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4/8

おじいちゃん、空気となる。

折檻シーンを書くとR-21になるので飛ばしました。

ご期待の方は悪しからずご了承ください。

前回、最悪の自体に遭遇したおじいちゃん。さぁ助かるルートはあるのか?


そこは前侯爵終の住処、

いつもは、夫婦と側仕えとごく少数の護衛の騎士だけで

すこし寂しい雰囲気のする住居だが、今はまるですし詰めの

様な状態で家には全て入りきらず庭に天幕を立てそれでも足りず、

敷地外にも天幕を立てている。


そして本日の話は、その大食堂を急遽片付けて作られた

親族会議の席から始まる。


「いまからピア公爵家親族会議を始める。」

前侯爵夫人が開催を宣言した


「今回の議題は、聖女についてと、そして…?、公爵家筆頭魔術師」


壁際にいた公爵家筆頭魔術師が前にでる。


「大奥様いかがいたしましたか?」


「どうもその窓が怪しい。」


「はっ!? 確かに、魔術の痕跡が……少し調べます。」


筆頭魔術師が調べるとそこには遠隔監視魔術が仕込まれていた。

「大奥様この様なものが…」


全侯爵夫人は言う。

「親族会議だからといって気を抜いたらこれかい、私が引退したとはいえこれはないんじゃないか現公爵、公爵夫人?」


現公爵が言う。

「はっ、申し訳次第もありません。」


「まあいい、次の議題は議題だけに秘匿性は聖女の件より高い。」


「聖女関連より秘匿性の高いものですか?御義母様?」


「ああ、そんなもんじゃない。これを仕込んだやつ、今すぐでてくればまあ、親族会議への参加を

無期禁止で済ませてやる、あと他にも王家のヒモ付きがいるならとっとと出て行け

後からわかれば、ただじゃすませないよ。」


そして、末端の2家ほどのものが苦渋の顔をして出て行った。


「他にもいないだろうね?」


『いえ、おりません』


「筆頭魔術師、今から遮音、遮蔽の結界を張ってここと外を隔離することを命じる。」


「はい大奥様」

魔術師が魔術を発動させ、この会場が外と隔離される。


「これは、正直世界を震撼させる議題だ、みな心して聞く様に」


会場にいるもの全てが言う。

『はい、大奥様』


「若返りの秘術の実在が確認された、もう一度言う。若返りの秘術の実在が確認された。」


普段なら何があっても動じないものたちも話が話だけに動揺し騒ぎ出した。

『え?』

『ま、まさか』

『じょ、じょうだんですよね』


「皆のもの、気持ちはわかる。ただ静まっておくれ」


「御義母様、それは本当でしょうか?流石に信じがたいのですが…」


「ああ、証拠はこれだよ」


前公爵夫人の横に大きな袋をかぶされ座っていた何かがいるのはみんな

理解していたが空気を読んで無視していた。

そしてその袋が剥ぎ取られる。


現公爵が叫ぶ

「お…親父ぃーーーー!?これが一体何が?」


「これが証拠じゃよ、ほら近づいて見てみろ」


流石に親父が猿轡をかまされ、ロープで縛られている非常事態のため

現公爵が駆け寄ってくる。


「あれ?親父なんだか肌ツヤがいいしシワが……」


「そうこれが証拠さ、まあこのバカのおかげで見つかったとはいえ、今回の若返りを受けるための

秘薬は、このバカが全部使い切ってしもうた。」


会場の女性陣の視線は氷点下を超え絶対零度で前公爵を貫く。


「まあこの件は、聖女様案件ともある意味密接に関係しているからまずそちらの方から進めるよ」


会場にいるもの全てが言う。

『はい、大奥様』


なお前公爵は縛られたままである。


「まず最初に結論から言う。次代の聖女が不要になるかもしれない方法が見つかった。」


会場がまたざわめきだす。

『え?』


「このバカが迷い込んだ遺跡に神が残された聖遺物があり、それを使う事で邪神をうちほろぼせる

可能性がある。」


「御義母様、それはまことですか?それなら娘が犠牲になる可能性がなくなるのですか?」


『うちの娘も?』

『いやうちの孫も?』


「皆の者落ち着つけ、今から詳しい話をする。」


「はい、御義母様」

『はい、大奥様』


「まずコア、前に出なさい。」

「はい奥様」


「彼女が聖遺物であり、邪神を唯一倒す事のできる聖剣だ」


『え?まさか大奥様も・・』


「おいそこの、私は朦朧などしとらんよ。」

注意されたものは蒼白としている。


「といっても信じられないだろう。コア剣に宿ってもらえるか?」

