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六本足ロボットはロマンなのです。
46~47・そして、いつものように夜を過ごし、気がついた時には、空は明るんでいるのだろう。
液状化中のロゲンハイドの形の変化について、書いている時の事。
足を三本か、四本か、はたまた六本か、迷いました。三本の方面で書きましたが、やはり六本も捨てがたかったのです。
あるいは、四足にして重心調節のための長い器官をつけて、獣が「四足歩行+しっぽ」である理由に納得してみる展開も一興だったり、と、悩んでいました。
――でも、ロゲンハイドについて考えると、そもそも六本足移動にロマンはないだろうし、足の本数の違いによる有用性なんかは、気づかないだろうと。
そして、微生物に夢中になっているオキシは言わずもなが。別作品の機械好きならばとにかく、オキシがわざわざ観察をやめてまで、四本+しっぽや、六本足を助言するとは考えにくいので、そちらの方面から攻めてみるのは諦めた経緯があります。