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アンノウン ~その者、大いなる旅人~  作者: 折田要
ジンセキ
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98. 小さな霊剣

今回は一気に書きましたので、今日一日で3話投稿します。

 ギルドの訓練場を後にして街中を歩いて行くネネラと皆。ティンバーフレームの家々がズラリと建ち並び、何かしらの店がたくさん開いていた。今いる所から少し奥の方へ見れば巨人族の男が辺りに地響きを鳴らして歩いていた。そんな中ネネラはふと思った事を口にする。


「そう言えば皆ってシンからお金貰っていないの?」


 そう、あの金貨がたくさん入った袋があったはずだ。はずなのだが・・・。


「うん、手紙だけしか・・・」


 シンが去った時に残された物はあの手紙だけ。他に何か残されたわけでは無かったのだ。

 ネネラは子供達だけでこれから生きていくのだから何か有効活用ができる様な物を残せよ、と思っていた。当然、残さなかったシンに対する言葉は


「ケチで薄情ね」


 これだった。確かに傍から見れば薄情と思われてもおかしくなかった。

 だが、ニックは気楽そうな口調で否定する。


「いや~敢えて渡さなかったんじゃないの?」


 確かにそう考えれば納得が行く所はある。何も残さなかったのには何かあるのではないかと、思うのが自然だからだ。今この場で浮かんだ予想は「自分の食い扶持は自分で稼げ」。その予想していたのはナーモ、シーナ、ニックだった。だが、そんな中でエリーだけ違う事を言った。


「・・・或いは忘れていたか」


「「「・・・・・・・・・・」」」


 エリーの言葉に一同沈黙する。その沈黙はまるで時が止まったかのような静けさだった。数秒程経った時ナーモがそれを否定する。


「まっさか~」


 その言葉を皮切りにネネラと皆はカラカラと笑った。いくら何でもシンがそんな凡ミスの様な事をしないよね~、と一同はそう考えていた。

 しかし、エリーの言葉こそ、そのまさかだった。



 シンは「収納スペース(インベントリ)」の中を整理していた。すると「収納スペース(インベントリ)」からある物を見つけてしまう。それを見た瞬間、思わず間の抜けた様な声を上げてしまった。


「あ」


「どうしたボス?」


 シンの珍しい間の抜けた様な声を上げる。その声にアカツキは尋ねる。


「あ~・・・」


 そう言って「収納スペース」から金貨が入った袋を取り出すシン。


「これを渡すのを忘れていたな、と・・・」


「ああ~」


 実は本当に忘れていたのだ。早くエーデル公国から出る事だけを考えていたせいですっかり金貨の事を忘れてしまっていたのだ。

 アカツキはあちゃ~、と言わんばかりの口調で答える。


(まぁ、ネネラとギアもいるし金銭面は問題無いか。・・・というか何よりも技術面は十分ある。自分達で何とか食っていけるだろうから大丈夫か)


 そう考え、その金貨が詰まった袋をそっと「収納スペース」に戻した。


「え、大丈夫なのか?」


「ああ、自分達でどうにかなるだろう。それよりも、必要な物・・・」


 シンはアカツキとこれから何が必要なのかを改めて話し合いを進めた。




 時を同じくして、エーデル公国内のある街中のある武器屋の中にて。

 ネネラと皆は武器屋の中に入り、左右の壁や棚に掛けている数々の武器を眺めながら店の奥へ進む。すると奥の方から声が掛かってきた。


「・・・何を探してんだ?」


 R(ロール)P(プレイング)G(ゲーム)とかであれば頑固そうな大柄な親父か如何にも鍛冶に携わっている様なドワーフがいる等、筋肉隆々の中年の男がいるだろう。しかし、この世界・・・というよりもここエーデル公国の武器屋は小人族が鍛冶をして武器を売買する。その為ネネラと皆を出迎えたのは10~12歳程の少年の様な男がカウンターと思しき所に座っていた。


