異世界ではわりと初期に悪人に遭う。
10・プラナリアは、その切れ端から再生する。【※挿絵あり】
11・地球人は幼形成熟です。
襲われたとき。
オキシが吸血殺人鬼に襲われ気を失う場面は、実は全身麻酔をしたときの体験を元にしています。
珍しい体験だから、小説のネタに使いたいと思い、麻酔を打ってから意識がなくなるまで、体に起こる変化をできる限り記憶していようと頑張りました。
そして、麻酔から目覚め、退院するまでに覚えているうちに、これを使った場面を書き上げました。
実は「微生物を愛でたいのだよ!」において、一番最初に書き上げたのは、「16・プラナリアは、その切れ端から再生する。」の、オキシが気絶する場面だったのです。そして、その後に、主人公は微生物好きな人物にしよう、と決まったのです。
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なぜ異世界では黒色がめずらしいのか。
実は自分、理由があって黒が珍しい系異世界が大好きです。
それを書くにあたって、理由なく黒が珍しいということにはしたくはありませんでした。そこで黒色とは何か調べました。
その結果。
黒色とはメラニンである。メラニンは紫外線から身を守る色素である。異世界に黒色が珍しいということは紫外線が弱いのではないか。
それに加え、黒色が珍しい異世界で白人系美形が多いのも、紫外線が弱い環境なので、肌は白くシミそばかすも無い綺麗な肌なのでは。他国に日に焼けた人種がいる場合は、その国のオゾンが薄くて日に焼けやすいとか、考えてしまいました。
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異世界にありがちな地球人は幼く見えるネタ。
実は、地球人が幼く見える系異世界ものも大好きです。
しかし、「日本人が若く見られるのと一緒」的な理由だと、せっかくの異世界なのに地球の感覚でか、と、ちょっとだけモヤモヤしていました。
そんなある日、乏しい生物系の知識を増やすために見ていた某大学のテレビ番組の中でやっていたネオテニーの解説に、びっときました。
「これだ! これを使おう」
こうして、異世界では人類にネオテニーが起きなかったことになったのです。
どうでもいい、ネタ。
幼形成熟してきたから幼形嗜好になるのか、幼形嗜好だから幼形成熟してきたのか。
ネタでも本気でも、幼形嗜好と日常的に言っている日本人の外見が、外国の人から見て幼く見えることがあるのは、どこか意識の底で幼形を選んきた結果なのだろうか。
尾の長い鳥は、より長い尾を持つものを選び交配していくことで、より尾がながい子孫を残してきた。
だから、幼形成熟してきた人類は本質的には幼形嗜好――
★テンプレメモ★
異世界に来て早々に犯罪者に遭遇する。
不老不死に近い体になる。回復も早い。
変温動物な爬虫人類の体温は、ほんのり温い。
黒髪は珍しい。
え? 成人していたの?
竜とつく人種は長命種。