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神と人と竜と  作者: 赤竜帝
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3日目と魔法

朝になった、神威は身支度を整えナギアと食堂に向かった。


食堂に行くとアイシャが朝食をとっていた。アギスが居ないところを見るともう行ってしまったようだ。


「アイシャおはよう、アギスさんがいないってことはもう行ったみたいだね」


「おはようございます、まだ一回も合ってないのでそうみたいですね」


「という事は今日はアイシャと一緒に行動するんだね」


「はい、今日はよろしくおねがいします」


「こちらこそよろしく」


一通りあいさつを済ました神威はアイシャと話をしながら朝食をとった。


少し時間が経ち神威達はダンジョンに向かった。


神威はダンジョンに入る前にアイシャに1つ質問をした。


「アイシャって大体1人でどれくらいまで行ける?」


「ええっと……。1人だと4層の半分位がギリギリだと思います。そこまで行くと敵の数が増えて体力的にも無理になってきます」


「なるほどね…、まぁ、行けるとこまで行こうか」


「わかりましたけど、なんで聞いたのですか?」


「んー、なんとなく?」


「なんとなくですか……まぁ、良いです行きましょう」


「おう!」


そして2人と1匹はダンジョンに入って行った。



◇◇◇◇◇◇◇



しばらく進んでいきアイシャが神威に話しかけた。


「カムイさん」


「ん?」


「カムイさんは何か魔法を使うことができますか?」


「一応は使えるよ」


「本当ですかっ!属性は何が使えるのですか?」


「えっと、火水土風闇光の属性が使えるな」


「それってつまり、基本属性が全て使えるってことじゃないですか!」


「基本属性って事は基本じゃない属性もあるってこと?」


「はい、そこまで詳しく知りませんが混合魔法と言うのがあります」


「混合魔法か…、つまり読んで字のごとく属性を混ぜた魔法ってこと?」


「そうゆうことですね」


「なるほどな、それじゃあ俺は基本属性が全部使えるからいろんな事ができるってわけだな」


「確かにそうですね、混合魔法が使えるようになったらカムイさんの魔法のバリエーションがかなり増えますね、それに混合魔法は他の魔法と違ってスキルとして表れないようですだから持っている属性がわかってもどんな混合魔法を使うかは全くわからないのです」


「なるほどな、それだと多くの混合魔法使えることは有利になるってことだな」


「そうなりますね」


「ああ楽しみだな、一体どんな事が出来るようになるかなぁ」


「頑張って下さいね、私も私なりに1人で潜れる階層を増やせるように頑張ります」


「ああ、互いに頑張ろうな!」


そして2人は、一緒に行動していながら全く別のことをしながら進んでいった。


ある程度時間が経ち、昼を少し過ぎた頃である。


神威は幾つかの簡単な混合魔法を使えるようになった。

アイシャもたまに神威からアドバイスを貰いながら確実に実力を付けている。


昼時を過ぎたことにより神威が空腹を感じ出し、アイシャに昼食をとることを提案した。


「そうですね、私もお腹が減って来たところですし昼食をとりましょう」


そう言う事で2人は昼食を食べだした。

2人の周りにはダンジョンと云う危険な場所でありながら街中でとっている昼食と変わりないゆったりとした空気で居る。その理由はさっきまでずっと大人しかったナギアである。ナギアは朝が弱いらしく午前中は神威の肩の上でウトウトとしていた、だが昼になりお腹が減ったのか近くにいる魔物を襲いどんどん食べて行きだした、そのおかげでアイシャは安心して昼食を食べることが出来ている。


「ナギちゃんのお陰で安心して昼食を食べることができますね」


「ナギちゃん?」


「ナギアちゃんのことです」


「なるほどね、確かにナギアのお陰でゆっくり食べることが出来るね、だがナギアからしたらただご飯を食べてるのと変わらないんだろうね」


「確かにそうみたいですね」


2人が話している間もナギアはどんどんと近くの魔物を食べて行っている。


「そう言えば神威さん混合魔法使えるようになりました?」


「簡単なのは使えるようになったな」


「本当ですか!」


そして神威はアイシャに混合魔法を見せた。


見せた混合魔法は火と土の混合魔法である、内容は簡単に言えはマグマである、原理は全く簡単で土魔法で出した物を火魔法で溶かしただけである。


「こんな短時間で使えるようになるなんて凄いじゃないですか!」


「そんなに凄いことなのか?」


「はい!普通だと何日も掛けて出来る事をカムイさんは数時間で出来るようになったのです。凄いに決まってるじゃないですか!」


「そう…なのか?まぁ確かにイメージしたりするのは得意の方ではあるけど…」


「多分それが理由だとおもいます、アギスさんもイメージが必要だと言ってましたし」


「そうみたいだね、それにしてもアイシャって魔法の話になるとテンションが高くなるよね」


「それは小さい頃に読んでいた絵本に出てきた魔法使いに憧れてたからだと思います」


「へー絵本ね、それってどんな話?」


「よくある勇者とその仲間が魔王を倒すと言うお話です。私はこの勇者の仲間のエルフの魔法使いに憧れていてその魔法使いも全属性の魔法を使えてたので」


「それで俺も全属性が使えるからテンションが上がってた訳だね」


「そうなりますね」


「その魔法使いがどんな魔法を使っていたか覚えてる?」


「はっきりとは覚えてませんがとても大規模な魔法をよく使ってたのを覚えてます」


「大規模…か、」


「すみません全く覚えてなくて……」


「いや、気にしなくていいよ参考にでもできたらいいかなってぐらいしか考えてなかったから」


「そうですか?それなら良いのですが」


そう話しているとナギアが戻ってきた。


「キュキューイ!」


「おかえりーナギア、お腹膨れた?」


「キュイー♪」


「そりゃ良かった、それじゃあ進んでいくか」


「そうですね」


「キュルルー」


それからは順調に進んでいった。神威は更に幾つかの混合魔法を使えるようになった、アイシャも時々神威からのアドバイスを受けながら確実に実力を付けていっている。ナギアは、神威やアイシャがしている事を見ながら自分なりに楽しんでいた。



◇◇◇◇◇◇◇



かなりの時間が経過し神威達はダンジョンから帰っている。


「あー……疲れた」


「確かに疲れましたね、カムイさんなんて1日中魔法を使ってましたもんね、よく魔力が持ちますね」


「多分スキルに自動回復のスキルがあるからだと思う」


「自動回復のスキルですか……なんかもうカムイさんが珍しいスキル持っていても驚かなくなってきました」


「適応早いね」


「嬉しくないですよ」


少し話していると宿が見えてきた。


宿に着きそれからの行動は早かった、2人とも思ってたより疲れてたらしく宿に入るなり物凄い眠気に襲われた2人は眠気を我慢しつつ体の汚れ等を落としていた、ナギアに限ってはもう既に眠っている、そしてベットに潜り次第あっという間に2人は眠ってしまった。



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