特別幕 戦国のメリークリスマス
クリスマスバージョンです、完全な思い付きです
「ジングルベール・ジングルベール鈴が鳴るー♪」
京です、クリスマスの飾り付けをしています。
え?暦がずれてる?この時代は旧暦だろって? キリスト教の伝来はザビエルが日本に来てからでもっと後だって?
細かいことはい・い・ん・だ・よ!
「姫様、このお祭りは一体何なのですか?」
「昔ね山城国の秦河勝という人が広めた教えでこの日の晩厩で救いの御子が生まれた日とされているの、其の御子はこの国の皇太子となりこの国の発展に貢献したと言われてて其の功績から生誕を祝うお祭りがこれなのよ、長い年月が経って廃れてしまっていたけどね」
「凄いですねえ、でもどうやって其れを知られたのですか?」
「古い文書を調べていたら偶然見つけたのよ」
「流石です!」
侍女が疑う事もせずに尊敬の眼差しでこちらを見ている。聖徳太子とごっちゃにしている適当話なんだけどね。
ちょっぴり胸が痛かった。
後でステータスを見て{詐欺師}{法螺吹き}という称号が増えていて不本意だった。
☆
ツリーを作ろうとしたけど樅の木は兎も角飾りつけの物が無い、仕方無いので木を削ったりして作りましたよ。 天辺のお星様もオーナメントボールもね。
何とかツリーらしき物が完成した。
「後はどんな事があるんですか?」
「この日は恋人同士が一緒に過ごす日なんだよ」
前世でお一人様だった私には二人で居た事は殆ど無かったけどね。
あれ何で目に水が溜まってるんだろう? おかしいな?
「それとね、夜寝てる間にサンタさんが良い子に素敵な御土産をくれるんだよ、其れを入れて貰える様に足袋を吊るして置くんだよ」
サンタの特徴を聞かれたので赤い服を着ている老人だと教えると侍女はこう答えた。
「赤い服を着ている? では閻魔大王がやって来ていい子には御褒美を悪い子は皮を剥がれてしまうんですね」
其れ違うし! 何で閻魔様となまはげと大国主の話が混ざってるんだよ!
すっとぼけた侍女に突っ込みを入れつつクリスマスの夜は更けていくのであった。
皆さん良いクリスマスを!
思いつきで書いたので適当です、すいません