第二十四話 楽しい内政タイム
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其の為此処にてお断りしておきます。
この作品は 私ソルトが書いたもので小説家になろうにのみ投稿しアルファポリス・ツギクルにリンクが張ってある以外は無断転載になります。
以下本文です。
京です、しばらくぶり!
防長制覇してから三年経ちました。あっという間の三年だったな(遠い目)、その間に毛利・尼子連合は更なる躍進を遂げていますよ。
あれから豊前・筑前の支配をするために九州へ上陸、この地の守護代をしていた杉氏も恭順しました。後は少弐氏の勢力や大友たちを叩き出してやりました。
これで博多の支配権も確実に収めることになりました。よーし貿易でがんばっちゃると腕まくりです。
そしていよいよ念願の内政チート炸裂です。
□
長門国宇部郷
「これほどの物とは……」
元就が絶句してます。ふっふっふっ驚くが良い、まだ序の口ですよ。
「高炉という物はかくも簡単に鉄を作ることが出来るのか……」
晴くんが驚いています、晴くんとは改名した詮久様の事ですよ、公方様の一字をもらったのです。
「たたらとは比べ物にならんな」
「でも此の侭では炭が含まれすぎてて脆い鉄しか出来ないのよね、だから転炉が必要なの」
溶けた鉄を西洋梨型の転炉に流し込み水車に繋いだふいごで空気を送り込み鉄から炭素を除いていく。リンが除去できないベッセマー転炉じゃなくてトーマス転炉だよ、もちろんスキルを与えた技術者に開発させた。そして鋼鉄となった物を鋳型に流し込みあるいは伸ばして鉄材にする。説明するのも面倒なほどにスキルの力は確実にこの時代を超えた技術を確立したのであった。
「美祢からは石炭と石灰、この宇部では石炭も採れるし九州の三池とかからも石炭は見つかっている。後は鉄鉱石が豊富な鉱山が近くにあれば完璧何だけどね」
「こんなに鉄を作ってどうするのじゃ?」
「早めに蒸気機関を作ってしまいたいのよ、あれが出来れば船にも使えるし鉄道も出来るし発電も出来るからね」
「帆が無くても走る船に馬や牛無しで陸を走る荷車か、地上で雷を作るというが何に使うのか?」
晴くんの疑問はこの時代の人にとっては当然だよね。正にオーバーテクノロジー、鉄甲船を作って関東に{黒船襲来}をやってもいいし毛利の領域部分に山陽鉄道を走らせても面白い、夢が広がるね。
クックックッ……フハハハハ、ハーッハッハッハッ!
思わず三段笑いをしていると後ろから声が。
「あら♪ またやっているのね」
「ヒッ! 母上、何故ここに!」
確か用事を作って播磨の方に行って貰ったのに。
「あら、女には秘密の一つや二つはあるものなのよ」
そ・そんな秘密なんていらない~
もうOSHIOKIはいやだ~
□
もうね、お仕置き受けてげっそりですよ。
晴くんがなんとも言えない顔をしてます、お仕置き中はそっと顔を背けていましたね。 その優しさに胸熱になりますね。 さて、クールタイムを挟んで今度はもう一つの工場に到着です。
「ここは何を作っているのか?」
元就が質問してきます、まあそうでしょうね、初めて見るでしょうからね。
「セメントよ」
「瀬面塗?」
そう、セメントです、石灰岩を高温で焼成して作るセメントは石炭と石灰が取れる美祢があってこそ出来るのです。これがあれば城だって橋だって簡単に出来るようになりますよ。
思わず笑いが……おっとまたお仕置きはこりごりだよ。夜布団の中で笑おう。
「今後はどうするのか?山陽を攻め上がり上洛するのか?」
そう問う元就に答えます。
「そんな事はしないわよ、今上洛しても将軍や朝廷のいい様に使われるだけ。もっと地歩を固めないとね」
「では?」
「九州を攻めるよ、大友、少弐そして肥後国を攻め取るよ」
「そうか、ついにか」
「今回は尼子勢にも参加してもらうからね」
「任せて!」
今まで出番が無かった晴くんもうれしそうです。
こちら側の作戦には尼子勢は出る事が無くひたすら石見の押さえに徹していましたからね。益田を押さえて吉川の配下にして反抗的な福屋は改易、吉見は仇敵である陶を討った毛利に恭順しましたから割と簡単だったと思うけど。今は多胡に銀山奉行を任せて採掘に精を出させています。
その間尼子家は出雲で新兵器を使った訓練を積んで成果が出ていると報告がありました、経久のおじいちゃんが手紙で報告呉れたんだけど文面が踊ってるんだよね。初めて見たよ。
さて、更なる発展の為の戦いの始まりです。
目指せ! 天下!
言っとくけど俺たちの活躍はこれからだ見たいな引きだからと言って終わりじゃないよ!
いつも読んでいただきありがとうございます。
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※この小説はクロスオーバー作品です
早見様の「ゲーム機片手に天下統一!Player1 〜瀬田に我が武田の旗を立てよ〜」
霧島ナガツキさんの「ゲーム機片手に天下統一!Player2 ~我、長宗我部ニテ立チ上ガラントス~」
天樹院樹理さんの「ゲーム機片手に天下統一!Player3〜諌死なんてしてやらん、天寿を全うしてやる!!〜(仮)」
4番目になる作品です