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神と人と竜と  作者: 赤竜帝
46/53

スケルトンと夢

普段より短いです

ではではどぞ(っ´∀`)っ

しばらく歩き続け、着々と鉱石を見つけていきながら進んでいった。そしてまた、スケルトンの群れに遭遇した。


今回、ナギアはすぐさま走り出し、翼を広げ、宙を飛びなからスケルトンの頭に目掛けて飛び蹴りを繰り出した。壮大にワンピースを翻しながら。


「カムイさん、この依頼が終わったら直ぐにナギちゃんの服を買いに行きましょう。今は私達しかいませからいいですけど、周りに人がいる時にあれはダメです」


「そうだな、今更だけどあの格好で、戦わせるのは色々とよくないな」


今更、そんな事に気が付きながら、この依頼が終わったあと、やるべき事を決めた。


「倒せたー!」


ナギアが倒せた事に嬉しそうにしながら走ってき。


「よくやったな」


神威はナギアの頭を撫でながら褒めた。


「えへへー」


「でもナギア、飛ぶのはいいけど、あまり足で攻撃するのは止めておこうな」


「どうして?」


「どうしても」


「んー?わかった!」


まだ、羞恥心が無いナギアにはよくわからないことだった。しかし神威がダメと言うから素直に聞く、いい子に育っているナギアだった。


その後の鉱石を探しながら歩いては、魔物が出ては倒す、を繰り返しながら奥へと進んでいった。


昼頃になった。ダンジョンの中では外の様子もわからず、もちろん時間もわからない。だか腹が減って来たため昼頃になったのかな、と思い休憩する事にした。


食材などは全て神威のアイテムボックスに入れている。その他にも調理道具や調味料など色々な物がある。


「カムイさん、色々と沢山もってますね」


「街とかで見かけて、持ってたら便利そうな物ならその場で買ってるし、食材や、調味料もあって困らないからね」


「カムイさんって便利ですねー」


「戦えて準備もいい、できた旦那でしょ?」


「そうですねー、あと料理も出来たら完璧かも知れませんね」


「欠点の一つ二つ誰にでもあるさ」


「そうですねー」


適当に食材を使って昼食を作り、食べている。


そして食べ終わった頃、ナギアはまぶたを擦りながら眠たそうにしていた。


「ナギアおいで、おんぶしてあげる」


「ん…」


ナギアはしゃがんだ神威の背中に倒れ込むように身を任せた。そして直ぐに眠りについた。


「朝から動き回って、お昼ご飯を食べたらお腹いっぱいになって眠くなっちゃったみたいですね」


「ナギアもまだまだ子どもってことだな」


アイシャはナギアの頭を撫でながら寝顔を見ていた。


「ふふ、可愛いですね。この後どうします?私はまだまだ歩けますけど、ナギちゃんをおんぶしたまま大丈夫ですか?」


「余裕、戦闘も俺が魔法を使って対処するから、アイシャも疲れたら言ってな」


「わかりました、それじゃあ行きましょう」


出していた物を片付け、また歩き出した。


必要な鉱石は半分ほど集まったがまだ見つけれてない鉱石もある。魔物の素材に限っては、今の所スケルトンにしか遭遇していないため、全く集まっていない、この調子だとこのダンジョンで一晩過ごさなければならないかもしれない。


こうなる事も想定に入れて様々な物を用意していたが、どこに魔物がいるかわからないダンジョンで過ごすのは疲れることなので、できる限り早く必要なものを見つけ、ダンジョンから出たいと思っている。


しかし、歩き出して全く鉱石を見つけれずにいた。今まで見つけた鉱石の殆どはナギアが見つけた物で、今はナギアが寝ているため、見つけるのに苦戦している。


「まさかナギちゃんにこんなに頼っていたなんて」


「しょうがない、今出来ることをやろう」


そう言いまた歩き出した。


その後、数時間歩き続けた。道も段々複雑になり、行き止まりも多くなってきた。


途中、ナギアも目を覚まし、そこからは鉱石もまともに見つかり出した。


それからも、鉱石を見つけたり、道に迷ったりしながら先に進んで行った。




またしばらく歩き続け、今でとは違う雰囲気の場所に来た。


今まで来たどこよりも広く、一番奥に閉ざされた門があり、その前に誰かが座っていた。


「門があるな、それに誰かいる。人間かな?二人とも警戒して近付くぞ」


警戒しながら、三人は近づいて行った。







夢を見ている。自分の子どもが大きく育った姿を、息子は、忠誠を誓う相手を見つけ、多くの人のために戦う姿を、娘は夫と子どもを持ち、様々な経験をしながら強くなり、成長してる姿を。これが昔の事か、今の事か、未来の事かは、分からないけれども、母親として、自分の子どもが、元気に成長しているだけで、充分幸せだった。


ふと、気配を感じ夢から覚めた。目を開けてみると、夢に出てきた娘と、その家族がいた。


ああ、まさか自分と出会う日が来るとは、いや、来てしまうとは。


しかし、来てしまった者はしょうがない、自分が何者かを知られないように、ただ今までの様に自分の罪を償うだけである。そして、その場から立ち上がった。



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