終わりと対策
帰りはいろいろと話をしながら帰った。カイゼルが神威に対して幾つかの質問をしてきたが質問の内容が神化武装の事や壁の事強さのことなどで半分の質問は答えれたがもう半分は知られると面倒なことになりそうで答えることが出来なかった。
アルバスタムに戻り神威側はギルドにカイゼル側は城の方に魔物の殲滅が完了したことを伝えるために別れた。
神威はギルドに入ると直ぐにアイシャとアギスが来た。
「カムイさん、魔物の群れはどうなったんですか?」
神威が全くの無傷で直ぐに帰って来て戸惑いながらアイシャは聞いた。
「魔物なら全滅させたよ」
「「「は!?」」」
アイシャとアギス、その他聞き耳を立てていた冒険者全員が驚きの声をあげた。
「カムイさん…あの数の魔物をたった1人で全滅させたんですか?」
「1人って言うか2人って言うか……、とりあえず魔物は全滅させたよ」
「とりあえずって…そんな簡単にできる事じゃないですよ」
「実際出来てしまったんだけどね」
神威が魔物を全滅させた事にこの場の全員驚いたが実際どれ程の規模なのかを分かっているのは神威とアイシャだけである、アイシャの驚き具合を見てかなりな規模だとは分かるが幾ら実力があろうと神威の様な子供が全滅させたとなると多く見積もってせいぜい数百程の魔物の群れだと思っているひとが殆どだった。
「2人ともわしを含めここにいる者の殆どが実際に魔物の群れを見てないからどれ程の事をカムイがやったのがが分からんのだが……」
「えぇっと…それだとギルドカードを見た方が早いかも知れませんね。確かギルドカードに自分が倒した魔物の数と名前が乗りますよね」
そう言い神威はギルドカードをアギスに見せた。
このギルドカードはどういう訳か所持者の倒した魔物の名前と数を記録出来るようになっている。
そしてアギスが見たのはとんでもない数字だった。
スライム類…5440
ゴブリン類…5233
オーク類…2031
ハウンド類…2632
ベアー類…1697
リザードマン類…2575
ボア類…2489
ラビット類…3297
想像を遥かに超える数を見てアギス背筋が凍ような感覚に襲われた。もし神威が居なければこの数の魔物がこの国に攻め入って来ると言う事とこの数の魔物を全滅させた神威の強さにだ。
「ギルドマスターどれくらいの数なんですか?」
反応の無いアギスに、痺れを切らして近くにいた冒険者が聞いた。
アギスはこの恐怖を顔に出さないように冷静にそしてこの数を周りに知られ神威の異常な程の強さが周りに拡がらない様にする為嘘を話した。
「神威が倒した魔物の数だが大体500って所だそれに魔物もそこまで強くない種類が殆どだ…」
それを聞いて周りにいた冒険者は「やっぱりか」と思う物や「意外に少なかったな」と思う者が殆どだった。アイシャと神威はアギスの言った数字が嘘であるとすぐに気付いたが嘘をつく事に何か理由があるだと思い何も言わなかった。
「そう言う事だ、この神威のお陰でこの国は全く被害を出さなかった。わざわざ準備をして何もせずに終わった事に不満を覚える者も居るかもしれんがここは宴でもして晴らして欲しい。飲み物や食物の金はワシが出す、壮大に賑わってくれ!」
タダで飲み食い出来るって知った冒険者達は一斉にギルドにある酒場に注文をし宴を始めた。
神威は魔物を全滅させた者として周りの冒険者に連れられて行った。
残ったはアイシャ真っ先にアギスに嘘をついた理由を聞きに行った。
「アギスさんどうして嘘をついたんですか?本当の事を言えばカムイさんは凄く有名になる筈ですよ」
「ワシはそれを避けたんだ、ただ有名になるだけなら良いがこの規模だと国に危険視されかねないからな、それに貴族共が自分の利益のためにどうしてでも神威を自分の手にしようとする筈だ、そうなれば神威も自由に出来まい」
「そこまで考えてたんですね…それでも国の危機を救ったとなれば多少なれと何かがある筈ですね」
