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流されたものの行方  作者: 『食べられません』を食べた人
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第40話 魔法剣

 昨日ジパーズに教えてもらった魔力を纏わせる練習をすることにした。スズネも極めるためにも今日は一緒にするようだ。いきなり魔物と戦うと危ないもんな。ちなみに今日はシエスタも一緒にいる。シエスタも狩りイベントには参加するからもう一段階ほど進化してもらいたいものだ。


 「シエスタは触手に魔力を纏わせる練習をするか?僕はほとんど使わないだろうけど、剣に魔力を纏わせる練習をするよ」


 シエスタは触手で○をつくった。スズネは僕らの近くで全身に妖気を纏わせていた。燃えるみたいに妖気がゆらゆらしている。どうやらスズネはボディースーツのようにしたいようだ。妖気を身体に纏わせることはできるが、量が多すぎると魔力がすぐ切れるため、節約するのだ。そうすると収縮率も違う上、防御力も違うのだ。


 スズネは汗をかきながらも薄く妖気を伸ばしていた。いつもみたいな子供っぽさはなく、真剣そのもので集中力は凄まじいものだ。


 シエスタはいつの間にか触手に魔力を纏わせることを成功していた。そして魔力を風魔法に変換して遠くに飛んでいった。なにやってんだ。それが楽しかったのか飛び回っていた。慣れてきたのか、最小限の風だけで素早く移動できるようになったみたいだ。


 僕は取り合えず両手にそれぞれ水と風を纏わせてみた。それを掌に移動させて剣の形にしてみる。これはわりと簡単にできる。スズネが昨日ジパーズに短剣を貰ってたときに、別の短剣をジパーズから買った。無料にはならなかったが、割引してもらった。短剣は両方とも黒い刀身でククリのような形状だ。


 それを構えて、刀身に水を纏わせる。これもできた。ただ纏わせるだけでなく、刀身より長いものを作ってみる。形を修正してから【流体操作】の温度操作で氷にしてみた。するとあら不思議、ステータスに氷魔法がある。


 地面から水柱を6本ほど立てた。それを凍らせる。短剣の氷の刀身で斬ってみる。傷はついたが、それだけだった。氷の密度を調整しながら切っていると、スズネが試し切りに欲しいとのことだったので、少し遠くに3本立てた。


 ちなみに1本をシエスタに作って上げるとくるくるその回りを回りだした。一体彼は何をやってるのだろうか。僕にはわからないが、通行人はほほえましく見ていた。


 今度は炎を短剣に纏わせる。この短剣には魔妖鉄という鉄とエルフの血とエルフの魔力が込めてある鉄だ。エルフは人と妖精のハーフと言われており、精霊を使役するらしい。そのため精霊や魔法との親和性が強い。森に住んでいて交易の際に分けてもらうという。昔は奴隷に多くいたというが、今は奴隷制度は廃止されて奴隷は存在しない。そのためエルフに会うには森ぐらいでしか会えない。獣人の次にくらいに好かれてるらしい。


 エルフは美人が多く、獣人は可愛い人が多い。そんな感じで他種族に人気だ。ちなみに人族は人口が多く、技術やら魔法は全種族からして平均くらいに位置しており、特別優れていないが劣ってもいないバランスのいい種族だ。


 この魔妖鉄が使ってある武器は魔法使いには人気で昔はエルフを誘拐して無理矢理作らせていたなんて話があったが、美人好きな人達が取り締まり、獣人派も加勢して法律をつくったらしい。


 ちなみにドワーフはおじさま好きな女性に人気である。ジパーズはわりとそういう人にモテるが、ジパーズは獣人が好きなので、おじさま好きな可愛い獣人がいたら、お互いに幸せになれそうだ。


 その日はひたすら練習していたらスズネが魔力切れでぶっ倒れて、シエスタが昼寝し出したので解散した。

5800PVを突破しました!いまいちPVの見方はわかりませんが、越えました!ブクマも24件ありがとうございます!感想はいつでも返信するのでいつでもください!

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