「・・・・・」


 しかし、その武器屋の店主と思しき小人族の男の身体は背の高さこそ少年そのものだったが筋肉隆々でとてもひ弱そうな子供とは思えない仕上がりになっていた。

 また、ナイフのような鋭い目付きでネネラと皆を見る。それだけで異様な目力のせいなのか圧倒されてしまう。おかげで、ニックとエリーが一瞬だが、足を竦んでしまった。

 そんな皆に対してネネラはいつものように気軽な口調で用件を言った。


「この子らの武器を買いに来たんだけど、()()()()から見てオススメしたい武器ってある?」


 ネネラがそう言うとその小人族の男は皆の方へ向いた。


「どれくれぇの金持って来たんだ?」


 その問いに答えたのはナーモだった。


「今出せるのは・・・・・・・一人でこれ位です」


 チャリ…


 ナーモは手にある数枚の金貨を見せる。


「・・・ふん」


 ナーモが握られた金貨の枚数を見た小人族の男は軽く鼻を鳴らし改めて皆の方へ見る。


「・・・・・・・・」


「「「・・・・・・・・・・・」」」


 ギラッとした眼光を皆の方へ照らす。皆はその眼光を諸に受けたせいなのか、張り詰めた空気が皆の周りに漂っていた。

 そんな空気になって十数秒程経った頃、小人族の男は徐に立ち上がった。


「・・・待ってろ」


 そう言って店の奥へ行った。


「「「・・・・・・・・・・・」」」


 その様子を見た皆は張り詰めた空気から重い空気に変わり、より緊張感を増していた。そんな空気にずっと充てられていれば息が詰まり、だんだん苦しくなっていく。

 そんな空気を耐えると、小人族の男は店の奥から戻ってきた。両手には大きな箱を持っており何には武器があった。その箱をカウンターの上に置いた。


「おい、そこの赤いのはこれだ」


「お、俺ですか?」


「他に誰がいるってんだ?」


 そう言ってナーモの前に見せたのは表面が青いカエトラと呼ばれる軽い小型の革盾と古代ローマ正規軍騎兵隊が用いた剣、スパタによく似た剣だった。


「剣の方はそれ程強度ねぇから盾の方をよく活用しろよ?」


 そう軽く説明して盾と剣を手渡した。ナーモは素直に受け取った。


「あ、ありがとうございます」


 次にニックの方へ向いた。


「そっちの茶色小僧はこの弓矢だ」


 そう言って渡されたのは深い緑色のショートボウとソードブレイカーだった。


「こいつはかなり頑丈に作っている。ちょっとやそっとじゃ折れねぇからな。その短剣は細い剣位ならその溝を利用して潰す事ができっからな」


 そう説明されてニックはソードブレイカーを腰に下げ、弓の弦を軽く引っ張る。


「!」


 弓の本体だけでなく弦もかなり丈夫で張りが明らかに違っていた。少し引けば、弓を使っている者であればすぐに分かる。ニックはこの弓を貰えた事に対して素直に感謝の言葉を送った。


「ありがとうございました」


 今度はシーナの方へ向く。


「おぅ、そこの長げぇ金髪のねぇちゃん」


「わ、私?」


「そうだ。おめぇにはこれをやる」


 そう言って手渡されたのはグラディウスと呼ばれる刀身が短めの剣だった。

 このグラディウスは一般的に知られている物と大きく違って十字の鍔になっており、片手で持てるように柄の様になっていた。


「それ一振りであらゆる使い方ができる。例えばその鍔の所を持つとかな」


 シーナは試しに持ってみる。持った感触も違和感なくしっくりくる。トンファのような使い方もできるし、鍔が柄の様になっている為防御の時にも適している。


「すごい・・・ありがとうございます」


 ピピコはククとココの方へ向いた。


「そこの緑のチビ達にはこの短剣をやる。無くすんじゃねぇぞ」


 握りの部分が十字の形になっているテレクと呼ばれる短剣と何かの革で作られた篭手だった。


「その鬱陶しそうな十字の所を握れば真っ直ぐぶっ刺す事ができる。篭手はそれを助ける役目と防御用だからな」


「「は~い」」


 ククとココの素直な返事を聞いた小人族の男は最後にエリーの方へ向いた。


「そこの銀髪のチビッ子にはこの短剣と・・・似合わねぇと言われるかもしれねぇが杖だ」


 柄の部分に紐を通す穴がある短剣リング・ダガーと握り手の部分を白い布で巻かれた指揮棒くらいの大きさのシンプルな魔法の杖だった。


「短剣はいざという時のもんだからな。杖は今持ってるそのでけぇのよりかは嵩張らねぇし丈夫で効果も高くしている」


 エリーは取敢えずそのまま受け取り感謝した。


「あ、ありがとうございます・・・」


「よし、取敢えずはてめぇらのもんはこんなもんだ。いらねぇもんはそれらの値段から差し引いて安くすっから出すなら出せ」


「・・・!は、はい!」


「それから、それら使って気に入らねぇなら他のを見繕ってやる。金の方は気にしねぇようにしてやっからよ」


「あ、ありがとうございます・・・」


 小人族の男は一方的に畳み掛ける様に精算方法と今後のサポートサービスの事まで言った。だが、内容の全てはナーモ達にとっては好条件なものばかりだった。ここまでアフターサービスしてくれる事に少し驚くナーモ達。

