2.戦闘
ー動く動くぞ
俺はアベックの手足を動かし感触を確かめる目の前には今倒したアベックが仰向けに倒れている
その潰れたコックピットからは液体が流れ出ている、その液が血なのかオイルなのかはわからない
だがおれ自身は何も感じなかった、いましがた確かに人を殺した
その行為に対して何の感情もわかない、強いて言うならば驚くほど心は冷静だ、今何をしなければならないかは明白である
ー敵を殲滅する!
ガシャンガシャン
残る敵は7機、現在使える武装は対機甲手榴弾が一つそれとヒートナイフこれは高機動力の機体でしか使えない否!
今の俺なら使える、本来パイロットはコックピット内で操作して機体を動かす、ボタン、レバーを機体が動く
しかし俺は人と同じ、動くと思った瞬間動くこの差はコンマ0点何秒くらいしかないが戦場ではその時間が命取り
ダダダダダ
回り込んできたアベック2機が100ミリ弾を乱射する
ーそんなのきかぁーーん!
俺は側面にある壁に飛び足をかけてまっすぐ敵アベックに向かって大ジャンプする
たまらずアベック2機は上を見上げる
ー遅い!
ヒートナイフを右手に持つ俺は右サイドにいるアベックのコックピットを縦に切り裂く
そのまま膝を曲げクッションにしながら着地しもう1機のアベックのコックピットにもヒートナイフを突き刺す
ー見たか!『秘技飛び斬り』、その場から前に跳躍し距離をつめたのちに切り裂く
ドオォォォン!!
ーおっとと!
突然地面が爆発したたまらずビルの隙間から逃げ出す
そこには2機のアベックが待っていた、近距離で小型のサブマシンガンが打ち出される
バララララ!
カン!キン!ガン!
軽い銃声音が響き機体に弾が当たり機体が悲鳴をあげる
ーいててて!くそ25ミリか威力は弱いが連写速度が速すぎるだがこの弾なら
『奥義霧雨』
右手を地面に叩きつけるとアスファルトの地面が割れその破片が俺を中心に円形に飛び散る
正確に殴られた地面は細かく割れいきよいよく飛んでいく
解き放たれた散弾は25ミリ弾をもろともせず2機のアベックへ向けて飛んでいく
バキ!バリン!
1機のメインカメラが割れたその隙にナイフを外側へもちかえる
『秘技つばめ返し』
素早く横へナイフを一往復する、2機のコックピットは横へ引き裂かれ崩れ落ちる
ーはぁはぁきっつ!ちょっと技を使いすぎたなまさかこんなところで、子供の頃にじいさんが教えてくれた剣術が役に立つとは、む!
殺気を感じ素早く横に転がる機体が縦へ横へとガシャガシャと揺れる
ドオォォォン
先程と同じく地面が爆発をした、殺気を感じた方向を見ると残る3機のアベックがビルの上にいた
手前にいる2機は手にグレネエードラチャーを装備していた
奥にいる隊長機とおもしき機体のスピーカーから声が聞こえてくる
「おいおい何だ!あの機体の機動力は!あれはアベックではないのか!?王国めあんなものを隠していたのか、下手したら帝国の最新式の機体よりスペックは上ではないのか!?」
「隊長どうしますか?」
「あやつはここで破壊しなくてはならん!いくぞ!」
「「了解!」」
プシュー!プシュー!プシュー!
ーおいおいマジかよ…
1度に11発のグレネエードが放たれ雨のように降ってきた
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