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流されたものの行方  作者: 『食べられません』を食べた人
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第25話 空間魔法の使い手

 「空間魔法ですか?語ると言ってもこの前やっと覚えたばかりなので、語ることはないですよ?」


 「そうなのか?まぁ空間魔法の使い手が少ないのは使い方が難しいこと、覚えるのに空間について理解しなければならないという、頭の良さがなによりもものをいうからな。だから使い手が少ねぇんだよ」


 なるほど、確かにこの空間魔法っていうのは使い方が難しい。


【空間魔法】Lv1

 空間把握、時間停止(制限)、アイテムボックス

Lv1:自分の周りの空間を把握できる。アイテムボックス内の時間を停止できる。


 「まぁ、アイテムボックス使えればそれで満足するかも知れねぇが、極める方が割りと便利だぞ。なんたって一撃でドラゴンを倒せる魔法もあるとかなんとか、あとは大発生を一人で消し去ったり出来るからな」


 なんだ、そのチートは?アイテムボックスだけでも便利だというのに攻撃魔法にも秀でてるのか。それはなんて良い魔法なんだ!創造神様ありがとうございます!わがまま言って本当すいませんでした!


 「それでだな、そんな便利なアイテムボックスが使えるお前に頼みがあってだな。次の狩りに荷物持ちの依頼を引き受けてもらいたいんだ。食料は向こうで調達できるんだが、なにぶん味気ないよりは美味しい方がいいだろ?調味料とか料理道具とか運んでほしいんだよ。あとは狩った獲物を持ってほしい。いつもは持てるだけ持って帰ってるんだが、なにぶん量が多くてな。全部は持って帰れないんだ」


 僕もただの肉の塊を食べるよりは料理したものを食べた方がテンションの度合いも変わる。僕は塩コショウをとりあえずかけたらおいしいと思っている。長い時間素材の味を楽しむなんて僕には無理だ。


 「そうだったんですか?いいですよ。僕も狩りには参加したいと思っていたので、報酬はもらえるのですか?」


 報酬は大事!僕には借金があるんだ!


 「あぁ、運んだ魔物の利益の1割分を渡そうと思っている。安いと思うだろうが、だいたいいつも持ってけるだけ持って帰ってるにも関わらずこの前は1億を越える利益があったからな」


 い、1億だと!?持って帰れるだけで?じゃ、じゃあもしかして全部持って帰れたら数倍も!?


 「い、いいんですか!?そんなに頂いて!?」


 「あぁ、捨てた分がなくなるんだ。それくらいやっても構わんよ。どうせ1割やったところで、前よりも稼げるんだからな。空間魔法の使い手が言うにはアイテムボックスには無限にものが入るらしいからな。MPによって入る量が変わると言われていたが、比較的MPの少ない一般人の一人の空間魔法の使い手が山にある木を全て収納したにも関わらず全く負担がなかったらしい。それを聞いているから、お前のアイテムボックスにも無限にものが入るだろうと思ってな」


 「そ、そうですか。では、遠慮なくいただきます。そうですね、詳細を見た限りでは時間停止と無限貯蔵が可能と書かれていますね」


 「やっぱりか。そうか、受けてくれるか。一応空間魔法の使い手というのは広めないようにしとけよ?商人がこぞって向かってくるぞ。使い手は少ないからな。これで付加魔法が使えたら、もっと人が来るぞ」


 付加魔法といえば、ジパーズが防具につけてたやつだね。


 「なんでですか?」


 「あぁ、それはな。時間停止と無限貯蔵を鞄に付加すればどうなると思う?」


 「まさか…」


 「そうだ、無限貯蔵と時間停止の鞄が出来上がる。これを魔法の鞄と言うのだが、値段にして1億リノと言われている。昔それをしていた空間魔法の使い手が監禁されて永遠と作らされて、自殺したことがある。だから規制され、罪に問われるのだが、そんな制限があろうともやるやつはやる。だから冒険者ギルドはお前を保護化に置く」



 ギルド長は真剣に宣言したのだった。

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