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流されたものの行方  作者: 『食べられません』を食べた人
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第12話 カシワとレイシア

 副ギルド長カシワに追い出されてしまった僕と受付嬢リサさんは時間の無駄でしたね。と言いながら去り、リサさんは受付に戻り、僕は依頼を受けた猪を狩りにいくため、シエスタを探しにいった。ちなみにシエスタはギルドのロビーで冒険者に食べ物のかすなどで餌付けされていた。


 戻ってきた僕と受付嬢を確認した冒険者達が駆け寄ってきた。


 「どうだった?時間の無駄だっただろ?」


 それを聞いて思わず、「はい」と答えてしまった。少し不味かったかなと思ったが、どうやら副ギルド長と話すと基本的に時間の無駄になるらしい。内容はどんなものにしても結局、カシワとレイシアがいちゃつき出して追い出されるらしい。そのため、みんな行くときは時間があって暇なときに行き、本当に緊急の場合にはギルドマスターに言いにいけば良いようだ。


 ちなみにギルドマスターは副ギルド長と違って真面目でちゃんと女性が好きで、話のわかる人らしいが、最近は忙しく見かけないため、代わりに時間の無駄であっても、一応話しにいくようだ。それほど副ギルド長カシワは信用がない。


 そんな話をしているとすでに昼になってしまったので、宿で昼御飯を食べることにした。今日のご飯は炒飯とサラダだ。芳ばしくてとてもおいしかった。ここでもシエスタは餌付けされていた。いつの間にはシエスタは人気者になっていた。


 ご飯が食べ終わったので、門の方に行き、依頼であった南の森に向かった。場所は兵士の方に教えてもらった。森に入りかけたところでゴブリンを見つけたので、ウィンドカッターで殺して牙と魔石を回収した。その近くに薬草と毒草があったので、ついでに回収していった。


 依頼に書いてあった場所に到着したので、辺りを捜索する。少し森を抜けると畑があり、森の近くの畑は食い荒らされていた。川が近くにあったので、そこに向かってみると猪が3匹おり、2匹は夢中に水を飲んでいた。


 ちょうどいいとばかりに【流体操作】で川の水と流れを利用してウォーターアローを飛ばす。猪の方はこちらのことに気付かず、そのまま魔法が効いて2匹とも気絶した。残りの1匹はこちらに突進してきたので、避けてからウィンドカッターで頭を落とす。気絶した2匹はナイフで頭を刺して殺した。とりあえず足を縛って頭を下にして木にぶら下げておいた。


 畑の方に向かうとちょうど作業している人を見つけたので、猪のところまで連れていき、見せてみた。「この猪で間違いない」

と言われたので、依頼書にサインしてもらう。「この猪はどうするのか?」と聞いてみると「好きにしてもいい」と言われたので、「3匹は多すぎるので解体してもらえるなら、2匹差し上げましょう。」と交渉してみたら、快くしてくれたので、1匹分のお肉を包んでもらった。肉のお礼にと野菜を分けてもらったので、宿に持って返ったらなにか作ってもらおうと思っている。


 まだ夜までには時間があったので、狩りをすることにした。ゴブリンは相変わらず遭遇すると逃げ腰になっているが、魔法なら離れていても届くので、簡単に倒すことができた。その後も特に変わったことはなく、ゴブリンを10匹と薬草20本と毒草20本、ニアビ草5本とレイアの花10本採取した。


 ギルドに到着したので精算してもらうと、ゴブリンが2000リノで薬草と毒草がそれぞれ1500リノでニアビ草は1本につき300リノと高めで中級のポーションが作れるらしい。依頼分合わせて2000リノ、レイアの花は1本につき20リノで200リノだった。合計で、7200リノと猪の依頼は1500リノにより8700リノだった。あとは街の中で1回受けるとランクが上がるらしい。


 とりあえず猪の肉と野菜を宿の食堂に持っていってみると、おやじさんに喜ばれたので、夜ご飯に振る舞ってくれると言っていたので、楽しみにすることにした。時間がまだまだあったので、武器と防具を買いに行くことにした。


 武器と防具を買いに行く際に道すがらを歩いているとカシワとレイシアがいて、どうやらデートしてるみたいだった。恋人繋ぎで手を繋いでレイシアがカシワに抱き着いていた。気持ち悪くて胸焼けがしてきた。カシワとレイシアがこちらに気付いたようで、カシワが熱い視線を向けてきて、レイシアは嫉妬の目線で見てきた。


 正直やめてもらいたいのだが、せめてユリユリしてたなら別に嫉妬の目線とか喜んで受けたいけどさ、おっさん同士がホモホモして熱い目線と嫉妬の目線を向けてくるんだよ?吐き気しか沸かないよ?こっちの心情がわかったような閃きをしていたが、カシワとレイシアがさらに熱くいちゃつき始めながら、こちらをチラチラ見てくる。本当にやめてください。吐き気しかしません。


 僕は胸焼けを我慢しながら、武器防具屋に向かった。僕のことをみて笑ってた人がいたが、後ろの状況に気がついた瞬間に同意の目線と胸焼けを我慢していた。そしてなんとか踏ん張って武器屋に着くことができた。

書いてる最中に胸焼けが…。

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