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流されたものの行方  作者: 『食べられません』を食べた人
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第38話 この街のSランク

 スズネとの死闘した次の日は疲れたので休みにすることにした。スズネもその意見に賛成したので、1日中爆睡した。それにはシエスタも付き添ってくれた。


 その次の日はスズネとギルドに向かうとギルド長に呼ばれたので、ギルド長の部屋に向かった。


 「失礼します」


 「入れ」


 ドアをノックして入ると、ギルド長と二人の男がいた。一人は黒髪で鎧を着たイケメンと茶髪のおっさんがいた。二人はこちらを振り向くと手をひらひら振ってきたので、返すと笑って答えてきた。ギルド長に話を聞くと、二人はこの街に在住しているSランクの冒険者でイケメンはなんとあのケモナーの鑑の彼の兄で、もう一人のおっさんは宿のジェフさんの兄だった。意外と近くの人ばっかだった。ちなみにケモナーの兄もケモナーで、スズネに距離は保つもののきらきらした目で見ていた。


 「俺はレイというものだ!うちの弟のレイリが世話になったな!あいつ彼女と仲直りして見事狼の魔物をテイムしたって喜んでたぞ!」


 ケモナーの努力は報われたようだ。それにしてもさっきから、スズネのことを見てるな。きっと彼もケモナーなのだろう。


 「僕はソウタという。まだCランクだ。隣にいる狐獣人はスズネという。ギルドでは有名だろうが、一応紹介しておく」


 「ソウタに紹介されたスズネです、よろしくなのです!」


 「ジェフの兄のレイジュだ。あんまり見ないと思うが、宿では用心棒もやってる。まぁあそこはいい冒険者ばっかで仕事はないがな!」


 レイとレイジュは笑いながら「よろしく」と言ってきて、握手を求められたので、手を握った。ちなみにスズネは危険を感じたのかレイジュさんと握手していた。レイさんは残念そうにしていたが、「君が寄生スライム連れてるって騒がれてたあの!」と言って笑いかけてきた。ちなみにシエスタは僕の頭の上で触手をひらひらさせていた。


 「自己紹介も済んだところで話を進めていく。今回の定期狩りイベントを行う際、ソウタには荷物持ちをやってもらうことになってるが、そのときにこの二人に護衛をしてもらうことになった。ちなみにスズネにも参加してもらいたい。むしろ参加してもらうと参加人数が増えて、狩りが楽になるから、参加してもらいたい。その分報酬はやろう」


 どうやらこの二人が護衛についてくれるようだ。どっかの副ギルド長じゃなくて心からよかったと思った。確かにスズネの参加は他の冒険者を呼ぶだろう。獣人を守るためとか言って集まってくるに違いない。ちょうどレベル上げもしたかったし、いい機会だろう。


 「レイが暴れる可能性もなくはないので、レイにはソウタを守ってもらう。レイジュは動物が好きだが、触るより見守る派らしいから、多分大丈夫だろう。ちなみに4人で一緒に行動してもらう。Sランクが二人も!?と思うかもしれないが、今回の狩りにはSランクは俺を含めて8人が参加することになっている。ちなみになんでこんなにいるかといったら、街にいるとソウタとスズネが一緒にいるところをよく見かけたことから、スズネも今回参加するだろうと思い、アホみたいな勢いで参加表明してきた。」


 レイジュさんに守ってもらうことに安心していたスズネに対して、レイは悔しそうにしていたが、4人で行動するという言葉にスズネは嫌そうな顔をして、レイは嬉しそうにしていた。それにしても本当にこの街の住人は獣人が好きだな。


 「Sランクの人数は確定だが、他は何人来るかわからん。前回は総勢57人ほど参加してきた。6人のSランクと14人のAランクと30人のBランク以下と7人の初心者が来た。初心者は今回多いことが予測されている。まぁ死ぬやつはおらんが、ギルドではアホみたいなやつが最近騒いでるらしいから、そいつらが来るのだろう。まぁ、どうせ終わった頃には大人しくなってるだろう」


 騒がしいやつ?僕は騒がしくしてないが、誰かいるのかな?あんまりギルドに行かないから、遭遇しないのだろうか?まぁいいや、何事もなく狩りイベントがくればいいな。


 今日はとりあえず自己紹介と日程について話し合って終わった。ちなみに狩りイベントは4日後だ。

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