 ナーモとエリーは思わずネネラの方へ向く。するとネネラはニッコリと笑いながら大きく頷いた。

 その顔を見たナーモ達は顔が綻んだ。


「「「ありがとうございました!」」」


「おう、さっさと失せろ」


 ぶっきら棒で口は悪い。だが、こちらが何も言わず見ただけで何を使って戦うのかを一目でわかり、使用者の事をよく考えて武器を用意してくれる辺り、良い武器屋である事だけは間違いない。それなりに気に召した皆は新しい武器といらなくなった武器と金貨で交換する様な形で取引して店から出ようとした。


 すると帰ろうとしていたナーモは不意に武器屋の壁にかかっていた一振りの剣が目に留まった。


「・・・」


 壁かにかかったその剣は全体的に美しい銀色でショート・ソード位の大きさだった。そんな剣が鞘に収まって、只々誰かが手に取ってくれる事を待っていたかの様に壁に掛けられていた。


「あの・・・」


「あ?」


「あの剣って何ですか?」


 ナーモがそう尋ねると小人族の男は少し目を大きく開き答える。


「・・・ああ、あれな。魔法の剣だ」


「魔法の剣?」


「ああ、俺が若い頃に作ったもんだ。必要な時しか抜けねぇ様になっている」


「そうなんですね・・・」


 ナーモはそう返しジッとその剣を眺めていた。


「・・・・・・・・」


 小人族の男はジッとナーモの様子を見ていた。そしてナーモに近付いた。


「おい」


「はい?」


 小人族の男は親指を立てる形で壁にかかった剣の方へ指した。


「くれてやる」


「・・・はい?」


 何を言っているのか分からないナーモ。だが、小人族の男はお構いなしに踏み台を持ってきて壁に掛かっていた剣を態々取り、ナーモの方へ渡す。


「だから、その剣おめぇにくれてやると言ったんだ!」


「ええ!?」


 半ば流れで受け取ってしまうナーモ。見ず知らずの自分に何故態々そんな美しい銀の剣を渡すのか分からなかった。だからその事について尋ねようとするが小人族の男は声を挟む事を許さない様に持っていくように言い放った。


「さっさと持っていきやがれ!」


「は、はいぃっ!」


 ナーモは尻に火が付いたようにそのまま入り口付近にいた皆の元へ行った。シーナは小人族の男と何を話していたのか尋ねる。


「何してたの?」


「ちょっと分からない・・・」


「え?」


 そんなやり取りを軽くして、腰の例の剣を下げたナーモ。店から出ようとするネネラと皆。ネネラは振り向き皆の武器を見繕ってくれた事に対する感謝の言葉を述べた。


「いつもありがとうね。ピピコおじ・・・あ」


 ネネラが何かまずい単語を出した瞬間の事だった。


 ボガァッ!


 ネネラと皆の入り口のドアの横で何かが当たってきた。

 ネネラと皆は一斉に壁の方へ見た。壁には鍛冶で使うごついハンマーが突き刺さっていた。


「「「・・・・・・・・・・・」」」


 その事を確認したネネラと皆は徐々に小人族の男の方へと向いた。小人族の男は物を投げた後の様なモーションになっていた。何故ハンマーが飛んできたのかは見ればすぐに原因分かるものだった。


「・・・それを・・・その名前で俺を呼ぶんじゃねぇぇぇっ!!!」


「「「ワァァァァ―――!!!」」」


 ブチ切れて、大きな声を通り越して轟音の様な怒声でネネラ達の方へ向けて叫んだピピ・・・小人族の男。その様子に驚いて思わず、ネネラと皆は叫んで逃げる様にしてその場からダッシュしてその店を後にした。

 まるで近所の怖いお隣さんを怒らせて逃げ惑ういたずらっ子達の様な状況だった。



 例の武器屋からかなり離れて街中にいたネネラと皆。息を切らしながら気になっていた事をエリーが尋ねた。


「あの・・・さっきのピピコって・・・」


「ああ、あれはあのおじさんの名前なんだ」


「「「・・・・・・・・・・・・・・え?」」」


 あれだけ怖そうな小人族の男がまさかそんな名前だった事に衝撃を受ける皆。そしてイの一番に何か可笑しくなって笑うククとココ。


「アハハハハハハハハハ!」


「ピピコって・・・」


 その様子をネネラはまぁこうなるよね、と思いながらピピコの名前の事を簡単に説明する。


「さっきので分かったと思うけど、名前の事ものすごく気にしているから、本人の前で名前を言うとああなるんだ」


「だから、あんな怒ったのか」


 恐らく子供の時からその名前で散々揶揄われたのだろう。それ故にあれだけ怒ってハンマーを投げつけてきたと考えれば納得もできる。


「うん。皆も気を付けてね?」


「「「はい」」」


 最早言われなくとも気を付けるつもりでいた皆。

 余談だが、この武器屋の看板には何の捻りも無くただシンプルに「武器屋」としかない。他の店を見れば誰かの名前や何かしらの名詞を活用して出している。何故「武器屋」という名前なのかは、単純にピピコという名前が嫌でつけなかった事と他にいい名前が思いつかなかったからだ。


