3,幼馴染集合
少し書き方を変えました。
「やっと帰ってきたか。学校サボったくせにどこに行ってたんだ。」
「まぁまぁアーサー。ロレッタにも事情があったんじゃない?」
「ねぇお姉ちゃん。今度秋の狩猟大会があるじゃない?」
「そうね。それがどうしたの?」
「4人で出ない?」
え?何?そんなもののために来たの?アーサーもクレメンスも。え?しかも嫌なんだけど。
「この4人なら優勝間違いなしだろ?」
「それはそうね。」
「じゃあ一緒に出よう」
「私お姉ちゃんと同じチームがいいな」
「え?私1人のつもりだったんだけど」
「「「え?」」」
「え?だって、エリノア達3人でも優勝は確実じゃない」
「で、でも4人のほうが確実だぞ!」
「私がいても足手まといよ。何も出来ない。」
「そんなことない!ロレッタは空間認識能力が並外れだからな」
「そんなの人並みよ。みんなと変わりないわ」
「それとも、4人はやだ?なら私と2人で組もう!」
「それは駄目だ!」
「いいじゃない、アーサー。ねぇ?クレメンス。」
「兎に角足手まといになると思うから1人で出る。もう決めたから。」
そう言って立ち去ろうと席を立った。一緒に出たって私は邪魔者になるし、そういう目で他の人から見られるから。それに森林に大人数で入っていくのは嫌だ。
「英雄は、一人じゃなれない」
「は?」
「そんなことも知らないのか、ロレッタ。」
「今、そんなこと関係ないわ。」
「”英雄の子供”であるのに1人で出るのか?」
「ちょっとアーサー!何言ってるの?」
「そうだぞ。落ち着けよ」
「”英雄の子供”として恥ずかしくないのか?」
「……………い……ないじゃん」
「なんだ?もっとはっきり言ってくれ。」
(´Д`)ハァ…何でそんな事言われなきゃいけないのよ。逆に群がって恥ずかしくないのっての。私は未だに”英雄の子供”なのにと騒いでるアーサーと、2人をおいて部屋に戻った。