コント『ロケット発射三秒前』
ボケ「ついに我々二人がこのロケットで宇宙へ旅立つ日が来た!!」
ツッコミ「長かったですね機長!!」
ボケ「さあ! カウントダウンだ!!」
―――3
―――2
―――1
ボケ「あ、待って」
ツッコミ「どうしました機長!?」
ボケ「俺、家の鍵閉めたかな? 見てきていい?」
ツッコミ「駄目ですよ!! もうロケット発射しますよ!?」
ボケ「そ、そうか……仕方ない。それじゃあ気を取り直してカウントダウン行くぞ!!」
ツッコミ「はい!!」
―――3
―――2
―――1
ボケ「あ、待って」
ツッコミ「どうしました機長!!」
ボケ「TSU〇AYAのDVDちゃんと返したっけ?」
ツッコミ「私に聞かれても知りませんしもうロケット発射しますから、もし返してなかったら延滞料金払って下さいよ!!」
ボケ「そ、そうか……仕方ない。それじゃあ気を取り直してカウントダウン行くぞ!!」
ツッコミ「はい!!」
―――3
―――2
―――1
ボケ「あ、待って!」
ツッコミ「機長!!!!」
ボケ「ゴメンゴメン。今度は大事な用事だから……!!」
ツッコミ「まったく……で、何ですか!?」
ボケ「大好きなキャシーに想いを伝えてから宇宙に行こうと思って……な」
ツッコミ「その恋する乙女みたいな目、止めて下さいよ気持ち悪い……」
ボケ「電話……いいかな?」
ツッコミ「……早くして下さいよ?」
―――ピッポッパッ
―――ガチャ……
ボケ「あ、キャシーかい? そうそう僕だよ。これから宇宙に行くんだけど、その前に君に大事な話があるんだ……いいかな?」
ツッコミ「……機長がいつになく真面目だぞ」
ボケ「―――え? 今彼氏とデートしてるからダメ!?」
ツッコミ「あ……」
ボケ「…………あ、はい。お忙しいところすみませんでした……」
―――プッ
ボケ「…………」
ツッコミ「あーあ。酷い顔……」
ボケ「……僕の恋のロケットは、見事空中分解で大爆発したよ」
ツッコミ「縁起でも無い事止めて!?」
ボケ「恋の宇宙ステーションでドッキングもままならぬ……」
ツッコミ「機長お下品!!」
ボケ「……仕方ない。こうなったら君と宇宙へ行って、僕と宇宙デートをしよう!! 一緒に宇宙食を食べて綺麗な星空を眺めて愛を語り合おう!! いざ! 宇宙の彼方へ―――!!」
ツッコミ「おっと、ヤバい方向に話が進み出したぞ!?」
ボケ「さあ! 恋のカウントダウンの始まりだ!! この恋のロケットは何としても成功させる!!」
ツッコミ「止めて! 降ろしてくれー!!爆発しろーー!!」
―――3
―――2
―――1
ボケ「ゴー!!!!」
ツッコミ「うわーーーー!!」
―――ゴゴゴゴゴ!!
―――プシュー!!!!
ボケ「―――拝啓 お母さんお父さんへ。僕は宇宙でも元気です。隣には愛する助手がいつでも居てくれて僕を元気づけてくれてます。地球に帰るのは二年先ですが、お母さんお父さんも風邪には気を付けてお過ごし下さい。息子より」
ツッコミ「早く帰りたーい!!!!」
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