第36話 もふらーvsくすぐらー
あぁ…なんていい毛並みなんだ。このスズネの尻尾はいいなぁ…ずっと触っていたいなぁ…スズネの尻尾…スズネの尻尾?スズネ?あれ?これはスズネの尻尾だ…じゃあスズネは今何を?
「あっ…んんっ…ソっ…ソウタぁ~…んぅっ~…」
スズネは手を股に挟んで口を手で押さえていた。声を漏らしつつ、顔を真っ赤にしながらこちらをみていた。僕が尻尾の付け根の方を触ると感じすぎて全身を震わしていた。
「そこはっ…だめぇっ!?あっあっ…んんっうぅ…」
今度は付け根を軽く握ったり放したりする。スズネは緩急のある責めに声を我慢できず、息を荒げて感じまくっていた。
「んんっ!?あっあぅぅ…んんっ…あっあぁっ…うぅ…」
どうしよう…止め時がわからないんだが…スズネとは目が合ってるんだが、僕の手がスズネの尻尾を放すことを拒んでいる。離したくないから、フォレストボアにトドメをさしておこう。
エアロックで封じた動きを解放せず、ウィンドカッターを1匹ずつ首を落としていく。終わったらアイテムボックスにしまう。その間もスズネの尻尾をもふり続ける。そして、尻尾をいじり、どうしても耳を触りたくなったので、スズネの頭を撫でる。耳の先端を摘まんで引っ張ってみる。
「耳もだめぇ…」
スズネは顔を歪ませたが、耳の先端を摘まんで引っ張るとさらに感じてしまったようで、身体を痙攣させたかのように震わしていた。
「ソウタっ!?そこだめぇっ!?あぁっんんぅっうぅ!?」
スズネは背中をそらしながら我慢できずに声を荒げて喘いだ。さすがにやり過ぎたと思ったのでもふるのをやめて、スズネを解放した。
「んんっんぅぅ…!?あっ…はぁ…はぁ…はぁ…」
スズネはもふりから解放されて声漏らさなくなったが、息は荒いままで口からはよだれが垂れていた。落ち着いてきて、一段落つくと、こちらを涙目で見てきた。なにか仕返しをされるかもしれないと思ったが、やり過ぎた手前逃げるのは許されないだろうと思い、留まった。
「ソォーウゥータァーー!」
スズネは僕の名を呼びながら這いよって来た。まだ余韻が残っていて立ち上がれないのだろう。そのまま両手広げて近づいてきて、くすぐってきた。寝てるときは起きないが、起きてるときはくすぐりは効果抜群だ。
「ちょっとまっ!?くすぐりはやめっ!?あははははははっ!?ひぃっふふふあははははっ…」
くすぐりに僕は悶絶していた。それをみたスズネはさっきのやり返しとばかりにやり続けた。気のせいか両手が濡れていたような気がしたが、くすぐりのことで僕は気にならなかった。
僕はスズネのくすぐりに屈服した。スズネはもふりで消耗していて、すぐ終わったが僕にはその短い間でも耐えられず笑い続けた。
「ふふふっ…ふぅ…なっなかなかやるっ…じゃないか…」
「はぁ…はぁ…ソ、ソウタもね…」
お互いに疲弊したところで、もふりとくすぐりは終了した。結果としてスズネのHPは削れてMPは回復し、僕のHP,MPは削れた。もふりに満足し、良いことはあったが、目的は達成してもこのまま戦闘できるかといえば、できないだろう。そのため、依頼人に報告して直ぐに帰ることにした。
「スズネ…立てるか?ちなみに僕はまだ立てない」
「私も無理ね…腰が誰かさんのせいでガクガクよ…」
僕はくすぐりで悶絶して、スズネはもふりで感じすぎて、二人とも立つことは出来なかった。
「暫くここにいるしかないね…スズネ、とりあえずこっちにおいで、背もたれになってあげる」
「後ろからもふらないでしょうねぇ?」
「そんなこともうしないよ」
「じゃあ…お言葉に甘えて…」
僕らは足腰がしっかりするまでその場でのんびり過ごした。その後、依頼人にフォレストボアを見せて、野菜と1匹を交換してもらった。ギルドに向かってる最中にスズネが顔を赤らめていたところを目撃されてしまい、僕は後程問い詰められることになったが、逃げることができ、僕は全速で宿に逃げ帰った。
忙しいので1話