表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/18

第18話 疲労感


 さて、どうしたものか……

 20時になり、インスタントラーメンも、ぺろりと食べきった俺と音崎は、特にすることも無く、リビングでゴロゴロしていた。音崎はまだ、ここの機械には慣れていない様子でいつも通り興奮度MAXでグルグルとリビングの中を回っていた。


「あのーおとちゃーん? そろそろ落ち着いてもらえます?」


「落ち着けって……落ち着けるわけないじゃん!! こんなにもえっちなものがいっぱい揃ってるんだよ!」


「いや待て、俺の家をアダルトショップ扱いするのは辞めてくれ」


 気分的にはとてつもない疲労感に見舞われ、早く寝たいという気持ちがだんだんコッソリと覗かせていた。


 よし、お風呂入にろう。


 そう決めた俺は、早速準備を始めた。

 まず、浴槽を洗い流しお湯を貼った。そして少し時間を置き、浴槽いっぱいにお湯が張れたら風呂フタで浴槽を覆い終了した。


 たったこれだけだったが結構な時間を使った。そう考えると親の偉大さがわかってくる。


 さて、お風呂を入りたいのだがさっきから音崎の姿が見えない。

 リビングにもキッチンにも見えていない。

 ………………まさか……俺の部屋に??

 俺は急いで自分の部屋に戻り扉を開けた。


「つ、つ、つばきゅん…………こ、こ、これって………」


 そこにはやはり動揺した声の音崎が居た。そう、机に置きっぱなしにしていたエロ同人誌を片手に。


「いや……いやいやいや、そ、そ、それは…………あ、あ、あれだよ。あれ。そ、そう、隣のクラスのや、山田から預かってるんだよ、そうそう預かってるだけでさ、俺のではないんだよ!」


 自分で言ってて、ひどい言い訳だと、一周回って感心してしまった。

 音崎は顔を真っ赤にして固まっている。それが俺の部屋の機械類によるものなのか、エロ同人誌を読んだせいなのかはわからない。前者であって欲しい気持ちが高まるばかりだ。


「そ、そ、そんな事よりな、風呂沸いたから、は、入ってこいよー」


 声が震えているのが自分で言ってわかる。恥ずかしい。

 音崎は俺に近づいてきて


「の、覗かないでよね」


 なんて、言って逃げるようにお風呂場に向かった。


 いや、覗かねぇーよ!


 俺は音崎か置いていったエロ同人誌をパラパラと見てから、ベットの下に隠した。


「きゃー!」


 音崎の声だ、お風呂場から聞こえる。俺はスグにお風呂場手前まで向った。

最後まで読んでくださりありがとうございます!


よければブクマ、感想、評価、レビューなどして下さると嬉しいです!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