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神と人と竜と  作者: 赤竜帝
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王都とギルド

その夜アイシャは悩んだ。


(改めて考えよう。あのカムイさんの強さは異常だわ。強さ云々のまえにあの若さであの強さ、過去にあのくらいの強さの人ならそれなりにいたけど、どの人も長い鍛錬の上に培った力であり若い頃からあんな強さを持っていない、なのにカムイさんは持っている。寿命の長いエルフや戦闘に高いセンスを持っている魔族ならあの見た目と強さが説明がつくが彼には、エルフや魔族の特徴が全くない。しかし彼は、それほどの強さをもっている.....あーダメだ考えるほど分からなくなってくる、本人に聞いたどころでこれほどの強さの理由を会ったばかりの私に教えてくれそうでもないし.....)

 そのうちアイシャは結論がでないと分かり考えるのをやめた....。






 朝になった、神威とアイシャは王都に向かって歩き出した。途中魔物に遭遇するがすぐ魔物が逃げてしまった。神威は、気付いていないが無意識のうちに新しく手に入れた竜の威圧を発動しており威圧を受けた魔物たちは勝てるような敵ではないと分かりすぐに逃げ近くにいた魔物たちも逃げてしまう。それほどの威圧をアイシャはすぐ近くで受けている幸い威圧の標的ではなくある程度軽減された、それでも竜の威圧アイシャはその場で気絶しないように耐えるので精一杯だった。

(なに?!さっきのは、威圧ってレベルでないでしょ!)

 そんなことも気ずかず神威は、(魔物が現れたと思って構えたらすぐ逃げる、なんでだ?)なんてことを考えてた。







 なんだかんだで王都アルバスタムの前まで来た、王都の周りは大きな壁が有り魔物対策であると分かる。

門の所まで行くと門番らしき男が一人走ってきた。

「アイシャちゃん遅かったじゃないか!ドラゴンはどうだった」

 どうやらアイシャの知り合いらしい。

「ガインさん、ドラゴンのことなんだけど.....」

「どうした、やけに言いにくそうだが」

「そのドラゴンなんだけど彼が討伐してしまったのです」

「えっ?このにーちゃんが?まさかこんな細いやつがドラゴンに勝てるわけない」

 細くて悪かったな

「それが本当で、実際私が襲われた所を彼が助けてくれたので、こうして今ここに私がいるのです」

「本当かよ。はぁ、人は見かけによらないもんだな、まぁこのにーちゃんのおかげで死人も出ずに助かった訳だしありがとな、にーちゃん」

「いえ、アイシャさんが襲われてるのを助けて結果的にこうなっただけですから」

「いやいやドラゴンを一人で倒すことなんて普通は出来ねーから」

「いえ、たまたま不意を付いて倒せただけですから」

「それでも十分強いさ、ってこう長話してる隙じゃねえや早くギルドにつたえないと、またなお二人さん」

 こういってガインは、走っていった。

「一応私たちもギルドへ、行きましょう」

「そうしようか」

「そういえばカムイさんはギルド登録しているんですか?」

「ギルド登録?していないけど?」

「えっ!していないんですか!」

「していないけどどうして?」

「いや、それほどの強さを持っていながらまだギルド登録していないなんて、いったい何所で住んでたんですか?」

 異世界から来たってことは黙っといたほうがいいかな?

「それは、教えることはできないな」

「そうですかあまり検索しませんけど」

「ん、それだと助かる」

「分かりました、それでは今から登録しに行きましょう」

 そしてギルドに向かった。










 ギルドに着き中に入るとガインに会った。

「二人ともギルドに来たんだな」

「はい、一応私もドラゴンの事の報告と、カムイさんのギルド登録に来ました」

「ドラゴンを倒せるだけの実力がありながらギルド登録してないって今までどんな所に住んでいたのやら。

まぁ、そんなことより自己紹介がまだだったな。

俺はガイン南門の門番をしている、敬語とか使わなくていいから改めてよろしくな」

「ああ、俺は、冬月神威、神威って呼んでくれ、よろしくな」

「とりあえず自己紹介が終わったし登録でもしてこい」

  そしてガインと別れ二人は登録に向かった。




  受付所に行って受付所に居る女性に神威は話かけた。

「すみません、ギルド登録したいんですけど」

「ギルド登録ですね、それではこちらの用紙にご記入下さい」

「分かりました」

  記入内容は、(名前)(年齢)(種族)(滞在所)

  (種族ってあることは他の種族もいるってことかそれに字も同じようだな)

「書き終わりました」

「それでは、用紙を預かります次にこの機械に手を当てて下さい」

「この機械はなんですか?」

「この機会は先ほどの用紙と貴方の魔力の情報を合わせて貴方専用のギルドカードを作る機会です」

「分かりました」

そう言いながら神威は機械に手を当て、カードはすぐにできた。

「これが貴方のギルドカードです。ギルドカードは、持ち主が倒した魔物の名前や数などか自動的に記録されます。またギルドカードは、身分証明証にもなるので証明証の必要な街に入る時はこれを見せると大抵は入れますしかし身分証明証になる分、損失し再発行する場合金貨10枚必要となります」

