第31話 ステータスの平均値2
Dランクまでの基準を聞けたが、まだ僕の数値的には出てこない。
「次にCランクだな。これくらいになるとお前が倒したオークが出てくる。オークはあの巨体でありながらそれなりにスピードが出るからな。集団で生活する習性がある上繁殖力も強い」
確かに機敏に反応していた。進化したオークのスピードは早かったな。集団で攻めてきたら勝てなかったかもしれない。
「Cランクのレベルはだいたい45くらいだな。能力値の平均は170くらいだな。これはもうおおよそと言ってもいい。まじもんの特化型なら1つだけ300を越えたやつもいた。だから平均値ということだ。次にBランクは60レベルで能力値の平均は250だな。だいたいオークジェネラルぐらいだな。まぁここらへんゴブリンばっかであんま見ねぇが、カシワの村よりも向こうによくいるな」
僕のステータスからみると、戦士系の能力値はこの辺りに位置するだろう。異世界転生者特典は素晴らしいな。恐らくこのままいくと魔法師系の能力値はAランク級だな。
「Aランクからはさらに能力値は上がるぞ。だいたいレベルは90で、平均値は400程度だな。オークキングや下位のドラゴンなんかもここだな。Sランクについては未知数だな。レベルは100を越える。まぁ歴代最強は1000レベルを越えたとか言ってたな。そこまでいくと世界最強レベルだ。まぁ俺はレベル300越えたあたりから、ステータスをみてねぇが、まぁこの街の住人は大体がCランク越えばっかだから、国も口を出さない」
どうやらAランクに足を突っ込んだ程度だったようだ。それでも最初の頃よりかはいくらかましになったようだ。
「この話を聞いて、だいたいどれくらいだったか、教えてくれるか?一応鑑定がつかえるから、見ることもできる。だが、勝手に見られるのは気分が悪いだろう?」
ギルド長は鑑定をつかえるのか、いいなぁ~僕もほしいなぁ~誰かくれないかなぁ~ちらちら。
「そうですね、見られて困るものもありますし。僕はどちらかと言うと魔法師系特化ですね。戦士系の能力値はだいたいBランクに片足突っ込んだ程度で、魔法師系はAランクに頭をいれたぐらいですね」
悪臭の伝導士なんて知ったら絶対絡まれるに決まってる!ユニークスキルのことなんてあんまり知られたくないしなぁ。ステータス隠蔽とか便利なもの持ってないから、簡単に見られそうだな。
「なかなか優秀だな。その歳でそこまで行けたやつは少ないからな。十分戦力として数えることができそうだな。そういえばランクはいくつだ?それくらいあるなら、Bランクはありそうだが?」
「えーっと、今日Dランクになりました」
強さだけはあるんだよな。さっき知ったけど。体力はない。
「そうか、まぁコツコツとやっていけばいいさ。ギルドとしては強いやつは上にあげておきたいが、依頼をクリアして人格の良さも反映するからな。まぁ特別にCランクまであげといてやるよ。寄生スライムとカシワの村の件があるからな。それを加味してのことだから。気にせず受け取りな」
「は、はい。ありがとうございます。」
まさかの数時間でCランクに上がってしまった。確かに能力値が高いのにDランクなんて、性格でも悪いのかと思われてしまいそうだな。
「手続きは後でするとして、狩りイベントの説明の続きしていいか?」
ギルド長はお茶をすすりながら言ってきた。質問コーナーは終わったが、いい話を聞けた。
「いいですよ」
「砦では3日かけて周辺の魔物を狩り、奥地の狩りをする。このとき奥地に行くときは薬草をできるだけたくさんとって帰る。奥にいくほど魔力が濃くなるから、良品質のものがとれるんだ。奥地にはだいたいBランク以上が多数いる。ここにいくまでにAランクに全身入るくらいまで成長するはずだから、心配する必要はない。まぁ話としてはここまでだ。なにか質問はあるか?なかったら、次は日程について説明する」
「ないです」
ここまで来ると初心者は歴戦の戦士にでもなるのかな?カシワ村あたりでも結構な頻度で魔物に遭遇してたもんな。
「そうか。日程としては準備期間を含めて1週間後とする。その間、緊急依頼として、カシワ村までの魔物をできるだけ多く狩っってもらうこととなる。このときの魔物の素材は1.1倍の値段がつけられる。これには街の住人も参加するから。狩りイベントのときはカシワ村までスムーズにいけるようになる」
これは僕も行くべきだな。スズネのこともあるし、生活できるくらいには稼いどかないとね。スズネは参加するのかな?あとで聞いとかないとな。僕はもはや強制参加だけどもスズネは選べる権利があるし、レベルも低いからなぁ…。
ステータスについてはこれぐらいですかね。またいくつか話を進めたらスキルについても触れていきたいと思います。