0.プロローグ
「クソー!絶対にここは死守する!死んでいった同胞たちのためにも!!」
薄く光る銀色の機体、ビル三階だてほどの巨体の機械仕掛けのロボット、その機体は今8機のロボットに囲まれていた
現在残された武装は114㎜弾が約100発、50㎜が約250発、対機甲手榴弾が一つ、それとヒートナイフがあるだがこれは高機動能力の機体でなければ敵機体に与えることが難しいため自害ように使われる
この状態で生存する可能性は限りなく低い、その上今搭乗しているパイロットは今日が初任務という新入りだ、本来ならば複数の機体と編隊を組んで行動するがこの新人ときたらマップの見方がわからず隊とはぐれてしまった、そこに運悪く敵さんがやって来て遭遇し包囲された
まあ簡潔にいうと別にここを死守しなくても何の支障もないし、仲間とはぐれているのでこいつの目の前で誰一人と死んではいない、しいて言うなら今からコイツが死ぬくらいだろうか………いやいや待て待て俺もこのままでは死んでしまう!!
え?俺は誰かって?俺は元々アニメやマンガ、ラノベなんかが大好きなオタクかぶれだった
そんなある日交通事故にあい、神?みたいなヤツにあって転生させられた一人の一般人だ、しかも転生させられた世界は俺の住んでいた世界よりも何世代も科学技術の進んだ世界だったその世界では今戦争がおきていてその戦争の主力兵器が巨大な機体で兵器を用いるロボット戦争だ
俺はてっきりそのロボットに乗って無双でもして異世界チートを楽しむかと思っていたしかーし!
現実は違った俺が転生した姿は人間ですらなかったその世界で最も主流の量産機『アベック』と呼ばれる機体に転生した
どゆこと!?最初はそう思った自分では動くことはおろか何の特徴もない、あえてあげるならコストが驚くほど安いのだ、例えるなら軽自動車と同じくらい…ヤバくね!一家に一台程度にお手軽なわけ、代えは何百台、何千台っているのしかも皆同じ色、国によっては多少異なるけど、同じ国なら皆同じ
今俺を囲んでいる機体も色は青だが形は全く同じいわば兄弟みたいなもん、こんなのホントにさいやくだ
まだ俺の不幸は終わらない、俺は希望を持っていた、きっと凄腕のパイロットが乗って無双をするのだろうそう信じていたしかし乗ってきたのは頭がお花畑の右も左もわからないぺーパーパイロット俺はこのままどうなるんだよーーー