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第二十五話 そろそろ大友を片付けるか?

※お断り 昨今小説家になろうにて無断転載される事例が発生しております。



其の為此処にてお断りしておきます。



この作品は 私ソルトが書いたもので小説家になろうにのみ投稿しアルファポリス・ツギクルにリンクが張ってある以外は無断転載になります。



以下本文です。













 京です! 今日は重大発表の日だよ!


 え?もったいぶるなって? 間違っても書籍化の話じゃないだろうって?


 失礼な! そんな話は無いけど腐教活動にはやはり紙媒体が一番だし、こうなれば薄い本を作ってそっちの世界を腐らせてやる! 稲刈り前の田んぼに青い服を着て立つよ!


 京、大地に立つ! なんてね。


 前置きが長い? 細かいことは気にしない!


 では始まるよ!



山口 西京府(旧大内館)



「では、今後に於ける我らが進むべき道だが」


「やはり九州を抑えないと駄目ね! 最低でも肥後と豊後の線までは取るわよ!」


 元就パパが毛利・尼子・旧大内の重臣たちを前に発言すると私は畳みかけます。


「やはり京へは行かんのか?」


 尼子経久が残念そうに言いますが情けは無用です。


「京に近くなると公方様からお呼びが掛かっちゃうでしょ! 中途半端で行くと後が大変だから先に九州を片付けてしまうの!」


「なるほどの」


「では、豊後に進み大友を討つか筑後や肥前に進むかですな」


「出来れば先に大友をやっつけたいのよね」


「それは何故でしょう?」


「纏まっている敵のほうが厄介だからよ」


 筑後や肥前は少弐とか松浦とか細かく分かれていますが豊後は大友で纏まっています。細かいのを片付けているうちに後ろから来られるよりも先にやってしまった方がいいですよね。


「大友と戦うとなると土佐の一条が加勢するかもしれませんな、陶があそこの次男を大内家当主に祭り上げようとしていた事もありますし」


 内藤興盛が指摘する通り史実での大内晴持が居るからね、向こうは義隆の姉の子だから大内の正当な当主は此方だと言い立ててくるかもしれないよね。でも此方には義隆の子供が居るし無問題なのだよ!


「一条対策に土佐の国人領主を調略したらいいのでは? 長曽我部、安芸、本山等が有望じゃな」


 さすが尼子経久のじっちゃんは眼の付け所がいいですね。


「彼らと誼を結び後ろから一条を狙わせれば一条は動けまい、それに伊予の河野・西園寺と結ぶのもありだな」


 元就パパも謀に関しては凄腕になりましたからね。


「竹原小早川の養子に隆景が入ったから其の線で話を進めよう、旨くすれば大友包囲網が出来るな」


 そうなのです、跡継ぎの居ないままに亡くなった竹原小早川の当主の妻は毛利家の出なので其の縁で三男の徳寿丸が養子に行ったのです。そして元服した彼は元就パパの偏諱を受けて元景となりました。これで村上氏等の海賊衆とも繋がりが出来ましたね。


 大友包囲網か、因みにこの時期の大友は義鑑でまだ二階崩れは起きていない時期なので要するにお家騒動の種が残って居る訳だ。これは内部切り崩しのチャンスかも。


「後は大友家の内部切り崩しだけどそれはお任せしてもいいかしら?」


 ここは経久と元就パパに丸投げしましょう、こっちも忙しいし。


「この爺に任せておけ、大友を内部からボロボロにしてやろう」


「うむ、謀多ければ戦うことなく敵の力を削げるからな」


 謀聖と謀神がタッグを組んだらどの様な事になるのか、楽しみです。


 戸次鑑連(立花道雪)とか調略してくれないかな?忠臣だから無理かな?吉弘鎮理(高橋紹運)は生まれたか生まれていないかか、立花宗茂は遠いな。


 これにて重大発表は終わります。


 え?タイトルに在るから全然重大じゃないって?


 毛利うちにとっては重大発表なの!


 では方針も決まったしあれ・・見に行きますか。



 周防国 三田尻


「うわぁ! でかいですな!」


「強そう!」


 外野の声が煩い五月蝿い。


「じゃあ今から進水式を始めるよ!」


 そう言って私は傍に置いておいた書付を持ち上げる。


「長門と命名する」


 其の声に合わせて爆竹が鳴らされて行李に入れていた鳩が放された。


 そして舷側に吊るされた垂れ幕に掛けてある布が外されて中に書いてある{ながと}の文字が見えた。


「支鋼切断の儀を行う」


 私はこの日のために作った銀の斧を振り上げて船体を止めている太い鋼線を叩き切る。


 艦首に据えられたくす球が割られて日本酒の小樽が艦首にぶつけられて砕ける。


  そして流れるあのマーチ。


 幾つか突っ込み所はあるが何とか進水式らしくなった。


 演奏しているのが笛や太鼓、銅鑼などしかないけどね。簡単な喇叭は作れたけど楽器はまだまだ作るのは大変だ。職人にスキルを与えて頑張ってもらおう。


「戦う為の船だから戦艦か、しかし、長門とは良い名前じゃの」


 付いて来た経久が黒い船体を見ながら呟く。


「京、あの船の両側についている水車みたいな物はなんだい?」


 元就パパが船体の横についている物を指差しています。


「あれは外輪と言ってこの船を動かす物よ、船に載せてある蒸気機関であの外輪を動かして水を掻いて前に進むのよ、前に模型を見せたでしょ」


「ああ、あの玩具か」


 前に発条を使った模型をたらいに張った水の上で見せたのを思い出したようです。


「こんな大きな物も動かせるとはな、蒸気機関凄いな」


 職人たちのスキルが上がればまだまだ凄いのが作れるのですがと言おうとしたが止めておきました。理解が追いつかないだろうからね。


 後は装備を据えつけて行って完成したら試運転です。結果良好なら次を作って行って最終的には艦隊を編成します。これで瀬戸内も我等の庭も同然ですね。




いつも読んでいただきありがとうございます。



感想・評価等大歓迎です!



※この小説はクロスオーバー作品です



早見様の「ゲーム機片手に天下統一!Player1 〜瀬田に我が武田の旗を立てよ〜」



霧島ナガツキさんの「ゲーム機片手に天下統一!Player2 ~我、長宗我部ニテ立チ上ガラントス~」



天樹院樹理さんの「ゲーム機片手に天下統一!Player3〜諌死なんてしてやらん、天寿を全うしてやる!!〜(仮)」


 4番目になる作品です






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