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流されたものの行方  作者: 『食べられません』を食べた人
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第100話 ロリコンは覗きを望む

祝100話突破!

記念のタイトルひどいな、うん。

ネタに走ると止まらない止められない。

近日中にキャラ紹介したい。

俺…明日本気出すんだ…。



 黒猪人族の生首は本当にいらないので、無料であげて全身が綺麗に残っているものは言い値で買ってくれた。ついでに大量のゴブリンも上げたらすごく喜ばれた。満足したのか気絶したので医務室に連れていかれた。


 黒猪人族などの取引したものはあとで倉庫に持っていってあげよう。それから別段質問攻めに会うことなく、次の研究室に連れていかれた。


 メルサが言うには現物である魔法を間近で見ることは大いに刺激になり、今頃は白熱した論議が行われているとのことだ。さすがにそんな場面に僕はついていけないので、メルサに従って正解だった。


 僕が色んな魔物の素材を持っているので、魔物料理研究室やゲテモノ研究会に連れていかれた。料理はわかるのだが、ゲテモノて。


 料理は普通に料理を振舞ってもらったりといい人がいたのでお礼にハチミツを分けてあげた。ゲテモノは個性の塊しかいなかったので、ゴブリンをあげたら醜悪な笑顔で喜ばれた。お前らもしかしてこれも食べるのかよ。


 こんな感じで色んな研究会に立ち寄った。最後に生徒達の授業を見せてもらうことになった。まずは新入生から見ることになった。8歳以上から入学可能となるのだが、今まで最年長で40歳とか来たことがあるらしい。


 騎士でも魔法が使いたいとかでたまに実力者だが、魔法が使えないからとこの学院に来ることもあるらしい。年齢制限も特になく、魔法を使いたくなりたい、良い職につきたいなどの理由でこの学院に来る人も多い。


 時々異彩を放った理由で来る人もいるので新入生には飽きないとのことだ。今年聴いたのは覗きをバレずにしたいという邪な理由だ。考えはアレだが、言い方によっては隠密に優れて監視をしたいと言えるものなので悪くはない願望だ。


 ただし発言した段階で要注意人物にされたのは言うまでもない。そういうものは心のうちにひっそりと隠しておく案件だ。むやみやたらと人に話すものではない。


 新入生は謂わばほとんどがロリやショタといった小学生と同じぐらいだ。きっと覗きを願望としてもその年代は入らないのではないかと思いながら向かうと、ちょっと待て一人だけ20代後半くらいのおっさんがいるではないか。


 「メルサ、あの人は本当にやらかさないのか?」


 「わしもさすがにそれはないと思うがのぉ」


 「でも女の子を見る目が尋常じゃないくらい瞳孔開いてるけど。本当に大丈夫なの?」


 「見る分には問題ないじゃろ。クレームがくれば隔離して授業を行えば済む話じゃから」


 本当にそうかなぁ。うちにはスズネというケモ耳幼女というケモナーにもロリコンにも好かれる彼女がいるんだが。ちょっと心配になってくるけど、トップが良いといえばいいのだろう。ん?なんかこっち見てないか?


 「なんか視線を感じるわね、あの人すごいこっち見てくるわ…寒気がする…気持ち悪い…」


 「メルサ、今すぐ隔離しよう。いや、今すぐ詰め所に連れていこう」


 「うむ…これは問題になりかねないのぉ…」


 そんな会話をしていると授業が終わり、休憩に入った。今やっていた授業は属性の種類に関するもので良いことを聞けたのだが、途中からおっさんのことが気になってしょうがなかったのであっという間に授業がおわってしまったのだ。


 「わしは教員に話をつけてくるからここで待っていてくれ」


 メルサがそう言って僕達から離れていった。僕はおっさんから目を離さず見張っておく。何故ならおっさんは未だに僕の後ろで隠れているスズネをガン見しているからだ。


 「スズネは僕から離れるなよ」


 「うん…」


 おっさんはスズネから視線を外して僕のことを見てきた。スズネを見る目はいやらしく舐めるように見てきたが、僕に至っては嫉妬の視線だ。嫉妬から怒りへと変わっていくように感じられた。


 メルサが教員に話をつけにいった頃、おっさんはこちらの方へ歩み寄ってきた。そのおっさんの手には短剣があり、鞘から抜いた状態である。


 僕とおっさんの距離は数メートルと来たところで、おっさんは僕に短剣を投擲してスズネに襲いかかってきた。

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