説明とはじまり
朝になりダンジョンへ行く前のところである。
「今日から1週間このダンジョンですることはカムイは威圧制御を、アイシャはその間ワシが鍛える、1週間の予定はこんな感じだ」
その事に関して神威が。
「もし俺がこの一週間で威圧の制御が出来なかったらどうするんですか」
「その時は出来るまで此処に居てもらう。もちろんアイシャもだ」
「えっ!?どうして私まで!」
「そらお主カムイとパーティー組んでいるのなら当たり前のことだろうに」
「分かりましたよ……」
「そんなに気を落とすな、威圧系のスキルは比較的に扱いやすいスキルだからな1週間もあれば十分使えるようになる筈だ」
「カムイさん!頑張って扱えるようになってください!」
「ああ、頑張るけど…そんなに帰りたいの?」
「当たり前です!ダンジョンは本来Cランク以上じゃないと入っては行けないところなのです。私はまだEランクであと2段階ランクを上げないと来れない場所なのです。アギスさんと一緒だから1週間ならいけると思いましたが、それ以上だと精神的に辛くなってきます!」
「分かったから、取り敢えず落ち着いて」
「はい……。すみません取り乱して」
「気にしなくていいよ、俺が1週間で扱えるようになれば良いだけだし」
「そう言っていただけると助かります。カムイさん1週間で扱えるように頑張ってください」
「分かった、頑張るよ」
「ああ、頑張ってくれ。それじゃあ、いまから威圧について説明する。何も知らない状態じゃ無理に近いからな」
「お願いします」
「それじゃあ…。威圧とは簡単に言うと魔力を殆ど使わない魔法みたいなものだ、相手に向ける敵意に自分の強さを乗せた魔力を相手にぶつける事が威圧だ。
次に威圧の強さに付いてだが威圧は相手に向ける敵意と自分のステータスと相手のステータスの差が大きいほど強くなるのだが、2つのバランスが取れてないと意味が無いんだ。
例えば相手に向ける敵意が幾ら強かろうと相手とのステータス差が有れば牽制程度にしかならないし、幾らステータスが強かろうと敵意が少なければ魔力が相手に伝わりきれないうえに魔力が拡散し味方まで巻き込んでしまい本末転倒だからな。大体が威圧の説明だ、言った事に気おつけてちゃんと扱えるようになれよ」
「あー、多分分かりました」
「よし、カムイが分かったみたいだから、わしとアイシャは、1層を、カムイは余裕があればどんどん進んでくれ」
「進んで行って良いんですか?」
「ああ、お主なら大丈夫だろ、危ないと思えば戻ればいい」
「分かりました、2人はずっと1層に居るんですか?」
「それはアイシャ次第だな、アイシャが大丈夫だと思ったら次の層に行く、ダメだと思えばその層に居続ける」
「分かりました、それとダンジョンにいる時に気を付ける事はありますか?」
「あー、使えるかどうか知らんが火属性の魔法は使うな息が出来なくなる、後ダンジョンに宝箱があるのだがトラップの場合があるから気を付けろ」
「気を付けます」
(宝箱のトラップってドラ○エのミ○ックみたいなのが居るのかな?)
的外れなことを考えながら頭の悪い神威は、必死に覚えようとしていた。
大体の説明が終わり今からダンジョンに入る所だ。
「さて今からダンジョンに入るがカムイ、お主は先に行っといてくれ、わしはアイシャの強さがどの位か確かめてから行く」
「分かりました先に行きます。アイシャ頑張ってね」
「ありごとうございます、カムイさん」
アイシャの、言葉を聞いて神威は魔法陣に乗った。




