第1話 入学式の行事
《シヴァイパー》この世で、ディランを使える者たちである。
ディランとは?簡潔に例えると魔術みたいなものである。
さて、今日は、白蘭学園と黒眼学園の入学式だ。
そして今日、一人の少年が白蘭学園に入学するのだった。
「一年生の皆さん、御入学おめでとうございます。・・・・・・・・・これで私の話を
終わりとする。」
「はぁ~~、校長のかったりぃ話がやっとおわったか~」
この人は黒崎零で、今日の朝、僕にナンパしてきた人。
「はぁ~~、まさかお前が男だったとは思わなかったなぁ~。髪が長くて白いし、体が細くて肌が白いし~~」
髪が長く青い布で結んである。髪が長い理由は後々わかるだろう。
「あなたが勘違いしただけです。制服を見ればわかります」
僕の名前は、白河桜、昔の苗字は神崎である、過去のことがあって、神崎から白河に変更されたのだ。
そして、彼の言う通り僕は女と見られることが多い。
「んでもって、大人しいし、青い瞳してるし、それに、他の男子からもナンパされてただろう?」
「黙って下さい」
「それに、あまり、人とは話さないし、話すとしても、敬語を使うし、声は少し高いし…」
「はいはーい みんなー 静かにして~」
と、壇上に生徒らしき姿の女の子が立っていた。
「今から、皆さんには、ディランの数値測定を行います。なぜするかと言いますと、出たディランの数値でクラス分けをするから
です。クラスは、数値の高い順にS、A、B、
C、Dの5クラスに分けますので静かに一列に並んでくださ~い」
しかし、僕から見たら、みんなディランの数値が低かった。無論、僕のディランは無限だからだ。それに、全種類のディランを使える。
「はぁ~~」
黒崎がショックを受けたような顔をして戻ってきた。
「どうしたんですか?」
「俺のディラン……670だった……そんで、Dクラスだった……」
「ん…そう」
「次!! 白河桜!!」
「……はい」
僕は返事をし、壇上に上がった。
「ここの端末に手を置いて、ディランを発動させて下さい」
「……はい」
僕は、小さい声で返事しながら手を測定器の端末に置いて、ディランを発動させた。
………。
みんなは、驚いている様子だった。
無論、ディランの数値が上がり過ぎて測定不能になったからだ。
「君は、…、Sクラス、です。」と、担当の先生が恐る恐る言う。
僕は、元いた場所に戻るが、みんなからの視線からは逃れることはなかった。
「お、お前、そんな力があったのか」
「ん?……本気出さなかったら姉さんになに言われるかわからないので……」
そして、それぞれのクラスに向かう途中、肩を叩かれた。振り向くと、ショートヘアの赤い髪の毛の女の子が立っていた。
「兄さん、あんなに力を出して大丈夫
ですか?」
彼女は、僕の義妹の白河奏で、いつも僕の心配をしている。
「ん……、大丈夫、手を抜いたら……姉さんになんて言われるかわからないから……、姉妹揃って、過保護過ぎです」
「だって兄さんは、過去のこともあるし、今でも命、狙われてるんだしょ」
「ん……、奏のディランの数値は
どうでした?」
あまり深く入ると、嫌な言葉が出てきそうだったから、話しを変えてみる。
「え、私?私は6543で、Sクラスです」
「ん……、そう、僕と同じ……。」
僕達は、教室に入って行くと、みんな、僕を見ている。
僕は無視して空いてる席に座った。
たしか!午前は、入学式と、ディランの数値測定で終わりで、これからお昼に入るはず…。
そう考えていとら、学園か準備していた弁当が届いた。
僕は弁当を受け取り、庭に移動した。
僕が昼食を食べてる最中、何人かの女子生徒が近づいてきた。「ねえ、私達も、ここで食べてもいい?」
「……、ん、お好きにどうぞ」
「じゃあ、遠慮なく~♡」
「ねぇねぇ、あなたって入学式のとき、ディランの数値測定で上がり過ぎて測定不能になったらしいね」
「……、そう、……」
「どうやったらあんなことができるの?」
「……、知りません……、」
弁当を食べ終わり、この場を立ち去り、廊下をあるいていると、一人の女子生徒が気づいたかのように走ってきて、そのまま、ダイビングハグをかましてきた。
「ん~~、背は高いけど、身体が細いから抱き心地がいい。」
「ん……、なにしてるんですか、姉さん」
彼女は、僕の義姉の白河百合奈、妹と同じで、過保護で、僕を見つけると、すぐに抱きついてくる。
「……もうそろそろ離してください」
「い~~や~~だ~~、一生このままでいたい♡」
でも、百合奈は、すきが多過ぎで、自分ではそれに気づいてないらしい。
しかし今回は、そのすきを全然見せない。
しかたない、ディランで百合奈の動きを止める。
「アリスト」
「え、え…なにこれ、さくちゃん
なにかした?」
突然、五つの青い紋章が百合奈を中心に縦に並ぶ。
「全然力が入らない」
それも当たり前である。『アリスト』は、普通、盾として使うが、逆に相手を囲み封じる力もある。
「あー!!さくちゃ~ん」
みんなのディランは一種類だけで、同じことを言うが、僕は、全種類のディランを
使える。いや、それ以上だ、僕は、神や騎士、帝、守護神、守護者、天使などが宿っており、神や騎士のディランなども使える。
しかし、あまり使いたくない。理由は後々わかるだろう。
「明日は、実技…実戦…」
そう、明日は、新入生の実力を知るための授業だ。そこで、彼は、瞬殺するか、じっくり楽しんで戦うか、迷っていた。




