第22話 愛すべき獣人
ケモ耳幼女と話し合った結果街に向かうこととなった。ついでに名前は佐藤 静音というらしい。幼女かと思ったら、これでも17歳で亡くなり、転生したようだ。見た目幼女で17歳という合法ロリにロリコンもにっこりだ。彼女は転生神から鑑定なるものも頂いたそうだ。僕にもください!なんにもしませんけど!
彼女を冒険者ギルドに連れていく前に雑貨屋や服屋に行き、必要なものを揃えた。彼女のステータスは知らないが、扇子術なるものを持っているので、ジパーズさんのところに向かい、鉄扇を作ってもらったよ。僕の借金も増えたよ。と思ったら、『ケモ耳幼女に金なんか払わせるわけにはいかねぇ!俺は獣人を愛してるんだ!』とか言って無料にしてくれた。
なんでもこの世界の住人は獣人が大好きらしい。そういえば雑貨屋でも服屋でも割り引きしてくれた。それに門でも「獣人に悪いやつはいねぇ!俺が保証する!」とか言って素通りさせてもらった。「ケモ耳幼女のことが気になるので採掘はまた今度にしてもいいですか?」と聞くと「かまわねぇ!でもときどき連れてきてくれ、鉄扇を強化していくからな!」とか言われた。どんだけ好きなんだよ
「ジパーズさんはいい人だけど、この街には変な人もいるから無暗に知らない人に付いていかないようにね?」
「私は子供じゃないぞ、そんなこと言わなくてもいかないぞ!」
鈴音は無い胸を張って宣言した。それを見ていた住人はほっこりしていた。もちろん僕もほっこりした。勘違いしないでよね!別にロリコンじゃないからねっ!僕はケモナーだ!
「スズネ、ここでは貴族にしか名字を持ってないから名字は名乗らないようにね。なにか勘違いされるかもしれない」
「わかったのだ!」
いちいち仕草が可愛い。こんな子いたらお家に連れて帰りたくなる。きっと同志である住人のケモナーはわかってくれるだろう。
冒険者ギルドに到着するとまたしても僕が来たときのように静かになった。でもこれは恐怖や畏怖ではなく歓喜なのだろう。強面のお兄さん方もにっこり。受付嬢リサさんもにっこり。
「すいません。この子の冒険者登録をしたいのですが?」
「わかりました。文字はかけますか?代筆しますよ?」
「書けるのだ!」
名前:スズネ
種族:狐獣人
年齢:17歳
特技:火魔法、扇子術、
「ありがとうございます。冒険者ギルドについて説明しますね」
「頼むのだ!」
彼女はこんなしゃべり方ではなかったと思う方もいるだろう。これは彼女自ら率先したしゃべり方である。同人誌が好きな彼女はケモ耳幼女はきっとこれだ!っていうしゃべり方に変更した。前世ではコスプレやなりきりが好きだったようで、今はそれになりきっている。むしろはまっている。
「ということでスズネさんはFランクからとなります。私は可愛さを入れてSランクにしたいと思って副ギルド長に申し上げたのですが、『それならソウタもSランクにしてもいいか?』とか言われたので、冗談の聞かない副ギルド長を止めるためにFランクからとなります。よろしいですか?」
確かにスズネの可愛さならSランクでも申し分ない。だがリサさんありがとうございます。副ギルド長を止めてくれて、あいつならやりかねん。というかまだ諦めてなかったのか。
「うむ、よろしくなのだ!」
「い、いえいえ。ではギルドカードを作製するので少々お待ちください」
クールなリサさんもにっこりご満悦だった。あんなリサさんは珍しく強面のお兄さんもそれにはにっこり、スズネをみてまたにっこり。
「スズネは冒険者としてやってくか?それとも街でお店の看板娘でもやるのか?」
その言葉に冒険者はガッツポーズをとっていたが、スズネの言葉にがっかりしていた。
「ううん、冒険者としてやっていくよ。せっかくだから強くなって稼いで甘いものとか食べてみたいから」
「そうか、当面は僕がお金を払うから。明日から狩りにでもいって稼ごうか?僕もお金は必要だからね」
「ありがとうなのだ!これからよろしくなのだ!」
僕がスズネといることに嫉妬をしていたが、僕はよく冒険者ギルドに立ち寄るので、それに気づいた冒険者はほっこりしていた。
「スズネさん、Fランクのギルドカードとなります」
「ありがとうなのだ!」
「あ、ソウタさん。これまでの依頼の達成によりソウタさんをDランクとさせていただきます。ギルドカードを出していただけますか?」
「あ、はい。そうだ、オークの買い取りをお願いしたいのですが」
「オークであれば、解体所の方にお願いします。ギルドカードの処理が行ったら解体所にお持ちしますね。」
毎日こつこつとやったお陰でようやくDランクになったようだ。そして僕らは解体所に向かった。
ちょっとストックが減っていたので、追加してました。また3話ずつ掲載したいと思います。