第14話 ドアの向こうでは
今回は少し挑戦です。会話が多めになっています。
4月になって二週目の日曜日になった。いつもの日曜日なら朝から晩まで寝ているか、ゲームしてるか、ネットサーフィンしているかの三択なのだけど……今日は違う。休日、珍しく朝早く起きて目的地まで、向かっている。
さて、ここで問題だ。俺は今、目指していた所に着いたのだけれど。一体どこだと思う?
正解は……
その時扉は開いた。
「千羽くんー! おはよー今日は私の家に来てくれてありがとうね!」
正解は小坂の家だ。日曜日に、いや日曜日以前に女の子の家に来たのは何年ぶりだろうか。そして俺は音崎以外の女子の家に入ったことがない。だから割と緊張している。
「って、お前な。なんでウェディングドレス着てるんだよ! アホか、ここは結婚式場でも準備室でもないんだぞ!」
「えー……だめー? そんなに似合ってないかな?」
小坂の着ているウェディングドレスは真っ白で朝日に乱反射して眩しいくらいに綺麗に見える。それを着ている小柄な小坂は当たり前のように綺麗に見え、その小坂の黒髪ポニーテイルはウェディングドレスと正反対の色を持ち合わせ、それがさらに美しさを表している。
「いや、まぁー似合ってるけどね……似合ってるんだけどもー……」
俺はまんざらでもないが顔を赤らめ、小坂に悟られないようにした。
「えへへへ、ありがと。千羽くんにそう言ってもらえると何十万と掛けた甲斐があったものだよー!」
「え? なんじゅ……この為だけに買ったのか?? それも何十万ってな、小坂が出した訳じゃないんだろ? 」
「ううん、私が買ったよー! もちろん自分のお金で! 可愛かったしー!」
いや、ウェディングドレスを衝動買いってな、今ではレンタルされるくらいのものになったのに……どんだけ金持ってんだよ……
「まぁまぁ、そんなことより上がって上がってー」
「何がそんなことよりだ! とりあえず着替えてくれ! お前もなんというかスカートって言えばいいのか分からないが、それ持ち上げるの大変だろ?」
「んー……わかったよー着替えてくるからちょっと待っててねー」
小坂は家の中に入っていった。
朝9時である。音崎が訪れた土曜日並にしんどい出来事であった。俺もいきなりの出来事に疲れ切ってしまい座り込んだ。
「まだ、9時なんだよな……」
はぁ…………
大きいなため息がでた。当たり前の話ではあるけれども。
それから1時間は待った。実際時計を持ってきてないので分からないが俺の腹時計がそう言っている。
「遅くね? まさか……」
俺は恐る恐るインターホンを鳴らした。そしたら案の定…………
「おはよー! 千羽くん! 待ってたよー!」
「いや、待ってたの俺だからね! あと、お前着替えてないじゃん! 何してたのさ」
「んーお腹すいてきちゃったからさ、カップラーメン作ってた! あ、食べる? アーンしてあげるよ?」
「その格好で、カップラーメンだと!? そろそろその天然ボケやめてくれ! アーンは要らないから普通に家に上がらせてください」
「あ、うん。わかったー! 着替えてくるから待っててねー」
「今度は忘れんなよー!」
再度、小坂は家の中に入っていった。
いや、ウェディングドレスきてカップラーメンってな。お前……1時間掛けてすることか……麺伸びきってるだろ。絶対。
さらに1時間程経った。そろそろ来てもいい頃だと思うんだけれど。
そして、ドアが開いた。
「えへへ、お待たせー! どー? 似合ってるー? 」
「いや、ウェディングドレスがダメだからって、チャイナドレスを来てくるやつがどこにいるんだよ。」
小坂は、納得のいかないような表情を見せる。
真っ赤なチャイナドレス。上の袖は肩までしかなく、下は小坂の細い太ももが見え男子ならたまらなくエロい。また、どことなく童顔の小坂にはとても似合った服とも言える。
が、とりあえず帰りたい気持ちが強くなってきた。
「……あのな………そろそろ、真面目に普段着を着てきてくれないか?」
「えーそんなに、千羽くんの趣味に合わなかったかなぁ……」
「わかった。じゃーとりあえず小坂の家に上げてくれ。それでもういいから!」
「あ、その事なんだけどね…」
小坂は苦笑い浮かべた。
それを見て、俺は察したかのように慌てる。
「えーっとね、お父さんが家は散らかってるからまた今度にしてくれー! だってさ!」
「許可ぐらい取っとけよー!!」
何だかんだあったが……とりあえずは小坂も普段着になり近くにある大きなショッピングモールに行くことにした。
俺は2時間ほど何してたのだろうか。
小坂 明日香。。。。お前には勝てる気がしないよ……………
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