序章第5話
私達は、教室に戻った。
河合恵「綺麗な教室だわ」
その時、少女に呼び掛けられた。
???「嬉しそうだね」
河合恵「えっ」
???「わぁ、綺麗な人」
河合恵「えっ、あっ、お世辞は止めてくれないかな」
???「お世辞なんかじゃないよ」
河合恵「えっ」
???「あっ、御免なさい、名乗らないと駄目よね、私は吉田千鶴。千鶴よ」
河合恵「はい」
吉田千鶴「貴方は」
河合恵「あっ、御免なさい、名乗り忘れていたわ、私は、河合恵よ」
吉田千鶴「いい名前だね」
河合恵「ありがとう」
吉田千尋「お姉ちゃん、私の事も、ちゃんと紹介してよ」
河合恵「えっ」
吉田千鶴「あっ、忘れていたわ」
吉田千尋「忘れないでよね」
吉田千鶴「それじゃあ、自己紹介しなさい」
吉田千尋「うん、改めまして、私は、吉田千尋です、宜しくお願いします」
河合恵「えっ、ええ」
吉田千尋「ん、どうかしたのかな」
河合恵「同じ顔、もしかして、貴方達は」
吉田千鶴「ええ、一卵性の双子よ」
吉田千尋「双子なの」
河合恵「本当にそっくりね」
吉田千鶴「うふふ、ありがとう」
女性が、教室に入ってきた。
女性教師「全員、着席して下さい」
私達は、着席した。
女性教師「全員、揃ってますね」
全員「はい」
女性教師「私は、今日から、貴方達の担任を勤める五十嵐彩夏です。宜しくお願いします」
全員「はい」
二宮真奈美「副担任の二宮真奈美です、宜しくお願いします」全員「はい」
五十嵐彩夏「それでは、皆さんには、順番に、自己紹介をして頂きます」
河合恵「えっ、自己紹介」
五十嵐彩夏「それでは、右から順番に、宜しくお願いしますね」
伊藤勝「伊藤勝です」
石井丈「石井丈です」
西岡博「西岡博です」
田中雄二「田中雄二です」
篠原秀明「篠原秀明です」
飯塚雅也「飯塚雅也です」
佐伯義宗「佐伯義宗です」
安藤直樹「安藤直樹です」
福沢達也「福沢達也です」
柴田和也「柴田和也です」
後藤正樹「後藤正樹です」
田代瑠璃子「田代瑠璃子です」
七瀬里沙「七瀬里沙です」
石井愛「石井愛です」
佐々木美紀「佐々木美紀です」
河合恵「河合恵です」
上原由香「上原由香です」
井上夏希「井上夏希です」
曰野朱里「曰野朱里です」
金井こよみ「金井こよみです」
宮内夕紀「宮内夕紀です」
岡野優香「岡野優香です」
河野澪「河野澪です」
松田操「松田操です」
小宮詩織「小宮詩織です」
野村寛子「野村寛子です」
吉田千鶴「吉田千鶴です」
吉田千尋「吉田千尋です」
広瀬遥「広瀬遥です」
安田亜美「安田亜美です」
北村麻衣「北村麻衣です」
西沢絵里香「西沢絵里香です」
中西真央「中西真央です」
久野あずさ「久野あずさです」
飯塚麗奈「飯塚です」
三枝杏奈「三枝です」
遠藤玲奈「遠藤です」
武田さやか「武田です」
京極紬「京極紬です」
西山優子「西山です」
五十嵐彩夏「自己紹介は、以上ですね、それから、楽しい高校生活を過ごせるように、頑張って行きましょう」
全員「はい」
放課後になった。
佐伯義宗「さてと、それじゃあ、帰るかな」
河合恵「待って、私も一緒に帰るから」
上原由香「私も一緒に行くよ」
校庭に出た。
男子高校生「野球部に入りませんか」
佐伯義宗「えっ」
男子生徒「サッカー部はどうです」
佐伯義宗「えっ」
河合恵「あっ」
上原由香「部活の勧誘だね」
飯塚雅也「面倒くさいな」
宮内奈々「凄い人の数」
河合恵「多いわね」
ラグビー部の人「ラグビー、興味ない」
将棋部の人「将棋とかやったことある」
野球部の人「日本人なら野球でしょ」
水泳部の人「水泳、チョーキモチイイよ」
文学部の人「キミ、文学部に入らない」
男子高校生「いえ、僕は」
アメフト部の人「アメフトやらないか」
サッカー部の人「一緒に国立を目指そう」
テニス部の人「テニスをやれば、モテるよ」
部活の勧誘の女の子「部活どこに入るの」
部活の勧誘の少女「河合恵さん」
バドミントン部の人「一緒にバドミントンを」
部活の勧誘の女子生徒「いやぜひウチに」
バスケ部の女子生徒「バスケ部に入らない」
陸上競技部の女子生徒「陸上に興味ない」
女子バレーボール部部長「バレー部部長です」
部活に勧誘する女の子「どんなスポーツやってる」
佐伯義宗「えっ」
河合恵「うっ」
上原由香「なっ」
部活の勧誘の女の子「いい身体してるね」
河合恵「えっ」
部活の勧誘の少女「先月まで中学生とは思えないよ」
部活の勧誘の女子生徒「どんなスポーツやってたの」
河合恵「えっ」
バスケ部の女子生徒「ねえっ、河合恵さん」
陸上競技部の女子生徒「何部に入るの」
河合恵「えーっと、自然科学部に入ろうかなって」
女子バレーボール部部長「えっ、文化系」
部活に勧誘する女の子「なんてもったいない」
部活の勧誘の女の子「何考えてんの」
部活の勧誘の少女「それ程の逸材でありながら」
部活の勧誘の女子生徒「宝の持ちぐされ」
部活に勧誘する女子生徒「バカじゃないの」
河合恵「そんな事言われても」
部活の勧誘の女の子「河合さん、何かスポーツやってた」
河合恵「特には」
部活に勧誘したい人「好きなスポーツある」
河合恵「いえ、特には」
バスケ部の女子生徒「じゃあ、バスケやってみない、面白いよ」
バレーボール部部長「バレーボール、イチから教えてあげるよ」
男性教師「あれは何の騒ぎだ」
高齢の男性教師「ああ、あれは、スカウト、部員の勧誘ですよ。有望な新人の獲得に、早速、各部の部長が乗り出しているんです」
中年の男性教師「毎年の春の風物詩ですね」
佐伯義宗「逃げるぞ」
河合恵「うん」
私達は、逃走した。