「はい奥様」


そう言うとコアの体が光ったと思うと、その光がコアが持っていた剣に宿り

そしてコアは倒れかかるが、横に使えていた女中によって支えられる。


「私が、聖剣です。」

会場にいるものすべの、頭の中に声が聞こえる。


「まあ詳細は省かせてもらうが、この聖剣で邪神を刺す事ができれば邪神は滅ぶ。」


「御義母様、つまり邪神を滅ぼす事ができ、全ての貴族の子女が縛っていた鎖から解放されるのですね。」


「そうだ、ただ一つ問題がある。」


「なんですか?御義母様?そのためであればどんな協力も惜しみませんし、いくら費用がかかろうと

家が傾こうとも関係ありません。」


「いやそう言う問題ではない。」


「では一体?」


「問題は、この聖剣を扱えるのがこのバカだけだと言う事だ」


「…」

『…』


「御義母様、それは、それで問題がありますが、大きな問題では?」


「このバカが歳をとりすぎていると言う理由で、聖剣が貴重な秘薬を全て使い切ってまで

若返りの措置を行ったのだ・・・」


会場の女性陣の視線は絶対零度を超え前人未到の領域に達していた。


「コアの言うことには、聖剣の主とその従者を支援するための施設は各地に点在する。

そしてここが重要なのだが、そこでも若返りの措置が行え、そのための秘薬の在庫があるらしい。」


会場の女性陣の視線は一転し、大奥様を凄まじい熱視線が襲う。


「問題はここだ!もし支援施設に行った時点で、老化が激しいと判断された場合

強制で若返り処置が行われると言う。」


会場の女性陣の視線は前公爵にむきなおり神の領域に達するほどの超低温とかしていた。


「つまり聖女の寿命の問題もあるが、出来るだけ若返りの秘薬を残すためにも

最短で邪神を滅ぼしてもらう必要がある。」


「お義母様、一つ疑問があるのですが、その若返り措置を受けれるものに制限はないのですか?」


「いいことを聞いたね、それが今から言う問題だ。あくまでこれは聖剣の主とその従者のためのものだ

通常ならそれ以外のものは使えない」


『なら私が従者に…』


「おいそこのアホをつまみ出せ。邪神を滅ぼすためのパーティにババアが参加して成功率を下げてどうする。」


「お義母様、それではあまり意味がないのでは?」


「ここで邪神を滅ぼした後が問題となる。邪神を滅ぼしたパーティのものには特典がある。そうだなコア?」


「はい、邪神を倒したパーティーのものには特典として支援施設にその時点で溜まっている資材で

叶える事ができる願いはできる限り叶えさせていただきます。」


『…』


「皆の者聞いたな、つまりパーティに演者を送り込み、そして邪神を滅ぼしあかつきには……」


『ぜひと当家のものを』

『いや当家のものを』

『我が家のものは剣術に優れ…』


「皆の者静まれ、まず従者の条件をいう。」


『はい大奥様』


「まず、若者である事、これは無駄に秘薬を使わないようにするために重要だ、そして

各分野に優れたもの。具体的には回復魔術が使える回復術者、罠を解除するスカウト

攻撃魔法を使える魔術師、そして優れた剣士の5名が必要だ」


会場がざわめきだす。

『それならうちの息子が・・・』

『いやうちの娘が・・・』


「来月の頭、表向き邪神討伐のためのパーティ選考会を公爵家主催で行う

なお邪神の討伐については口外してもいいが、特典や若返りの件については

絶対に口外してはならぬ!!わかったな皆の者」


『はい大奥様』


「それでは皆の者、今回急な話であったにもかかわらず集まってくれてありがとう

それでは、今回の緊急親族会議を終わる。」


会場の熱気は鉄をも溶かす勢いだ。

なおおじいさんは、まだ猿轡をかまされ、縛られたままである。








次回始める、公爵家主催 邪神討伐パーティー募集闘技会

若返りのために手段を選ばす冒険者を養子に入れてまでも

その限られた席を確保しようとする欲望にまみれたものや

娘や孫が生贄になるのを防ぐという純粋な思いで参加するもの、

数々の思いが交差し思いもよらぬ結果が・・・


次回 闘技会開催 にご期待ください。

なお予定と変更される場合もございます。


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― 新着の感想 ―
[一言] じい様のスキルに『空気化』『恥辱耐性』が追加されてそう(笑)
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