序章第3話
皆さん、こんにちは、僕は、佐伯義宗。普通の男子です。
今日は、幼馴染みの河合恵とショッピングです。
佐伯義宗「ヤバイ、寝坊した。急いで行かないと」
ナンパ男「ねえねえ、誰かと待ち合わせ」
河合恵「ん」
ナンパ男「もしかして、彼氏にすっぽかされた、ヒマだったら、一緒にメシでもどう、カップルだと、ランチが安くなるんだよ」
河合恵「私ですか」
ナンパ男「そう、キミに話してるの、ねえ、どうかな」
佐伯義宗「ここまでだ」
ナンパ男「ん」
佐伯義宗「悪いんですけど。こいつ、俺の知り合いなんで」
ナンパ男「何だ、男、いるのかよ」ナンパ男は立ち去った。
河合恵「怖かった」
佐伯義宗「無事か」
河合恵「無事だけど、来るのが遅いわよ」
佐伯義宗「御免。寝坊しちゃって」
河合恵「もう」
佐伯義宗「それじゃあ、行くか」
河合恵「うん」
俺達は、一緒にショッピングをした。そして、翌日。
佐伯義宗「今日は、暇だな」
女の子が、俺の部屋に入ってきた。こいつは、明日香、俺の妹だ。
女の子「お兄ちゃん、お腹空いた、何か作って」
佐伯義宗「あのな。明日香」
佐伯明日香「何、お兄ちゃん」
佐伯義宗「部屋に入る時は、ノックしろって、いつも言ってるだろうが」
佐伯明日香「分かってるよ、それより、お腹空いた、早くご飯作って」
佐伯義宗「母さんは」
佐伯明日香「お母さんは、仕事に出掛けた。だから、今日は、お兄ちゃんが作って」
佐伯義宗「明美さんは、あっ、明美さんも仕事か」
佐伯明日香「そう、だからね」
佐伯義宗「わかった。俺が作ってやる、でも、食材がないから、近くのスーパーで買ってくるから、待っていろ」
佐伯明日香「はーい」
佐伯義宗「それじゃあ、行って来ます」
佐伯明日香「いってらっしゃい」
俺は、明日香に留守番させて、買い物に出掛けた。
数分後。俺は、女性に、声を掛けられた。
女性「あの、すいません、道を訊ねたいんですが」迷子らしい。
迷子の女性「武井ビルと言うのは、どこでしょうか」
佐伯義宗「ああ、このビルなら、ここからまっすぐ進んで、3本目の横断歩道を右折すると、すぐに着きますよ」
迷子の女性「本当ですか、教えて頂いてありがとうございます」
佐伯義宗「ええ」迷子の女性は立ち去った。
佐伯義宗「さて、俺も行くかな」
数分後。女の子の悲鳴が聞こえた。
女の子「きゃあ」
佐伯義宗「ったく、今度は何だよ」
女の子が不良に絡まれていた。
不良1「お嬢さん、俺たちと遊ぼうぜ」
女の子「やめて下さい」
不良2「いいじゃん」見捨てて、行くか。でも、現場に遭遇したから、仕方がない。助けるか。
佐伯義宗「ここまでだ」
不良1「なんだ。てめえ」
佐伯義宗「それ位にしておけ、この子が嫌がってるだろう」
不良1「何。邪魔すんじゃねえ、えい」不良が殴ろうとして来たが、回避した。
佐伯義宗「やれやれ。えい」不良1「うわ」俺は、不良1にパンチを食らわせた。
不良2「てめえ、えい」佐伯義宗「えい」不良2「うっ」俺は、不良2にキックを食らわせる。
不良1「糞、覚えてろよ」不良達は逃げ出した。
佐伯義宗「やったか、さて、大丈夫かい」女の子「え、あ、はい、助かりました。ありがとうございました」
佐伯義宗「ああ」
女の子「何かお礼を」
佐伯義宗「いえ、遠慮します。急いでいるので。それじゃあ。ここで」
俺は、急いで、スーパーに向かう。そして、数分後。スーパーに到着して、食材を購入して、急いで、自宅に帰宅した。
妹に遅いと文句を言われながら、カレーライスを作って、食べた。同時刻、
河合恵「私は河合恵。明日から高校に通う女の子です♪。明日から楽しい学校生活がスタートすると思っていたのに、まさか、あんな事になるなんて」。
夜、私は、明日から通う高校の制服を着てみた。
でも、家族に頼まれて、コンビニに寄って、買い物をしました。
そして、帰りに近くの公園に立ち寄りました。
三つ編みの少女「綺麗」
河合恵「えっ、うわあ」
私は、転んでしまいました。そして、近くに居た三つ編みの少女にぶつかってしまいました。
河合恵「ごめんなさい、足下ばかり見ていたから」
三つ編みの少女「いえ、それより、大丈夫かしら、どこか、怪我とかは」
河合恵「大丈夫です、でも、ぶつかってしまって」
三つ編みの少女「私は、大丈夫よ、だから、貴方の方が」
河合恵「大丈夫ですから」
三つ編みの少女「本当にいいの、あっ、それよりも、挨拶が先ね、名乗らないと不審者と勘違いされてしまうわね、私の名前は、小宮詩織、たぶん、あなたと同じ新入生で」
河合恵「ごめんなさい」
小宮詩織「えっ」私は立ち去りました。でも、それが、私と小宮詩織の出会いでした。
河合恵「どうしよう、せっかく、話し掛けてくれたのに」
ショートヘアの少女「元気出して」
河合恵「えっ」
ショートヘアの少女「君は、桜の木の精霊かな」
河合恵「えっ」
ショートヘアの少女「嫌、違うね、桜の木の精霊は、そんな悲しそうな表情はしたりしないから」
河合恵「えっ」
私は彼女の発言に衝撃を受けた。初対面の相手に悲しい表情をしていると言われたからだ。
ショートヘアの少女「夜更けに驚かせてしまったね、すまなかった、あまりに桜が美しかったから、感動してしまってね、君は、どうかな、もし良かったら、一緒に桜を見ないか」
河合恵「えっ」
ショートヘアの少女「迷惑かな」
河合恵「いえ、はい、私も桜を見たいです」
私は、彼女の問い掛けに頷いた。ショートヘアの少女は、私の返事に満足すると、会話を続けた。
ショートヘアの少女「そうか、よかった、それなら、一緒に見てくれるかな」
河合恵「えっ、あっ、はい」
私はショートヘアの少女に駆け寄った。
河合恵「うわあ」
私は、また、転んでしまいました。
ショートヘアの少女「君、大丈夫かい」
河合恵「はい、大丈夫です」
ショートヘアの少女「大丈夫かな、失礼な事を言うけど、君は、ドジなんだね」
河合恵「えっ、はい」
ショートヘアの少女「君は面白いね」
河合恵「えっ」
ショートヘアの少女「うん、そうだ、一応、名乗っておこう。私の名前は、河野澪だ、宜しくお願いするよ」
彼女は名前を名乗った。対して、私も名前を名乗った。
河合恵「はい、私は、河合恵です」
河野澪「河合さんか、宜しくね」
河合恵「はい」
河野澪「それじゃあまた今度ね」
河野澪は、名前を名乗ると立ち去った。
それが、私と河野澪の運命の出会いだった。