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プロローグ

思い付きでの投稿ですので、文量や投稿時期がまちまちになるでしょうが、少しでも多くの人に読んでもらえるとうれしいです。

・プロローグ


 いつ頃からだっただろうか。人が「見る」ということを

やめてしまったのは。


かつて人は自分で物事を見て、聞いて、判断して行動して

いた。しかし、ある時人はその1つを放棄してしまった。


初めは視覚障害者に景色を見せてあげたいという純粋な願

いから始まった。


やがて人は耳で目を補う術を見つけた。そして、それを可

能にするデバイスを開発した。


これで世の中が少しは良い方向に向かっていく…はずだっ

た。


医療用だったその機械は瞬く間に世界中に広がり、世間に

受け入れられていった。


目を閉じて見えるのはとても美しい世界。現実の醜さ、汚

さを全て忘れさせてくれるようなその世界に人はいつしか

とらわれてしまったのだ。


理想の世界へのあこがれはいつしかそれを失うことへの恐

怖に代わっていた。


そして、人は目を開けることをやめた。


・舞台設定

現代以上に人間関係が希薄となり、あらゆることから目を背けた結果、目を使うことそのものを放棄してしまった地球。

共感覚性を応用して聴覚情報で疑似的な視覚映像を脳内に投影するデバイスの開発によってすべての人類から視覚が奪われてしまっている。

・登場人物

後藤華月【ゴトウカヅキ】 年齢:17歳 身長:180㎝ 体重:65㎏

主人公。この時代で唯一先天的に正常な視覚を持って生まれてきた少年。

自分の特異性に気付いたことで、偽りの聴覚社会と現実間で苦悩しつつ、

自身のあり方を模索していく。


愛菜【アイナ】 年齢:17歳 身長:157㎝

とある事情で華月と行動を共にすることとなった少女。

時間の経過とともに心境の変化が…あったりなかったりする。


・用語

イーストシティ

かつての東京があった地に造られた都市で、この時代でも政府の中枢が置かれている。

聴覚拡張デバイスを開発した共感覚技術研究所(S.T.R.I.)があり、全世界に疑似視覚情報を発信するメインコンピューター(HEVEN)が存在する。

疑似視覚情報では美しく彩られているが、実際には荒れ果てており、政府のずさんな管理を象徴する。

共感覚技術研究所

聴覚拡張デバイスを開発した国営の研究機関。

共感覚を医学方面に応用する研究を中心に行っていた。

聴覚拡張デバイス

共感覚を用いて視覚情報を脳内で再現することができる。

通常はヘッドホンのようなタイプを支給され、寝る時以外に

外すことを禁止されている。

マスク

表向きには、デバイスを補助する役割があるとされている。

こちらは外すこと自体が禁止されている。

擬似視覚情報空間では顔がはっきり見えており、目も開いている。


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