第6話 日常の終わり
今回は、千羽と音崎の日常です。男女中がよいのは羨ましいです。
ピンポーンピンポーン
……最悪の目覚ましだ。それも嫌な来客が来たかも知れない。いや…まさかな…と思いながら時計を見るとまだ朝の7時だしどうせお母さんが出るだろう。と思い二度寝を始めた。
ガチャ
…俺の部屋のドアが空いたそして、ぬくぬくしていた布団を放り投げられ朝から俺の頭にグーパンチが入り起こされた。
痛い、朝イチだから余計だ
「あんた、音崎さん来てるわよ。早く学校行きなさい。」
やっぱり最悪な来客だった。
しかし、俺は今日は休む。設定上俺は引き篭もりでめんどくさがり屋でひねくれ者なんだよ。今日は何が何でも絶対に休む。
「今日ちょっと体がだるいし休む。」
ゴツン
強烈なグーパンチが2度も頭に入った。さすがに痛すぎるが負けじと、あーだこーだと言い訳をしたものの、3度、4度としてゲンコツを食らった
「今日も行きなさい。と言うか毎日これから行きなさい。じゃないと毎日ゲンコツが待ってるわよ…ふふふ」
…これで、俺の引き篭もりライフは終わりを告げ音崎にも母親にも完全敗北したのだった。
色々と支度をして、待たせていた音崎に
「遅れた。わるいな、でも家まで来るなよ。俺の引き篭もりライフが終わったじゃないか」
と言って音崎は
「だって、つばくん迎えに行かないと絶対今日みたいな何もない日は来ないでしょ! でも今日からはちゃんとくるのね安心」
と言って少しクスクス笑って一緒に学校に向かった。登校中、頭が痛かったが疑問に思っていたことを聞くことにした。
「おとちゃんさ、前に自分のスマホで俺の声録音してたじゃん。その時とか、家の家具とかには興奮したりしないの? 」
疑問に思っていた。俺のスマホであんなに興奮するのに自分のスマホでは何も思わないのは何故なのだろうかと思ったし、何より日常的に冷蔵庫、テレビ、電子レンジなどなど、普段からあるものにはどうとも思わないのだろか。
「はぁ……」
音崎はため息を吐いて、俺の顔の目の前で
「つばくんは、自分のブツに興奮したりするのかな? 」
と言った。顔はニコニコしていてとても可愛いかったが…これは…完全にキレてる。これが、うちのメインヒロインなのだろうか、もしかしたらヒロインの皮をかぶった悪魔なのでは………
まぁー冗談は置いておいてそもそも、女の子に『興奮するの? 』はまずかったかな…
納得した引き続き俺は音崎と一緒に学校に向かい。無事到着した。正直、ここまでの来る身体的にも精神的にも1番しんどいかもしれない。
同じクラスに着き、それぞれの席に座った。そして、午前の授業を受けた。受けたと言っても、ずっと寝ていたけれど。
昼休みになった。学校の中での唯一の楽しみである昼食を屋上で食べた。もちろん話す友達もいないのでぼっち飯だ。
……何が楽しいんだよこれ。
そして、午後の授業が始まった。やることは相も変わらずで先生の話をろくに聞かず寝る。寝れなくなってきたらスマホを弄り、先生が見回りに来たらスマホを引き出しに投げ込む。これを繰り返し繰り返しして、今日の学校が終わった。…家でゴロゴロしてる方が楽だな。
「つばくん、帰ろ? 」
と、音崎が話してきたので素直に一緒に下校した。俺の家まで着く手前で、音崎が
「つばくん、しっかり協力してよね! 」
言ったきた。こいつもしつこいやつだなぁ。
「わかってるよ、大丈夫だ絶対治るかわからんが考えてある」
そしたら音崎はニッコリ笑って、
「うん! ありがと! また明日 」
と言い、颯爽と帰って言った。
俺も家に帰り、ひと段落付いて着いてから部屋で色々と考えた。
「そろそろおとちゃんの実態についても分かってきた。音崎にはあーやって言ったけど、まだ全然考えてないしな。パパッと考えてねるか。あ、そうそうおとちゃんに聞きたいことがあったんだったけか」
そんな独り言をしながらベットでゴロゴロしていた。そして、音崎に性癖についてのメールを送るためにスマホをポケットから取り出し………
「スマホ、学校に忘れた。」
読んでくださりありがとうございます
次回は新キャラですw荒れそうです!!
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