「分かりました」

  (やばい、この世界の通貨が分からない、どうにかして調べないとな)

「次にギルドのランクやクエストについて説明しようと思います、ランクはF E D C B A SランクまでありSランクに近づく程ランクが高くなり、ランクを上げるにはある一定量のクエストをクリアしたらギルドの方から貴方に次のランクへと進むための試験の報告があり、試験内容は、試験監督によって変わります。

次にクエストですがクエストにもF~SまでのランクがあってSランクにちかずく程難しくなりますがFランクの冒険者がSランクのクエストを受けんことは出来ますが、基本そのようなことをする人はいませんし、しようとしてもこちらが適任では無いと判断するとそのクエストを受けることが出来ません。

それに、死んでしまっても自己責任になりますし、こちらとしても死人は出ない方が望ましいので。

では他に何か質問はありますか」

「もしFランクの人がSランクのクエストをクリアした場合どうなるのですか」

「ええと、過去にそのような事は無かったから分かりませんからギルドマスターには確実に呼ばれます」

(まぁ、確かにそうなるわな)

「分かりました質問はこれだけです」

「はい、改め冒険者ギルドへようこそ」


 

  登録を終らせ神威はドラゴンの事についての報告を済ましたアイシャの所へ向かった。

「登録終わったよ。次に何かするべきことあるかな?ここに来たばっかりで何をしたらいいのかも分からなくて」

「では寝泊りする場所は決まってますか?」

「あ、まだ決まってない」

「それなら私の泊まっている宿へ来ませんか、あそこなら安くて料理も美味しくてとてもいい場所ですよ」

「じゃあ、そこにしようか」

「それならついて来てください案内します」

「そう言えば、なんとなく一緒に居るけどそのあとらどうするの?」

「特にする事は無いですね、クエストを受けてお金を稼いだりするぐらいしか」

「じゃあいろいろと教えてくれないか?この街の事とか全く知らないしはっきり言うと通貨の単位すら分からないからその辺を引っ括めて教えてくれないか?」

「それならパーティーを組みましょう二人でパーティーと言うか分かりませんけどギルドで冒険者同士でパーティーを組むことが出来るのでパーティーを組めばクエストの際などにいろいろと利点が出来ると思うので」

「ならそうしようか、パーティー組むのはまた明日でも良いよな今日は疲れた」

「はい、明日ギルドにパーティーを組に行きましょう」

  話をしているうちに宿に着いた。

「此処が私の泊まっている(宿やすらぎの宿)です」

  宿に入ると、そこには50代ぐらいの女性が受付にいた。

「いらっしゃいアイシャちゃんはお帰り、そこの彼は泊まりかね?」

「はい1週間分泊まります」

「それなら21000Gだよ」

  (通貨がどれくらいかわからない)

「(アイシャ通貨の単位がわからないんだけど)」

「そう言えばそんなことも言ってましたね一応今どの位のお金をもっているのですか」

「ええと、これくらい」

  神威は、金貨10枚を出した。

「金貨10枚ですねそれなら金貨3枚でいけます」

  そう言われ神威は金貨3枚を宿屋のおばさんに渡した。

「金貨3枚だね.....はいお釣りの銀貨90枚。ご飯は朝の3時から5時の間夜は9時から11時の間なら作ることが出来るよ」

「わ、分かりました」

  (時間の読み方も分らない)

「はぁー、カムイさん後から話があります」

「あ、はい」

  (いろいろ聞かれるのかなぁー)

「はいこれがあんたの部屋のカギ201って書いてる所だから今ならご飯作ること出来るから食べるかい」

「少ししてから行きます」

  そう言って神威とアイシャは、部屋へ向かった。







  部屋についた部屋に着くなりアイシャが、

「カムイさんあなたはどこから来たのですか」

  こう聞いてきた。

「どこからって言われても……」

「カムイさんは、通貨はともかく時間まで分からないなんて絶対におかしいです。一体どこから来たのですか」

  (こりゃー隠し透せないな、もういっそう教えてしまっていいか)

「わかった教えるけどこのことは一切口外しないこと、例えギルドにでも話したりしないなら教えるけど、どうする」

「分かりました口外は一切しないので教えてください」

「はぁー分かった、俺が通貨や時間が分からないのは俺が異世界から来たからだ」

「え?異世界?」

「ああ、俺は異世界から来た」

「だから全く常識的な事を知らなかったのですね。納得しましたそれにこのことは、一切口外しません」

「ありがとうそれだと助かる」





  こうして神威はアイシャに異世界から来たことを伝えたのだった。そのあと二人は夕食を食べに行きアイシャは、自分の部屋に戻り神威も眠りに付く事が出来た。

  そして1日がおわった。


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