表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
流されたものの行方  作者: 『食べられません』を食べた人
10/114

第10話 本の作者

 シエスタと会ったところまで戻り、シエスタに薬草が生えているところを教えててもらい、依頼であったものを根ごと採取していく。根ごと抜き取るのはこうすると高くなると書かれていたからである。途中シエスタが震えだし、触手を向けた方向にはゴブリンがいたので、ウィンドカッターで切り裂いて魔石と討伐部位として牙を回収した。


 それからゴブリン村の方に戻り、散らばっているゴブリンの牙と魔石を回収していく。そして埋めた魔石を回収した。山に積まれた死体はやはり魔物に食べられたようで、なにも残っていなかった。


 帰り際に牙や魔石を川で洗って帰宅することにした。薬草がまた何本か見つかったので、それらを回収して街に向かった。門は閉められる前だったのでなんとか入れてもらえた。


 冒険者ギルドにいって討伐部位と魔石を渡した。受付の方は少し疑った顔をしたので、元々倒していたやつを持ってきたと説得したら、信じてもらえた。討伐と依頼の結果はこうだ。


 「ゴブリンの牙が12体分と魔石12個、ホブゴブリンの牙3体分と魔石3個、薬草が20本、毒草が20本、眠り草が5本ですね。ゴブリンは討伐依頼を1回分と魔石で2200リノ、ホブゴブリンは討伐依頼は1回分と魔石で2700リノ、薬草が1本50リノで依頼1回分で1500リノ、毒草も同じく1500リノ、眠り草は1本200リノで1000リノです。合計で、8900リノです!白銀貨8枚と銀貨9枚です。」


 ここでリノについての説明だが、銅貨1リノ,青銅貨10リノ,銀貨100リノ,白銀貨1000リノ,金貨10000リノ,黒金貨100000リノとされ、1円=1リノである。


 渡されたお金をポケットにしまい、宿に向かった。そこでもまた、寄生スライム疑惑を持たれたが、ちゃんと説明し、納得してもらった。1日200リノで2週間ぶんで2800リノ渡した。この世界は前世と同じで1日が24時間、7日で1週間、1ヶ月は30日らしく、日本でいうところの水曜日と日曜日が休みのようだ。働きすぎはよくないとのことから、冒険者もこのうちのどちらかに休みをいれているそうだ。


 宿では注文制の食堂で野菜炒めとパンを頂いた。泊まりの人は宿代に含まれているが、泊まってない人は普通にお金を払わなければならない。野菜炒めは久しぶりに食べたのでおいしかった。疲れていたので、部屋につくと、泥のように眠ってしまった。





 目を覚ますと、シエスタがお腹の上でぽよぽよ跳ねていた。どうやらお腹がすいたようで起こしてくれたようだ。食堂にいくと『ファッ!?寄生スライム!?』とか『あれ?寄生スライム?違うよね?違うと言ってくれぇ!』とか言われてしまった。とりあえず普通のテイムしたスライムだと言うと納得してくれた。


 食堂で料理してるおやじさんに野菜くずとパンとサラダをください。といい、野菜くずはスライムに餌付けするのか?と聞かれたので、そうです。と答えたら俺も餌付けしたいと言われたので、スライムを机の上に置いた。シエスタは野菜くずを渡されると器用に触手でつかんで、身体に取り込んだ。それをみたおやじさんや冒険者は微笑ましく見ていた。


 朝食がたべおわったので、買い物に行くことにした。欲しかったものは、武器と防具とロープと服とカバンだ。まずは服とカバンを買いにいった。大きくて背負えるカバンとポーチのような魔石や討伐部位を入れられるものだ。これがないと何往復もすることになる。大きめのカバンは1000リノでポーチも1000リノで買うことができた。


 服は薄着で上下下着合わせて1式1000リノとなったので2式買った。お金は残り、2100リノだ。武器と防具はまた今度にして解体用のナイフを中古で700リノで買った。砥石を300リノで買い、残りのお金は塩と携帯食の干し肉とロープを買っておいた。


 ナイフ以外は大きめのカバンにしまい、ナイフは腰に差して、ギルドに向かった。ギルドに着いたので、依頼でいいものがないか探したら、猪が畑を荒らしているとあったので、これを受けることにした。受付の方は受理してもらった。そして気になることを言っていた。最近見かけなかった、動物や魔物が出てくるようになったそうだ。それは別に悪いことではなく、むしろいいことらしい。なぜならそれらは食用に適すものばかりで、昔いなくなったものらしく、お店では喜ばれているらしい。


 それを聞いて近くにあるゴブリン村のことを話したら、とても驚かれた。なんでもそこはゴブリンが50匹以上の集落で数も多い上、ゴブリンだけでなく協力な魔物がいて、手を出せなかったらしい。それとなく詳細を聞かれたので、話してみたら、奥に連れていかれた。そしてギルドマスターの部屋のところに連れていかれ、ドアにノックし始めた。


 「失礼します。副ギルド長、近くのゴブリンが住みつく村についての情報が手に入りました。」


 入れ。との返事が返ってきたので、失礼します。と言って入らせてもらった。そこにはいかにも強者です!って感じのおっさんがいた。


 「どうも、私は副ギルド長のカシワだ。はっ!お前…なかなか良い男だな?どうだ?今から1発と言わず2発ヤラないか?」


 村長じゃねぇか!?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