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5,狩猟大会前編

また書き方を変えました。毎回毎回すみません。

そしてついに、狩猟大会の日がやってきた。今年の参加学年は最高学年の第6学年のみ。ルールは簡単。どのグループが一番多くの魔物を狩ることが出来るか競う、ただそれだけだ。

私は結局幼馴染の4人グループに入れられた(ほぼ強制的に)。成績上位4人が1つのグループに集まったため優勝最有力となっている。



「これから第72回狩猟大会開会式を始めます。」



学園長であり、アーサーの叔父であり、王弟殿下であるルクス・ヴィトン様の言葉で開会式が始まった。開会式では特別なにかあるわけではなく………と思っていたのだが、学園長の持っている制限時間の時計が動き始めていた。もしかして…もう始まってるの!?



『コソッ) エリノア、もう始まってるかも』

「えっ!?」

『もう行こう。時間が失くなる。』

「そうだね。アーサー、クレメンス、行くよ」

「!?お、おい」

「どこ行くんだ!?」



私達は幸い一番うしろだったため誰にもバレずに狩りを始めることが出来た。あのまま話を聞いていたらきっと時間が無くなり失格が決まっていただろう。



「おい!まだ始まってないぞ!」

『始まってるよ。学園長が掲げていた時計はもう動き出していた。あのまま聞いていたら優勝どころか失格で終わりだよ。』

「さすがお姉ちゃん。よく気がついたね」

「気づかなかった…」

『はやく狩るよ。何を狩るの?アーサー』

「やっぱこの森林で一番強いハリケーンウルフだろ」

「じゃあ早速探そう!」



こうして、狩猟大会が始まった。





✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼


こうして森の中を歩くこと3時間。残り時間が1時間と迫ってきたが……………



「なぁクレメンス。一体いつになったらハリケーンウルフが出てくるんだ………」

「知らん。お前に着いていったんだろうが」

「何なの!コボルト、イノシシ系、クマ系の魔物だって出たのに!」

「知らねぇよ!」


仲間割れ。こんなに魔力を持った人間に近づくほどハリケーンウルフは馬鹿じゃない。ただこの3時間無駄に歩いただけ。それに気付けないなんて。教科書に乗ってるし、狩猟大会に出るんだからそれくらい勉強してくるでしょ。



「おい、どこにいくんだよロレッタ」

『ハリケーンウルフを探しに。』

「1人で行くんじゃねぇよ。危ねえだろ」

「そうだぞ。みんなで探そう。」

「お姉ちゃん」



なにそれ私が1人じゃ森も歩けないみたい。誰のせいで此処まで無駄に歩いたと思ってるのよ…



『私が1人じゃあ弱いって?』

「そんなことを言ってるんじゃない!」

『そういうことでしょ。別に同じグループでも別行動してもいいんだよ』

「そんなこと分かってる!でも、1人は危ないだろ!」

「アーサー落ち着けよ。ロレッタは何でそこまで……」

『無駄に歩くのはもうやだ。』

「おい!待てよ!」



私は走った。アーサーが近くにいればいつまでも寄ってこない。5分くらい走り、アーサーを撒いた。しかし、1人だけまけていなかった。エリノアだ。



「お姉ちゃん」

『何?エリノア。』

「私は何をすればいい?みんなと一緒じゃ駄目なの?」

『魔力を極力体外に放出しないで。魔力が強すぎると賢いハリケーンウルフは近づいて来ない。』

「!!だから…分かった」

『!?』



驚いた。私の言葉を信用してくれないと思った。どうせ意味分かんないって行ってアーサーのところに戻ってくれると思っていた。


ガサッ

『「!?」』

『来た…』

「(こんな簡単に…今までの3時間無駄…)」

『水弾』



次の瞬間、水の玉がハリケーンウルフを包み込んだ。まぁ私がやっているのだけれど。ハリケーンウルフは毛皮も肉も骨も内蔵も高く売れる。だからここそ、傷を付けて倒すのではなく溺死させる方がいいのだ。



「凄い…」

『そろそろ時間ね。こっちもそろそろ死にそうだし、行こうか。』

「うん!」





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