的に暇になるらしい。


 それからだいぶ走って疲れてきたところで走る速度が遅いとか言われて理不尽にも僕はレイさんに、スズネはレイジュさんに抱えられた。「やめて、恥ずかしいから!」と言っても、「俺は楽しかったぞ!」とレイさんが答えていた。あぁ、そういやこの人ギルド長に抱えられてたな。


 また抱えられてその日が終わってしまった。全然狩りしてないんですが、それは。狩りイベントというより、抱えられイベントなんですけど、レベル上がらないんですけど、クレーンゲームで上がるものなんて称号のレベルくらいなんですけど、上がってどうするんですかね?


【お抱えプロゲーマー】

 抱えられてるときまたは抱えてるとき、スキルレベルの上昇率と能力値が上がる。


 いやまぁ、能力値上がるのはいいんですよ?でもこの抱えられてる状況をみたときの冒険者達のなんとも言えないリアクションなんとかなりませんかね?「お、おぅ…」「た、楽しそうね!」「…うん、まぁ楽しそうでいいじゃないか!」とか言われて、僕はどうしたらいいんですかね?スズネもなんともいえない顔をしている。もういっそこの状態でまた寝てやろうか?用事があるときだけ起こしてくださいよ!


 結局、抱えられた状態で砦まで着いた。

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