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黒いカラス

作者: 凛馬

 「あぁぁぁ―――」

 声が聞こえる

 かすれ、低音の声が響いた。うるさい。

 自分の状況を確認しようと首を動かそうとするが、動かない。首から下の感覚がないのだ。首の下からを失ってしまったかのように。

 視界に写る景色で場所と状況を把握する。

 薄暗い路地裏。ビルが立ち並び、その影の部分に私は居た。

生臭いゴミの臭いが鼻腔を刺激し、不快な気分にさせる。

 「あぁぁぁ―――」

 また声が聞こえた。

 よく聞けば、自分のすぐ側から聞こえることに気付く。いったい誰なのか?、と私は疑問に思った。

 「あぁぁぁあぁぁぁあぁぁぁああぁ」

 その声はまるで呪詛。低く、不気味に辺りに響いた。

 「あぁあああああ」

 うるさいうるさいうるさいうるさい―――。

 バサ、と何かが音を起てて、私のすぐ側に近づいてきた。黒い塊が視界の端にたたずんでいる。カァー、とそれは鳴いた。 体を震わせ、黒い羽を辺りに散らかす。

 舞った羽は宙を漂い、私の目の前に落ちる。それはカラスであった。カラスが側で私を見下ろしているのだ。

 カァーカァーとカラスは何度も鳴く。まるで仲間に私の存在を報告するかのように。

 バサバサ、と空から数羽のカラスが舞い降りる。それと同時に数枚の羽が舗装された地面に落下。黒い影になる。

 カラスたちは私を囲むかのような集まり、私を見下ろす。

 私は恐れた。なぜカラスたちが私を見下ろしているのか、と。

 「あぁぁぁ―――」

 また、声がした。もはや呼吸音にしか聞こえない。

 カァーカァーとカラスたちが体を大きく伸ばして鳴く。そして、黒い無機質な瞳で私を見下す。

 「――――」

 私は叫んだ。声にもならない音が私の聴覚を刺激する。

 恐怖が、冷たく鋭利な恐怖が私を襲う。私はそれを死だと実感した。

 私は怯え、声にもならない叫び声を上げる。カラスたちがそれに答えるかのように叫ぶ。カァーカァー、と。

 私は息苦しくなり、口を大きく開け、酸素を吸い込む。だが、いくら吸い込んでも息苦しさは消えない。それどころか、徐々に意識が遠のいていく。カラスたちの鳴き声も遠い場所から鳴いているかのように感じられた。

 私は意識が朦朧とした視線を首の下に向ける。

 そこで私は気付いた。

 自分の体から無いことに。あるのは私の首、本体だけだと。 「――――――」

 私は叫ぶ。頬が涙で濡れていく。私は死ぬのだ。それが怖くて、恐ろしくて叫ぶ。

 カラスたちが私を見下ろす。幾つもの冷たく無機質な黒い瞳が私を見つめる。

 私の目の前にいた一羽のカラスが、一歩前に出る。

 黒い影が私を覆う。黒く、氷のように冷たい恐怖。死が私の目の前にたたずんでいた。

 カラスがカァー、と鳴く。まるで死の宣告のように。そして、カラスが体を振りかぶる。私に死という道に誘うために。

 嘴が私の額に突き刺さる。

 ズブリ、と音が私の頭の中で響いた気がした。ヌメリとした液体が流れ、私の視界を赤く染める。

 「あぁぁぁぁぁぁ―――――」

 声を上げる。苦しい。これが最後の意識となり、黒く澱んだ水の中に沈んでいく。

 カァー、とカラスの声が聞こえた気がした。

ヘタクソ、これに尽きます(汗

最後まで読んでくれた方、ありがとうッ!!

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― 新着の感想 ―
[一言] がんばってください。応援しますよ。 あと、自己紹介部分は何作投稿しても同じのが使われるので、二作目を投稿する場合文面を変えるといいですよっ。
[一言]  モノを書こうとする人は自分の頭の中で閃いた「面白いもの」を文章にする。そこには自分の頭の中に浮かんだイメージが広がっていて、それを考えるから面白いと思う。  が、それを実際に文章にして他人…
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