第1話 努力は報われる
とりあえず先に謝っときます。
すみませんでした。
間違えて短編で出してしまったものの連載する方です。
ご迷惑をお掛けいたしました。
この世に一人の少年がいました。
彼は毎日毎日勉強や運動をがんばり上達しようとしていました。
彼は物心ついた頃より毎日を一生懸命自分に出来ることを探していました。
しかし、勉強も運動もある一定よりは良くなりませんでした。幼き頃の彼は自分の努力が、頑張りが足りないと思いますます励むようになりました。
それでも一向に上達しません。
そんな彼が高校に入ったとき、ついに悟ってしまったのです。
それは、テストや運動で自分のより上の人がいたからです。
彼らは周りから天才と称される人たちでした。
そんな人達を見て、
・・・あぁ、俺には才能が無かったのか・・・。そんなことに気が付かずに勉強に運動に励んできたのか?
と彼の心は壊れる寸前でした。
そんな日の学校からの帰り道にそれは起きたのです。
その日は雨で空は曇天でした。
道の途中では工場をしていました。
彼は普段通っていることで、気にもとめずに歩いていきます。
その時上から
ガンッ
頭上から不吉な音が聞こえてきます。
彼はその音に気づいてそちらを見ますが目前まで鉄骨が迫っていました。
「あっ!!そこの人危ないっ!!」
誰が言ったかは分からないが、それが俺の最期に聞いた声だった。
体に鋭い痛みが走り、感覚が無くなっていく。
あぁ、これが死か・・・。呆気ないものだな・・・。
俺が感傷に浸っていると、どこかから声がする。
『お~い!そこの!ほれ、少年よ』
声的にはお爺さんと言ったところか。
何でだろ?俺は死んだ筈じゃなかったか?
『よかったわい。気づいとるみたいじゃな!ワシはこの世界の神じゃ。お主、今は混乱しとるかもしれんが、とりあえず話を聞いてくれると助かるわい』
と神の爺さんは言ってきた。
確かに俺は混乱していたが、何故口に出していないことが分かるんだ?
『あぁ、すまんのぉ。プライバシーうんぬんが無いと言われるかもしれんが、心を読んでおるんじゃ。じゃから、お主の考えていることが分かるわけよのぉ。ところで、お主は何処まで現世の記憶があるのかの?ちーと教えてくれるかの』
そうか、心を読めるのか。はぁ、神ってのは何でもありかよ。
現世って言うことはやっぱり俺はさっき死んだんだな。
となると
「えっと、先程死んだ時までの事は覚えていますよ。あと俺は何で神様に会っているんですかね?」
俺が正直に答えると
『そうかそうか。それならよかったわい。それはのぅ、えぇっと・・・・・・(ちょっと手違えでお主を殺してしまったからじゃ)』
えっ?今小声だったけど、手違えって聞こえたんですけど?
あっるれぇー?
でも、聞き間違えってのもあるかもしれない。
「あの神様。今手違えと言いました?」
『あぁ、本当にすまんかった。この通りじゃ!」
と神様が頭を下げてくる。
聞き間違えじゃなかったー!!
どうすんのこれ?
俺死んじゃってるんですけど?
そこらへんちょっと聞いてみるか。
『その質問には答えるぞ。お主を生き返らして異世界へと送り、そこで第二の人生を過ごして貰おうと思っとる。ちなみにお主の住んどった世界には送れんからのぅ。出来るだけお主の希望通りにするがどうする?』
ええっと、まず整理してみよう。
神様の手違えで俺死んだ。
↓
生き返って異世界へ行く。
↓
そこで第二の人生を楽しむ。
と三行程でまとまってしまった。
悲しくなってくるな・・・
っと話がそれたな、とりあえず神から聞かれた事を考えよう。
1、平和
うんこれは絶対いるね。
2、特殊能力・才能
これは読んでた小説の異世界物では定番だったからね。あと、俺には才能が無かった。だからそれがほしい。
3、迷宮
俺だって男だもの。冒険したいよ。
4、ファンタジー
魔法とか猫耳とか猫耳とかだね。
モフモフは正義だね。
とりあえず、この四つかな。
と決まったことで、
「決まりました。平和でファンタジーな世界で、迷宮があること。それと俺に何か特殊能力的なのをください。」
『なんじゃ、そんなので良かったのか。なら、ワシがお気に入りのところにしよう。獣人やエルフ、ドワーフなんかもおる世界だ。それと、特殊能力としては、お主にあったものと、死なないようにある程度肉体を強化しておくが、それでいいかの?』
「えぇ、それでいいです。俺にあった能力と言うのが少し不安ですが・・・。」
『大丈夫じゃ、ワシに任せろ。それとこれは大事なものじゃ。無くさんようにな。』
と光の玉を手から出して俺にくれる。
玉は俺の手に当たると、すぅーと体の中に入っていった。
「これは何ですか?」
『あちらに行くときに必要な物と、先程言っていた能力を与えたのじゃ。向こうへ言ったら《ステータスオープン》と唱えれば分かる。お主の世界のゲーム見たいな感じじゃよ。だか、これだけは忘れるでないぞ。向こうで死んだらそれで終いじゃ。もう一度生き返れるとは思うでないぞ』
───お主が向こうで元気にやっとるのを、ワシはここから観とるからのぉ──────────
最後に神からそんな言葉が聞こえてきて俺は意識を失った。
次に目が覚めるとそこは森の中だった。
緑が鬱蒼と茂った森の中。俺はそこの地面で寝ていたようだ。
どのくらいここにいたのかは分からないが、今はするべき事をしよう。
「《ステータスオープン》」
ブゥンという音と共に目の前に半透明なボードが表れた。それには右上に今の時間4/1 9:15と書かれていた。
その下に地図(青い点の回りが少し分かるぐらいであとは全ての白色になっていた。これは俺がいるのが青い点で、その回りしか地図が出来ていないのだろう。)があり、その横にレーダー見たいな感じの円が連なっているものがある。中心がたぶん俺だろう。一番外の円には500kmと書いてある。かなり広い事しか分からないな。
あとは左上にタグがあり、ステータス、アイテム、装備状況、ログ、???となっている。
まず、ステータスのところを見てみよう。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
名前:竜胆一真
種族:人間
職業:村人
レベル:1
能力
筋力:20
体力:22
魔力:18
敏捷:25
精神:20
運:10
スキル
自動翻訳
自動言語取得
努力の天才
全才能限界突破
神の祝福
称号
神の祝福を受けし者
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高いかは分かんないけど、直ぐには死なないよにしてくれるらしいしね。
あと、2度目の人生は才能があるらしいね。
スキルって詳細みれないのかな~?
っと、触っていたら詳細が出てきた。
1つずつ見ていこう。
《自動翻訳》
どんな言葉でも、スキル所持者が分かる言葉に聞こえる。
《自動言語取得》
どんな字でも見たら理解でき、書けるようになる。
《努力の天才》
人一倍努力の出来るものに与えられるスキル。
スキル成長量増加。スキルの上限経験値の半減。
《全才能限界突破》
全ての才がある。また常人では届かない領域まで成長できる。
《神の祝福》
ステータス2倍。経験値2倍。????。神との交信可能。
だった。
それを見て、俺は歓喜し久しぶりに涙を流した。
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