第9話 休日は素晴らしい
まず始めに、1日投稿しなかったことを謝らせていただきます。すいませんでした。
1話、2話、3話の方の手直しをしておりました。せっかくならまたそちらも見てくださると嬉しいです。
今回の話は、休日のお話です!
ピピピピ…ピピピピ…ピピ…
カーテンの隙間から朝の日が差し込み、俺の顔をチカチカと照らしていた。
いつもなら、この時間だと颯爽と支度を初め、全力疾走で学校まで向かうのだが…。
今日は違う。そう今日は春休み明け、初の土曜日。そう、それは休日。朝から晩までゴロゴロ自分の好きなことだけできると言う素晴らしい日。それはまさしく神に選ばれた日にち。それこそが、休日。5日間と言う長い長い時間をかけてようやく、辿り着いた時間、無駄にはしない。
そんなこと思いながらも、ベットから立ち上がり、カーテンを、しっかりと閉め日が差し込まぬようし、目覚まし時計を9時30分にセットし、ベットにダイブ。2度寝を開始した矢先…
ピーンポーン
……この流れ完全にデジャヴだ。嫌な予感がする。しかし出ないわけにもいかない。
この前頼んだ大人の本が届いたのかも知れないし。しかし、ベットから出たくもない…。ぐぬぬ。どうしたものか。
そして、俺はベットと、エロ本とで天秤を頭の中で掛けた。
……………天秤をかけた末、俺は、最愛なるベットから別れを告げ、玄関までノソノソとだるそうに歩るき鍵を開けた。
「おはよ、つばくん。早速だけどおじゃましまーす」
と言いながら可愛くオシャレをした音崎はズカズカと俺の家の中に上がって行った。
「おい、ちょっと待てよ、おとちゃん! 」
俺はすぐに、音崎を追いかけ、廊下で引き止めた。
「ちょっと待って、て言ってるじゃんか、来ていきなり過ぎるだろ。今何時だと思ってるんだよ。」
そう、今は朝8時。お昼頃来るならまだわかるし、しっかり連絡をいるのならまだ許せたが…それでも朝8時は早すぎる。できるなら今からでも帰ってくれ欲しい気持ちでいっぱいだったけれど。
「えーなんでよー今日はつばくんの部屋で作戦会議をする予定だったしー。」
「いや、それでも連絡くらいしろよ。それかお昼にしてくれ! 」
「えーでも、楽しみだったし……さ、いいじゃん! 」
音崎の顔はまるで遠足前日の小学生のように無邪気で早くいこーと言わんばかりの表情に、ワクワクが抑えられていない。
俺は困った。さすがに朝だとは言え、せっかく来てもらったのに『帰れ』とは言い難い。しかし俺の部屋は散らかってて入れられないし……
「よし、わかった。じゃー上がってくれ。但し俺の部屋はだめだ。色々と散らかっているからな。リビングで頼む。」
そう言って、俺はリビングに案内した。音崎も不満そうにしているが一応納得してくれたように見える。これで一応は一安心だ。
リビングに来るとまず、割と大きめのソファーに座らせ、
お茶と、お菓子を出し
「そこで、大人しく待ってろ。…….動くなよ。」
と一言、言い残して、自分の部屋まで戻った。
いつまでも、リビングに居させるとお母さんが帰ってきて、色んな意味でめんどくさい事になる。その前に俺の部屋に来てもらってそっちで作戦会議、もといい音崎の性癖について話し合うことにしよう。
大急ぎで自分の部屋に入ったものの…俺の部屋にはPCを始め、22インチのテレビ、ゲーム機、扇風機、さらには、小型の冷蔵庫まであることに気づいた。普段、何気なく使っているせいで、気づかなかったが俺の部屋は機械で埋め尽くされている。
「はぁ…とりあえず、大きい風呂敷的なもので、覆い隠すか。」
そして、俺は早速作業に入った。まず風呂敷的なものは押し入れから引っ張ってきて、冷蔵庫やテレビなど持ち運べないものを覆い隠し、ゲーム機や、扇風機みたいな持ち運べるものは隣のお母さんの寝室に投げ捨てた。
そして、最後に机の上や、床に散らかゴミをゴミ箱に捨て、エロ本は……とりあえずベットの下に放り投げた。
これだけするのに1時間もかかってしまったが一応これで俺の部屋には呼べる状態になった。俺は額から出る汗を拭き、リビングにいる音崎を呼びにリビングに。
そしてリビングに通じるドアを開けた。
そこにはリビングにあるテレビの画面を頬で擦り付け、息を荒くし、ニコニコしている音崎を発見した。
「このテレビ……す、すごい…はぁ…46インチもあって、凄く……大きい。画面もとっても綺麗だし…んん……とっても素敵。」
音崎の発情は止まらない。テレビの近くに置いてあったデジタル時計に目が入った途端
「こっちの、時計、かっこいい。時間だけじゃなくて日付までわかってさらに、数字はLEDを使用しているところが……あぁ…痺れちゃう…。そして、この黒のフォルム……光に反射して黒光りしているところが…凄く…いやらしいよ…」
いや、どこがいやらしいんだよ。普通の置時計だよ!
…はぁ…忘れていた。当たり前だが俺の部屋以外にだって機械類と言うか、家電製品は多く存在したじゃないか…やらかした。また、アイツに負けた気がしてならない。
悔しがる俺とは対象的に、音崎は次々とリビングにある、ありとあらゆる電化製品に目を止めて、グルグルと部屋中を駆け巡っていた。
一見、楽しんでいるようにも…見えた…がでもそれは違うことぐらいすぐに分かる。
「こんなんだったら、知り合いとゲーセンにも行けないし、買い物だって簡単には行けないな。お前も大変だな。」
つい口に出てしまったが、実際にそう思うと悲しくなってきた。それは遊びに行くなって言ってるのと同じ話なのだから。
口に出したことにより、音崎はこちらに気づき子犬のように、走り寄ってきた。
「うわ、ちょ、ちょっと、おとちゃん! ? 」
「えへへ、つばくん押し倒しちゃった。」
なんて、音崎は俺の上で、にこやかに笑った。
「ねぇ…つばくん…わたし、今ならさ…」
え、何この展開いきなり過ぎて、頭がおかしくなるんだが、えっえっえっ……いや、うん、え?
最後まで読んでいただきありがとうございます!
休日にこんな事があったら嬉しいですね。と言うか青春ですね((遠い目
次回に続きます!
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