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第2話 発情した幼馴染み

手直ししました!かなり良くなった方だと思います!!是非是非読んでください!!

 

「はぁ、はぁ…ゴクリ……」



 音崎は荒い息遣いに、顔を真っ赤にし、何より目は完全に獲物を狙うかのような目は一見いやらしく見えるが、俺は同時に恐怖心でいっぱいになった。

やばい。やばい。あんな姿の音崎は生まれて初めて見る。恐ろしい。

 どんどん迫ってくる音崎に一歩一歩後ずさりする俺……


「あ、あ、あのぉ…お、おとちゃん…ど、どうなされましたでしょ…か…」


声を震わせ、顔から大量の汗を流しながら1歩…また1歩と後退していく。某ホラーゲームよりも恐怖心が高まっている事がわかる。


「あ、あのね、つばくん…」


音崎は珍しくものを言いたげで、1歩…また1歩と確実に、距離を詰めていく。例えるならあの某有名ホラーゲームの青い鬼のように…。


「いや、あの、おとちゃんさ、話あ、合おうよ…」


「…わた…わたひ…私ね」


今の音崎には何を話しても耳には届かないようだ。さらに、音崎は興奮のあまり、我を忘れているようだ。


 そして、遂に俺は、屋上にある落下防止フェンスまで追い詰められた。迫り来る音崎に、俺の心臓の鼓動もどんどん…どんどんどんと早くなる。同時に恐怖がより一層大きくなる。


「ずっと前からね…つばくんの」


……俺はなにか、何か言わないと…このままでは……


「何か知らないけど何でもするから許してくれー!!」


なぜ謝ったのか自分でもわからない。けれど…この恐怖から一刻を早く抜け出したかったんだと思う。


「そのスマホチョーかっこいいと思ってたの! 」


 …ん? あれ今なんていっ…


「でさ、でさ、そのスマホを…ハァハァ…もう1回見せて欲しいの!はやくはやく!!」


「え、あーんー…いいけど…ん? 」


訳がわからない。俺は戸惑いを隠せず、それを顔に出していた。とりあえずせっかちにも、スマホを出せと言われたので右手に持っていた手汗がビッシリのスマホを拭いて、音崎に渡した。


 「ハァハァ…やっぱり、この色のスマホも好きだなぁ。画面のフチに黒色を配置してスマホの側面、裏側にはシルバーのなんというか…清潔感?んー黒との対象感を持たせることでよりこのスマホはかっこいい」


「あの…」


「あとね、ハァ…やっぱりどのスマホに言えることだけど、このコンパクトさ…ハァハァ…で操作性がよくて何より薄いのが魅力的で…ハァ…とってもカッコイイ!それと、それと、このiPhoneならではのホームボタンっていいよね!このポチポチ押せる感じ!あとね、○✖%$1#$……」


 見たことがあるだろうか、黒髪のサラサラロングヘアーの、スタイル抜群無口で真面目な美少女の幼馴染みがここまで俺のスマホについて語っているところを…それもハアハア言いながらだ、息を荒立てながらだ。

 作者さんよ、これからのメインヒロインに何ていう設定をこじつけて気やがったんだ……


「あ、ごめんね。話なんだけどさ…」


音崎が今までとはまた人が変わったかのように話し始めた。


「えーっと…うん。」


「引かないでね」


 いや、もう時既に…ね

 音崎は照れくさそうに、恥ずかしそうに、


「私、機械類を見ると性的に興奮してしまうの」


と、大きな声で言った。

次回は、本題になってきます!

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