第1話 幼馴染みは特殊な子
えーっと初投稿になります。完全に趣味ですので、なんというか。いろんな人に見てもらえるとすごい…なんというかありがたいです…はい。
いつまで続くかわかりませんが、宜しくお願いします。
※手直ししました。内容は変わりませんがとてもわかりやすくなったと思います!
『千羽 翅』 高校2年の16歳
成績常にトップクラス。スポーツ万能。
ここまでは聞けば一般的で言うソシャゲの主人公補正がかかったちょーハイスペック天才高校生だが……
実際は、基本引き篭もりで日光に弱く、めんどくさがり屋で、尚且つ考え方がひねくれていて完全にクラスでは色んな意味で浮きまくった変人。もちろん友達もいない。
別に…気にしてない…気にしてはない……うん…大丈夫大丈夫。
さて、2年生初日のテスト前日に、親に家を追い出され春休み明けにいつもの苦手な徒歩で学校に行くわけだが当然のように俺の登校する日は幼馴染みの
『音崎 さゆり(おとさき さゆり)』は登校も、下校時も常に横に一緒にいる。クラスの中でも無口で真面目な美少女としてなかなか有名だ。
うん、有名なだけで登校も下校もそれと言って話が盛り上がったこともないし、そもそもこいつが喋ってるところを見たやつがいるかどうかもあやし…
「話があるんだけれど」
と音崎は無表情で歩くことを止めないが口に出した。
「おう、どうした??」
俺は、歩きスマホをしながら答えた。
「大事な話だから、その…今日の放課後屋上にいて欲しい…」
「んー分かったけど時間かかりそうかー? 」
「………」
音崎はそれ以降話しかけてくることも、返事を返して来る気配すら無かった。それに俺は特に動じず、ダラダラと学校に向かった
そして、そのまま教室に入り席に座って出席を取って始業式をして着任、離任…まぁーゴタゴタして放課後の屋上に来ていた
………あれおかしい…アイツ喋らなかったか?
口には出してはいないが顔には驚きを隠せない。
嘘だろ!もう何年も聞いて無かったぞあいつの声!ソシャゲしながらだったから全然声かけなかったし…それもお前の設定をダラダラ話してる時に口を割って入りやがって…
グチグチと心の中で考えているとあの無言美少女の問題の子がきた。
「で、何の話だ?わざわざ日光の当たる屋上で何のつもりだ? 」
苦手な直射日光を浴びていることもあり色々と不機嫌な顔をしつつ答えた。
「…」
音崎は無表情だが学校のグランドを見ている。かなり絵になるのだが、今の俺には関係ない。
「いや、あのー聞こえてるか?」
「………」
音崎は少し、に俺の方を向いた。ちょくちょく目線を逸らしたり、顔をそっぽ向いたりとどうやら恥ずかしいのか、照れくさいのかどっちからしい。しかし俺は早く帰りたい気持ちでいっぱいだ。だから昔のあだ名を使って、優しく問いかけた。
「おーい、おとちゃーん? あのー聞こえてます? 思考停止は辞めてもらいたんですけどー」
「……あの……ね…」
音崎が途切れ途切れ、照れくさそうに、喋りかけてきた、その時に急に電話が入った。反射的に電話に出た。
「ガガガガチャリンチャリンガチャガチャパーパー」
「???」
何を言っているのかさっぱり分からなかった。ただ分かることは、このケータイの番号はお母さんだということ。もう一つは後ろの音はパチンコの打っている時の音だと言う事がすぐに分かった。
「ガチャガチャチャリンあーもしもしー今日遅くなるからーワーワー」
「コンビニね、はいはい。」
大体、お母さんがパチンコをしていて電話をかけてくる時は大体は、勝っている時。勝っている時は夜遅くになることが多いので、コンビニ弁当が俺の中では当たり前になっていた。
プープー
しかし母よ、愛する息子のために夕飯くらい作ってくれ、パチンコなんかしないでさ…はぁ
「あーえーっとそのーわるいな…でん…」
俺は顔を赤くして、恥ずかしそうに言葉を詰まらせながら話しながらおとちゃんを見た。
そして、話を終える前に俺は一瞬で青ざめた。
そう、そこには
『発情期の犬』
と言っても過言ではない。音崎の姿があった。
次は、音崎さんの実態が分かってきます!