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第二十三話 戦後の後始末

7/8加筆修正しました。

※お断り 昨今小説家になろうにて無断転載される事例が発生しております。





其の為此処にてお断りしておきます。





この作品は 私ソルトが書いたもので小説家になろうにのみ投稿しアルファポリス・ツギクルにリンクが張ってある以外は無断転載になります。





以下本文です。






周防国 都濃郡 須々万 沼城


 京です、無事に陶隆房を討ち取り大内の御屋形様と隆元(偽)の仇討ができた元就パパは大内領に本格的に侵攻を始めました。勿論亡き大内義隆の遺児を押し立ててですよ。


 この旗印の効能は凄まじいものがあって、ここまで殆どの領主たちは開城しました、そのまま山口に無血入場できるかなと思ったのですが、史実の通りこの沼城が立ちはだかりましたね。まあ陶の忠臣が守っている城ですからね。


「沼のような深田に囲まれた城か」


 史実では太郎が一年近くかかっても落とせなかった城ですね。ですが私にかかればどうなるか。


「先ずは黒鍬衆を集めてと」


 勿論この黒鍬たちは私が強化した連中ですから仕事は早いですよ。


「先ずはこの田の水を抜く用水路を作るわよ」


 近くの川に接続する水抜きの用水路を完成させると、今度は将兵に激を飛ばします。


「用意した袋に土を入れて口をきつく縛る、そしてそれと丸太を一本持ってついて来なさい」


 後は矢玉を避ける為に竹で作った盾を持った兵を配置して沼を袋で埋めて行けば……どういう事でしょう、今まで近寄ることも出来なかった難航不落の沼城に向けて道が出来ているではありませんか!


 私がナレーションごっこをしている間に攻め口が三つ出来て居りそこを盾を持った兵に守られた鉄砲隊が進み城に進んでいきます、城方も応戦していますが遂には城門が破られ万事窮して降伏してきました。


 これで我々を阻む者は居ない……居ないといいな。





周防国 山口 内藤家屋敷


 内藤興盛は悩んでいた。


 石見の戦いは益田が尼子と講和したことで様相が一変した。元々陶と不仲であった吉見家が今の大内に味方する事等有り得ない以上尼子の攻勢を防ぐことが出来なくなったのであった。


 さらに入った陶隆房討ち死にの知らせは大内の本拠である山口を震撼させた。


 興盛は大寧寺の変でも山口の町が戦火に巻き込まれないように勤めて来て最小限の被害で済んだ。


 だが今度はどうなる事か……彼は手勢を町の要所に配置し乱暴狼藉を働く者が現れないようにしていたが町に住む者たちは浮足立っていた。


「沼城が落ちたか。後は陶の本城若山城と右田の城だが、どちらも長くは持つまい」


 彼の前には元就から届いた書状があり其処には今回の挙兵への顛末と反逆者陶を討った報告、そして義隆の遺児を保護しており山口への帰還と新生大内家を共に支えて欲しいと書かれていた。その為毛利家の嫡男となった就隆と興盛の娘との縁組、その時に興盛の娘は亡き義隆の養女になっていた事にして毛利家を大内の縁戚にする事で大内家への家政への参加を正当化する事。尼子家と和解し尼子家と大内家との縁組を行い、今後は協力体制を取り大友や山名へ共に当たることなどが記されていた。


 この提案は非常に魅力的であった。主を失った大内家にとってそして興盛自身にとってである。


「この提案に反対する者はおるまい、現に杉家も毛利に和を乞い、陶の残党狩りに参加している。弘中も、問田も毛利に降った。内藤家もそうするべきなのだが……」


 彼にはそれが最適だと判っていたが同時に拭い難い疑念があった。


(まるで毛利に都合よく進んでいる、確かに嫡男を失ったのは痛手だがこの乱で一番得をしたのは毛利家だ)


 尼子家も銀山を落とし、益田も尼子と和睦したが其れは毛利が仲介した為で益田は毛利に従うようになるだろう。そして義隆の遺児を抑えている以上毛利が事実上大内を支配している事になるのだ。


「だが、其れのどこが悪い? 御屋形様では大内の未来はなかった、一条から養子を迎えても所詮は陶の傀儡に過ぎぬ、そして陶ではこの大内は纏められん、ならばこれが最適解なのか……」


 興盛は大内家の忠臣であった。だが現実家でもある。興盛は山口を毛利軍に無傷で明け渡したのであった。





山口 旧大内館


 京です。 ついに山口を手中に収めました。周防はほぼ制圧し、長門も内藤殿の御蔭で間もなく落ち着くでしょう。彼は長門守護代を長く勤めてますからね。


 これで中国八か国は毛利=尼子連合の物ですね。後は九州の大内領である豊前と筑前を抑えれば、博多が手に入ります!


 ビバ! 貿易!


「く・く・く……」 


 思わず声が零れてきます。


「くっくっく! おーっほほほほ! これで天下に又一歩近づいたわ!!」


 なんて熱くなっていると視線を感じました。恐る恐る振り返ると皆さんの視線が冷たい。


 元就パパと詮久様、そして何故か母上? 何で?


「浮かれているようだから釘を刺しに来たのよ~」


「ヒッ!」


 いや、だからってお仕置きはいやあ~!!

いつも読んでいただきありがとうございます。





感想・評価等大歓迎です!





※この小説はクロスオーバー作品です





早見様の「ゲーム機片手に天下統一!Player1 〜瀬田に我が武田の旗を立てよ〜」




霧島ナガツキさんの「ゲーム機片手に天下統一!Player2 ~我、長宗我部ニテ立チ上ガラントス~」




天樹院樹理さんの「ゲーム機片手に天下統一!Player3〜諌死なんてしてやらん、天寿を全うしてやる!!〜(仮)」





 4番目になる作品です





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