ハ〇ーワーク。(訂正)
言葉遣いがおかしかったので訂正しました。
J村くんは無職です。
コンビニ店長を怒らせ、アルバイトをクビになりました。
強盗を撃退した時に、店をメチャクチャにしたからです。
危うく過剰防衛と銃刀法違反で捕まるところでした。
J村くんがハ〇ーワークに行くと、個別のブースに通されました。
職員が端末でオススメの仕事を調べてくれます。
「介護なんてどう? 大量募集あるよ」
プリントアウトした公募を見せてくれます。
「資格がない」
「働きながら取れるから大丈夫」
J村くんは少し考えた後、首を横に振りました。
「何か物を作る仕事がいいな」
しかし職員は諦めません。
「それなら介護だよ。人との絆が作れるよ」
「他の仕事もね」
「直接、触れ合えるのは介護だけだって」
「時間の融通が利く仕事がいい」
「ならやっぱり介護だよ。シフト制もあるから」
J村くんが辟易したように顔を歪めます。
「さっきからそればっかり」
「ここ紹介すると特別手当がもらえるんだ」
「・・・・・・」
J村くんが白い目で見ると、
「あ、ヤバ」
職員は気まずそうに口を閉じました。
口は災いの元です。
「い、今のは秘密ね。お礼に良いとこ紹介するから」
「・・・・・・しょうがないな」
J村くんはため息混じりに頷きました。
「条件はさっきので良い?」
「うん」
「でもさ、J村さんも24でしょ。そろそろ定職に就いても良いんじゃない?」
「まだやりたいことがあるから」
「夢追い型フリーターって奴? 何になりたいの?」
「プロの殺人鬼」
「へー、殺人鬼ねぇ・・・・・・って、ええ!?」
職員が目を見開きます。
「あ、ヤバ」
「不審者! 誰か警察呼んで!」
口は災いの元です。