「そう言えばナーモはあのピ・・・おじさんと何を話してたの?」


「ああ、新しい武器を貰ったんだ。これ」


 ナーモはそう言って腰に下げているあの剣を見せた。


「・・・何も無いけど?」


「え?」


 ナーモは改めて自分の腰を見る。しかし、あの剣は存在していた。


「いや、ここにあるだろ?」


「そっちの剣の事?」


 ニックはナーモが腰に下げている剣を指さす。だが、指したのは銀の剣の方では無かった。


「銀色の方だって!」


 そう言われて改めて目を凝らして見るニック。


「・・・・・・・・・・・・・どこにそんなのあるの?」


「・・・え?」




 ボゴッ…!


 壁に突き刺さったハンマーを回収するピピコ。床を見れば壁の破片や土埃が落ちていた。


「チッ…」


 さっきの出来事を思い出し舌打ちをする。そのまま掃除する為に道具を取りに行く店の奥へと向かう。すると背後から声がした。


「相変わらずですね、ピコちゃん」


「あ“あ”?」


 掃除道具を取りに行く歩みを止める。気にしている事を堂々と言われた事に対して額に青筋を浮かべて、怒り満々の声を発し、後ろを振り返るピピコ。

 だが後ろを振り返った瞬間目に映った人物を見てその怒気は委縮させてしまう。


「ああ、おめぇか」


 小さな溜息を吐いて呆れた様な言い方をするピピコ。


「女王」


 そこにいたのはシャーロット女王だった。手には巻物の様に丸められた羊皮紙を持っていた。本来女王自らこの様な一般区域に姿を見せる等あり得ない。大抵の場合は周りの人間が止めに入るだろう。だが、武器屋の外には護衛と思しき巨人族の女性が立っていた。つまり、少なくとも周りは分かっていた上でシャーロットはここにいる様だ。


「昔みたいにシャルちゃんでよろしいのですよ」


 更に呆れたため息を吐くピピコ。


「おめぇ、仕事中だろ?」


「そう言う貴方こそ、その言葉遣いじゃありませんか」


 会話から察するにどうやら昔なじみの知り合いの様だった。シャーロットは相変わらず穏やかで丁寧な口調であるが、ピピコの方はぶっきら棒で口が悪い。身分で言えばシャーロットの方が上なのだが、ピピコはお構いなしにその言葉使いで接していた。


「ケッ…。で何の用だ?揶揄いに来たんじゃねぇんだろ?」


 静かに頷き女王らしく神妙な顔で答えるシャーロット。


「近いうちに戦が起きます」


 その言葉を聞いた途端目を細めるピピコ。


「・・・武器の注文か?」


「そうですね。ですが作って欲しいのは武器の大量生産ではなく、補助具です」


 ピピコは疑問符を浮かべて顔を歪ませオウム返しに訊ねる。


「補助具だぁ?」


 再び静かに頷くシャーロット。


「もしかしたらこの国で大きく進歩する技術かもしれません」


 シャーロットのその言葉を聞いた途端、目を鋭く細める。


「・・・詳しく聞かせてくれ」


 シャーロットは手に握っていた何かの図面が書かれていると思われる羊皮紙をピピコに見せる。それを見たピピコは少し目を大きくなり眼光が鋭く光った。


「・・・・・ほん、なるほどな。こいつは大きな進歩かもしれねぇな」


 口元がニヤリと歪んだ。如何に怖いはずの小人族の男でもこうしてみれば面白い物を見つけた近所のイタズラ坊主その物だった。


「わぁった。作ってやるよ」


 そう言って羊皮紙を巻物の様に丸める。その言葉を聞いたシャーロットはニッコリと笑った。


「ではよろしくお願いしますね、ピコちゃん」


「うっせぇ」


 そう言って店の奥へと戻ろうとするピピコ。シャーロットは帰ろうと店から出ようとする。その時壁にかかっていたはずのあの魔法の剣が無くなっていた事に気が付いた。


「あら、「小さな霊剣」がなくなっていますね」


「ああ、面白れぇ奴にやった」


 シャーロットがそう言うとピピコはニヤリと笑いながら答える。


「どのようなお方でした?」


「赤い髪の兄ちゃんだったな。()()()()()()()()()()()()()()、あの兄ちゃんは気づきやがった」


 ピピコがそう言うとシャーロットは静かにニコリと笑う。


()()()()()()ますね」


「ああ」


 そう言ってピピコは奥へ行き、シャーロットは外で待たせている護衛達の元へ向かった。


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