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日常を彩るライフハック短編小説集  作者: 地野千塩


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かまぼこを切る時

 ついに買ってしまった。それはかまぼこ。スーパーのお正月商法にまんまと乗せられた。高かった。財布は傷んでる。


「でも、まあ、正月だし」


 舞原静葉はオタクだ。二十五歳だったが、例年通り漫画喫茶で年明けを過ごそうかと思ったが、近所の漫画喫茶、改装中だった。残念。でも帰りにスーパー行ってかまぼこを買えた。他、カレーや春雨スープの福袋もゲットできた。


「しかし、かまぼこってどう切るんだ?」


 わからない。家庭科の授業でも習った記憶がない。


「教科書に載せるべきだよ。かまぼこってどう切るの?」


 SNSで検索すると、かまぼこを縦に置き、包丁の背を使って分離させるらしい。


「包丁の背? 意外〜!」


 とはいえ、簡単にできた。お雑煮に盛り付けると、なんとも華やかだ。赤と白がめでたい。


 こたつに入り、推しのアクリルスタンドと一緒に食べ始める。


 出汁のいい匂い。餅はトロトロ。それにかまぼこがアクセント。


 思えば、かまぼこって正月ぐらいにしか食べ無い。だとしたら、一年に一回特別な食材なのでは?


 ひとりの正月は、何かと同情されたり、悪く言われたりもしたが、美味しい雑煮がある。推しもいる。こたつは暖かい。思う存分漫画を読んでも誰も何も言われない。


「まあ、正月太りだけは怖いけど……」


 ひとりのお正月も悪くない。むしろ、最高かもしれない。

 

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