第二十七話 腐教活動
※お断り 昨今小説家になろうにて無断転載される事例が発生しております。
其の為此処にてお断りしておきます。
この作品は 私ソルトが書いたもので小説家になろうにのみ投稿しアルファポリス・ツギクルにリンクが張ってある以外は無断転載になります。
京です、大友を倒したので九州上半分はほぼ此方の勢力圏に入りました。肥前・筑後の連中も大友を倒したのを見て慌てて恭順の姿勢を示してきました。勿論此方の条件を飲まないといけないので反抗した連中も居ましたが大友程ではないのでさっくりと倒せるでしょう。逆らっているのは少弐と有馬・大村ですね。前者は配下の龍造寺と鍋島を此方に引き込んだので弱体化してます。
有馬や大村は後にキリシタン大名になるはずだから念入りにつぶしておかないとね。あの宗教は(腐教)を天敵にしてるからね。配下の歩き巫女たちにあの辺りには積極的に回らせる事にしよう。
その辺の相談もしなくちゃね。
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「では現在の進行状況を報告しなさい、先ずは近畿担当」
「はっ、現在京にいる公家の娘たちは殆どが帰依しました。皆新作を待ち焦がれて禁断症状が出ていたので{新作が見たければ作ってしまえばいいじゃない}との総大主教様の教えを説いたところ発奮した者達が創作を始めました。これがそうです」
巫女の衣装に身を包んだ責任者が取り出した薄い本は源氏物語のスピンオフとも言うべき作品で光源氏×頭中将物や薫大将×匂宮等で宮中に勤めた物だけが書ける作品であった。それを見たほかの幹部娘たちが{おおぅ}という声を出し目からは早く見たいビームが出ているようだ。
「なるほど、見事な出来です、後で皆にも見せておあげなさい」
この一言で皆が歓声を上げるのを手で制し続きを語らせる。
「さらに中宮様や東宮妃も信者になりました。中宮は楠正成と足利尊氏の禁断の絡みの贔屓ではよう新作をと申しておられます」
「それは光栄な事、{湊川の巻}が先日出来上がったので持って行きなさい」
「有難き幸せ!報告は以上であります」
「では九州担当……」
こうして報告は続いていたが何処も腐教活動は順調であった。
そうして中部地区の報告の番となった。
「尾張の織田家への腐教は順調です。当主の正室や側室、家臣の妻たちへの普及も進んでおります。楽市楽座のお陰ですな」
さらっと言ったが確か織田家への腐教活動は様子見と言ったはずなのだがと彼女らの主は冷や汗を流す。しかし何故止めるのか明確な説明が出来なかったので強くは制止出来なかった。其処が裏目に出たようである。
「家臣たちの妻たちと言うが重臣もか?」
「というか末は足軽から上は当主の正室や側室までですが、後熱田の大橋家や生駒家にも広まっています、寧ろ生駒家は積極的に販売してくれております」
生駒家からすれば世の中の半分は女性なのだからそれに受ける商品は魅力的なのだろう。
「そうか、(まあなるようにしかならないね南無ぅ)後の国はどうか?」
「甲斐の武田家ですが向こうの諜報組織である歩き巫女の組織を調伏いたしました」
「は? マジで?」
思わず鍍金が剥げかける主であったが良く出来る部下はその辺は華麗にスルーして報告する。
「本気と書いてそうです。同じ歩き巫女の誼であの組織とはつながりがありましたので経典を流したところ皆嵌って行ったようで最終的には長まで嵌ったそうです」
「そ・そうか、してどの様な物が流行っているのか?」
「やはり、信玄×謙信物は鉄板ですな。後何故か信玄の三男と忍びの禁断の逢瀬とかが異常な売れ行きだとか」
「へえ、その本は初めて聞くわね」
「それはですね、その武田の歩き巫女の中に創作者が生まれましてその者の作品なのです」
「もうそんなところまで行っていたのね、他の地区にも流してあげなさい、諜報組織はお金がかかる物ですから」
「宜しいのですか?」
「武田とは事を構えるつもりはないから問題は無いわ、むしろその関係から両者の強固な同盟に繋がればいいと思ってます」
「流石は総大主教様、その慧眼感服いたしました」
こうして会議は無事に終わり関係者は新作を手に入れて満足して任地へと旅立った。
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いやー思っていた以上に腐教が進んでいて驚いたわ。
やはりこの国は腐のDNAが代々あったんだね。前世の時代であれだけ猛威を振るっていたのが判ると言うものね。
え? 結婚しているのに腐って可笑しいって?
舐めてはいけませんよ、私のように詮久が居ても問題なしです。
それはそれ、あれはあれなのです。所謂別腹という事なのです。
これを書いている作者もその身で知っていますし知り合いのやお〇〇とハンドルネームで名乗っていた人物が紹介した美少年をモノにして結婚したのには仰天したと言っていましたし。
そういう貴方の彼女や奥さんもそうかも知れないよ。
いわゆる隠れとか潜伏と言うものが居るんだよ。隠さない人も多いけどね。
まあ、話は変わるけど私はいつの間にか裏では{総大主教}などと呼ばれているのですよ。
冗談で口にしたら本当に呼ばれていたよ、しかもステータスの称号にまでなってたのには笑ったね。
何処の銀河の英雄伝説なのかしら。凹むわね、指トントンしてやろうかしら。
でも最近判って来たのは私以外にも転生して送り込まれた人物がいるようだという事ね。
天下統一できるかしら、腐な方なら世界征服も出来そうなのだけど、又悩みが増えたわね。
いつも読んでいただきありがとうございます。
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※この小説はクロスオーバー作品です
早見様の「ゲーム機片手に天下統一!Player1 〜瀬田に我が武田の旗を立てよ〜」
霧島ナガツキさんの「ゲーム機片手に天下統一!Player2 ~我、長宗我部ニテ立チ上ガラントス~」
天樹院樹理さんの「ゲーム機片手に天下統一!Player3〜諌死なんてしてやらん、天寿を全うしてやる!!〜(仮)」
4番目になる作品です