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第3話 戦争の幕開け 【前編】

今回は小説を書くのが楽しくて楽しくて仕方がなかったですw自分的にはニヤニヤしながら書かせてもらいました!

 後に詳しい話を聞くと、音崎 さゆりは電子部品、家電製品、機器全般に無意識に反応し発情してしまうそうだ。


 にわかには信じられない事だし、毎日5時間以上ネットサーフィンをしてる俺でも見たことがないし、聞いたこともない。

 しかし実際にその状況を見てしまってはこちらも言いようがない。

 そして、今も俺のスマホを頬に当ててスリスリと擦りニッコリ笑顔だ…………スマートフォンと今だけ立場を逆転させたいものだ…


「で、どうしろと? 」


恐怖心が解けた俺は、飽きれた表情に飽きれた声で音崎を、見つめながら質問した。


「このね…ハァ…性癖を………ンン…直して欲しいの」

音崎は、俺のスマートフォンでまだまだ興奮していてスマホを握り締めたま離そうとはしない。

 …いや、直して欲しいならそのスリスリを辞めてくれ、いつまでやってるつもりなんだよ全くと考えながら俺は無慈悲にも


「そうだな、んー…関係ない俺からしたらどうでもいいから」


と答えた

 すると、すごい剣幕でこちらを睨み付けて、俺の顔の目の前まで迫ってきた。


「つばくんには、関係ないことかもしれないけどこっちは大変なんだから! 」


俺はあまりの顔の近さに、驚き、音崎のそのまっすぐで真剣な顔を見つめ続ける事が出来ず、顔を逸らした。

 いや、近い近い近い! 幼馴染みとは言えどこんなに音崎が迫ってきたことは今まで1度もなかった。相当深刻そうだ。まぁー、当たり前だとは思うけれど。


「い、いやさ、おま、それ答えになってないよな?」


我ながらよく出来た、正論を出すことが出来たと思っている。

そして、音崎は少し後ろに下がり、俯きながら


「それでも…それでもこんなの…嫌だよ、不便だし、辛いよ。だから、だから!」


と言ってきた。音崎は悲しそうにしている。相当嫌なのだと俺は悟る。


「そうか、まぁーそうだよな、会話が無かったとは言え俺が学校に行く時、帰る時は毎回お前が横にいてくれたもんな。小さい時はよく遊んだしな。」


「なら….」


そう、実際俺が話したことは事実で、実際に俺がふらりと学校に行く時は必ず横に音崎がいる。昔は俺の家で、お前の家でよく遊んだ。が…決定的過ぎる事を指摘した。


「そのしっかりと抱きしめているその俺のスマホを返しせば納得もしたけどな」


 この言葉で音崎は動揺を隠せずオドオドし始め、俺は両手を腰に当て勝ち誇った顔…すなわちドヤ顔と言うものをしてやってのけた。


 そう、俺は絶対にこの相談には協力したくない。何を思われようとも絶対にしたくない。理由はたくさんあるんだが、1番の理由として俺の引き篭もりライフを邪魔されたくないのだ。この時間だけが唯一の楽しみで生きていられる様なものを邪魔されるわけにはいかないのだ。


「ご、ごめん…で、でも…ほんとにお願い、私……つば君しか…いないから」


音崎は、オドオドしていてるが、俺の目と鼻の先まで来て顔の位置を低くして、上目遣いで頼んできた。


 ぐはぁっ、な、な、なんという事だ、生上目遣いだと…こ、こんなシュチュは二次元にしかないと思っていたがまさかこんな近くに……

 し、しかしだな…負けるわけには…


俺は、上目遣いの音崎に、心を無にして、真顔で


「そんなことないだろ、お前は可愛いんだから他のやつに相談しても素直に乗ってくれると思うぞ」


と答えた。

音崎は、顔を赤らめて俺から二歩ほど下がった。


 …………たった二秒だが間が空いた。


次回は後編です!楽しみにしてもらえると嬉しいです!!

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