「ああ、恐らく近々国の王宮の方に神威が呼ばれるだろうな。その時の対応しだいで神威がこれから自由に出来るか変わるだろうな」
「それなら、早くカムイさんにその事を伝えないと」
そう言いアイシャは他の冒険者に捕まっている神威を連れて来た。
「助かったよアイシャ、こっちに来ようと思ってもなかなか抜け出せなくて、それで今はどう言う話をしてたんですか?」
「今はお主の話をしていたが…ここでは話しづらいからワシの部屋に行くぞ、あそこなら盗み聞きする事も出来ない」
神威がアイシャとアギスの元に行くと自然と視線が集まり話しずらくなったのでアギスは場所を変えることにした。
そして今はギルド内の2階にあるアギスの部屋に居る。
いま部屋には神威、アイシャ、アギス、サリアの4人がいる。
サリアは神威の専属という事で今この場にいる。
「で、お主たちに集まってもらったのは分かると思うが今回の魔物の群れのことだ、アイシャとはある程度は話しているがこれだけの規模の魔物を神威1人が全滅させたのが世間に知れ渡ると確実に面倒ことになる。それを避ける為今ここで話をしている」
「それで私達は何をすれば良いのですか?」
「アイシャとサリアは基本的に情報が周りに拡がらない様に気を付けてくれたらいい」
「「分かりました」」
「それで一番の問題はカムイだ、お主に関しては近々国の王宮に呼ばれるであろう。その時のお主次第で今後の事が大きく変わる」
「王宮ですか…めんどくさい事になりそうですね」
「もう既にめんどくさい事になっておるわ、それで王宮に居る時できる限り強きでいろ、そして国王などの者と話す時以外は基本敬語で話さなくても良い。カムイ程の強さを持つと変に下手に出るよりかわむしろ喧嘩腰の方が良いかもしれん、それで喧嘩なり決闘なりになったとしても勝って力を示せば大抵のものはそれで納得するだろう」
「そんな乱暴で良いんですか?それこそ面倒ことになりそうなんですが」
「最初はそうでもお主が勝ち続ければ逆らうだけ無駄と分かってくるだろうそれにお主は冒険者だ、冒険者は自由に生きるものだ」
「そうゆうもんなんですかね…」
「そうゆうもんだ、いちい考えていてはこの先大変だぞ」
「そうですね、わかりました!それでもアギスさんには敬語で話しますよ、アギスさんは冒険者のとしての俺の上司みたいなものですから」
「そうか、お主がそうするならそうするが良い。それと最後に神威はBランクにアイシャはCランクに2人のギルドランクを上げようと思う」
「本当ですか!やったっ!」
ランクが上がると聞いてアイシャは跳ねる程喜んでいる。
「そんなに一気にランクが上がるんなんですか?」
FランクからBランクへと4段階も一気にランクが上がり神威も驚いている。
「神威は実力はAランクでも良いのだかそれ以外の知識などが全くないからの、知識さえあればAランクになれていたのだぞ。アイシャは神威と違って知識はある程度ある後は実力を上げればBランクにそしてAランクになる事も容易であろう」
「知識を付けるって事は勉強をしなきゃいけないのか…めんどいなぁ」
神威は勉強をしなければならないと分かりテンションが下がっていった。
「カムイさん勉強は苦手ですか?」
「苦手ではないが…勉強をする事が嫌いなんだ」
「カムイさんなら大丈夫ですよ。私も分かることなら教えれますし直ぐに色んな事を覚えれますよ」
「カムイさん、私も出来ることがあるなら手伝いますから頑張って下さい」
「ああんまぁ、がんばるよ…」
女性2人に応援されては頑張るしかないと思う神威だった。
「まぁ、そう言う事だ。3人とも今日は疲れただろう。下で騒ぐのも良いし帰って休むのも良いこれで今日は解散だ」
そう言いアギスが話を切り上げた。神威は王宮に呼ばれた時にどうするかを考えるため宿に戻る事にした。アイシャも疲れも癒すため宿に戻ることにした。サリアとアギスは今回のことをまとめる為にもう少し仕事をする様だ。
そして各々やる事をやり長い1日を終えた。




