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神と人と竜と  作者: 赤竜帝
33/53

話と話

トントンです

どぞ(っ´∀`)っ

 神威とアイシャは、何事もなく森から薬草や魔物の素材を集め帰ってきた。帰った来る頃にはもう暗くなり始めていたので、2人は集めて来たものをお金に変え、宿屋に帰り1日を終えた。


 次の日になった。朝起きた神威は身支度を整え朝食をとりそのままギルドに向かう、この流れが習慣となりつつある。いつも通りギルドに向かって行った。


 ギルドは既に多くの人が集まって賑わっていた。


 中に入っていくと受付の所に見知った顔の人物が居た。


「カイゼルさんおはようございます」


「お兄ちゃんおはようございます」


 受付にいたのは、昨日神威と激闘をしたカイゼルである。


「ああ、おはよう」


「どうしたんですか?何かを依頼ですか?」


「いや、今日は2人に話があって来たのだ」


「俺達にですか?」


「まずは、アイシャからだ…どこか周りに話を聞かれない場所はないか?」


 カイゼルは受付に居る女性に聞いた。


「それでしたら、奥に部屋がありますので、そちらに案内しますね」


「カムイは待っていてくれ、アイシャがそっちに戻ったらこっちに来てくれ」


「わかりました」


 そして、カイゼルとアイシャは受付について行った。


 神威はアイシャが戻ってくるのを待っている間、ナギアを撫でながら本を読んでいた。この世界に来て数週間、だいぶこの世界の時を読めるようになってきた。


 そして十数分後、アイシャが戻ってきた。


「おかえり、アイシャ…って、どうしたの顔赤いよ?」


「いえ!何でもないです!それよりお兄ちゃんが待っていますから早く行った方がいいと思いますよ!」


「確かにそうだな、それじゃあ行ってくるよ」


「はい…」


 神威も受付けに案内され部屋の前まで来た。


「ここです、どうぞお入り下さい」


 そう言われ神威は部屋の中に入っていった。


 部屋の中は、部屋の中央に大きな机があり、その両端に向かい合うようにソファーが置かれていた。それ以外の家具は見当たらず本当に話をする為だけの部屋のようだ。


「来たか…まぁ座れ、話はそれからだ」


 神威はカイゼルと向かい合うように座った。


「突然だが、カムイはアイシャの事をどう思っている」


「アイシャの事をどう思っているかですか…」


「難しく考えなくても、率直な気持ちでいい」


「そうですね……、アイシャはマジメでいい娘だと思いますよ。俺自身アイシャが居なければ今みたいにまともな生活を送れてないかも知れませんからね。それに面倒見も良くてナギアもアイシャにとても懐いていますよ。将来とてもいいお嫁さんになれると思いますよ」


「そうか……カムイよ、話は大きく変わるがこの国は何歳から成人になるか知っているか?」


「いえ…」


「この国では十五歳から成人となり、働き手の一人として数える。カムイは確か今は十七歳だったな?」


「はい、今年で十七歳でこの国では成人してますね」


「アイシャも今年で十六歳で成人して居るのだ。つまり相手さえ居れば結婚することが出来るのだ」


「そうですね……」


「カムイ、俺の言いたいことは分かるか?」


「…………」


 神威は冷や汗をかきながら硬直している。


「率直に言うとカムイ、アイシャと結婚する気はないか?」


「率直すぎませんか!?ちょっと待って下さい、俺とアイシャが結婚ですか!?」


「そうだ、アイシャでは不満か?」


「いえ全く、むしろ嬉しいぐらいです。じゃなくて!俺はともかくアイシャはそれで良いんですか」


「それに関しては大丈夫だ。アイシャの気持ちはさっき聞いた所だ。俺としてはカムイよりアイシャの意見の方を尊重したいからな、もしアイシャがダメだったら、カムイはここで俺と話をしてなかっただろうな」


「それって俺がこの部屋に来た時点でほぼ結婚の話は決定じゃないですか!」


「そのとおりだ。それにカムイの強さなら安心してアイシャを任せることが出来るのだ、急かす様で悪いがアイシャと結婚を考えてくれないか」


「わかりました、俺も男なので腹を括ります。改めて考えると俺はアイシャの事が好きです。今までは考えた事は無かったですけど、自分の生活からアイシャがいなくなるなんて考えたくありません。この気持ちは好きって気持ちですよね」


「そうだな、そうかカムイはアイシャの事が好きなのだな、その気持ちに嘘偽りはないか?」


「はい」


「そうか…聞いたかアイシャ、カムイはアイシャの事が好きらしいぞ」


「え?」


「アイシャ、入ってこい」


 カイゼルがアイシャを呼ぶと部屋の扉がゆっくりと開き外から、耳まで真っ赤にしたアイシャが入ったきた。


「なんでアイシャがそこに」


「俺がカムイがこの部屋に来たら扉の前で居るように言ったのだ」


「まさかアイシャ、さっきの話全部聞いてたの」


 アイシャは小さく首を縦に振った。


 神威はさっきまでの話をアイシャに聞かれていたと知るとみるみる顔が赤くなっていった。

 

「そうだな、邪魔者はこの部屋から出て行くとするか、二人とも今後の人生を決めることだ、二人でよく話してこの先どうするのかを考えるだな」


 そう言ってカイゼルは部屋から出て行った。


 そして、部屋にはなんとも言えない空気が流れている。


「えっと…とりあえず、座る?」


「はい…」


 アイシャはさっきまでカイゼルが座っていた場所、神威の向かい側に座った。


「………」


「………」


 沈黙が流れている。


(ここは、男として俺から切り出さなければ)


「アイシャ」


 声をかけるとアイシャはビクッと肩を震わした。


「えっと、さっき聞いたと思うけど俺はアイシャ事が好きだ、結婚したいと思うくらいだ」


 アイシャは更に顔を赤らめた。


「それで、アイシャの口から直接俺の事どう思ったいるのかを聞きたい」


「私も…、カムイさんの事が好きです…」


「良かった…、じゃぁこんな場所だけど言わさてもらうね。」


「アイシャ、俺と結婚してください」


「っ!…はい!」



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