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流されたものの行方  作者: 『食べられません』を食べた人
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第27話 過保護なギルド長

あれですよ、あれ過去に出来なかったことを今やるみたい。3話投稿でやってたからね!

 スズネを探しに食堂の方に行くと、女の冒険者達に囲まれてもふられていた。シエスタは男の冒険者達に囲まれてご飯を分けてもらっていた。


 「スズネ~っ、ギルド長が呼んでるから、来てくれないか?」


 「わかったのだ!ごめんなさい、また今度お話しましょう!」


 女の冒険者達は「えぇーっいっちゃう?」と言っていたが、強要はしないようだ。獣人はみんなに大人気だ。男の冒険者達はにこにこしながら遠くで見守っていたようだが、混ざりたそうにもしていた。誰にでも寄っていくシエスタは男達の拠り所である。


 そのためご飯をシエスタのために注文したりしていた。その冒険者にお礼を言うと、「気にすんな。これは俺らの趣味みたいなもんだな。テイムした魔物はなついてくれるからな。他のテイマーの魔物もこんな風にみんなに餌付けされる運命にあるのさ」と 語っていた。


 「スズネ、じゃあ行こうか。案内するよ」


 「うむ!」


 冒険者から離れてだれもいないところまで行くと安心したのか普通のしゃべり方に戻った。


 「もふられると意外と疲れるのね。耳やしっぽは敏感だからあんまり触らせたくなかったんだけど、なかなか疲れたわ。でも気持ちいいのは確かだね。犬や猫になった気分だったね」


 表現としてはそうなるだろうな。遠くから見たらもふられてる狐にしか見えなかったからな。


 「まぁ、程々が一番だね。ギルド長はノーマルだから。ロリコンじゃないから、疲れることはないと思うよ」


 「そうなの?まぁ何の話をするかきいてないのだけれど?」


 「そうだったね、獣人は珍しいから、ギルドの保護化に入れるそうだよ。僕も空間魔法の使い手として保護化に入ったばかりだけど」


 「そうなの?まぁ保護化に入って悪いことはないでしょうね?」


 「ないとは思うよ。危ないことに絡まれても守ってくれるから。前世では警察が見回りして犯罪者を捕まえてたけど、ここは魔物がいて法に縛られるとかそんなものは関係ないからね。」


 「まぁ、無理矢理もふられそうになったら守ってくれると思っとくわ」


 実際、その通りなんだよなぁ。無理矢理誘拐されそうになったら、発動するとも言ってたし、無理矢理もふっても発動するんだろうな。


 「失礼します。スズネを連れてきました」


 「入ってくれ」


 ギルド長と一緒に受付嬢のリサさんもいた。


 「お前が狐獣人のスズネか。話は聞いていると思うが、ギルドの保護化に入ってもらう。選択肢についてはもう一度説明はしておく」


 先程の説明を「うんうん」とスズネは聞いていた。時折付き添いの冒険者のときに僕の方をちらちらと向いていたので、「多分、僕だけじゃなくてここの住人みんなで守ると思うよ」と告げておいた。


 「じゃあ付与魔法の紋章でお願いします」


 「いいのか?冒険者だったら、そいつでもいいんだぞ?」


 「必ずしも一人にならないときがないわけでもないので、そちらの方が安全かと思いました」


 「そうか、では始めよう。リサあとは任せたぞ」


 そう言うとリサさんがスズネに近付き、「俺らは出るぞ」と言ってきた。


 「え?リサさんも付与魔法使えたんですか?」


 えぇ…僕もこんなおっさんよりもリサさんにやってもらいたかった。


 「えぇ、私も使えますよ?あれ?ソウタさんはギルド長にやってもらったのですか?お父さん?言ってくれれば私がやったのですが?」


 そうだ!そうだ!やられる側にも選択権を与えろ!ん?お父さん?


 「娘のお前に男の付与なんてやらせるわけねぇだろ!」


 そんなことを言いながらソウタに指をさしながら威圧する。


 「ギルド長が父親!?」


 「えぇ、実はそうなんですよ?知らなかったんですか?わりとこのギルドでは有名なのですが」


 顎に手を当てながら不思議そうにしていた。


 「すいません。知りませんでした」


 「リサは俺の子の中では一番可愛いからな!男に触らせるわけねぇよ!」


 ギルド長はリサさんに僕を近付けないように間にはいる。




 このギルド長、過保護過ぎませんかね?

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