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プロローグ1

真っ暗な中――


「忘れ物はない?」


「あー……うん、大丈夫」


「それじゃ、出発するわ」


暗闇の中、カコ、カコ、カコ……と

軽くアクセルを煽る乾いた音。


次いでセルモーターが夜を引き裂き、

一瞬の間を置いて――


ドン、と小さな爆ぜるような振動。


シリンダーの中で目を覚ました火が、

規則的な鼓動となって広がっていく。


……ダッ、ダッ、ダッ、ダッ……


低く抑えられたアイドリング音だけが、

夜の静寂に滲んでいく。


その“何か”は、すぐには動かない。


ただ、息を整えるように、

静かに鼓動を刻み続けている。



やがて――一分。


油温計の針が、わずかに持ち上がる。


その瞬間。


暗闇の中に、二つの丸い光が灯った。


まるで、目を開いたみたいに。


回転数が、ほんの少しだけ上がる。


遠慮がちな唸りから、

意志を持った音へ。


ゆっくりと路肩を離れ、

滑り出すように道路へ――


そして、夜へ溶け込むように加速する。


月明かりが、車体をなぞる。


丸みを帯びたシルエット。

丸目のヘッドライト。

サイドに走る、キューベルワーゲンを思わせるリブ。


三角窓から流れ込む、冷えた夜の空気。


それでも運転手は――


風に乱れる銀髪を、気にする様子もない。


ただ、前を見ている。


「タバコ、吸っていい?」


助手席の声に、彼女は視線だけを向ける。


少しだけ、面倒そうに。


「……ちょっと待って」


そう言って、メーター右側の

小さなレバーに手をかけた。


ウィン、と小さなモーター音。


幌が後方へ折り畳まれ、

頭上に、夜空が開く。


月と星が、一気に流れ込んできた。


「いいよ」


「へへ、どうも」


軽い金属音。


火が灯る。


タバコを咥えるシルバーグレーの毛並みの口元が

ぼんやりと照らし出される。


もう一度、小さく鳴って――消える。


同乗者は、深く吸い込む。


そして――


夜空に向かって、遠吠えの様に紫煙を吐き出した。


白い煙が、月明かりに溶けていく。


その光の中で、ようやく全貌が浮かび上がる。


レトロで、どこか愛嬌のある車体。


だが―

その佇まいは妙に古く、無骨とも取れる。

レトロで愛嬌があり無骨とも全てが混在する車両


日産【パオ】


助手席でお座りをしながら

ラッキーストライクを吹かす【ハスキー】。


運転席には長い【銀髪】を風に揺らしながら

無人の夜の静けさと全てを隠す闇を

静かに楽しむ様にそのハンドルを握る彼女は

可愛らしさとは、どこか別の場所にいる。


そして――


どこか、

引き金を引く直前のような静けさを纏っていた。


夜を裂くように、車は走る。


銀色の髪をなびかせながら――

どーも!

アオンです。


昔、別のサイトでガンダムネタを書いてました。

筆を長期間置いてましたが妄想が溜まる一方の為

この度オリジナル作品を書いて行こうと思い

投稿してみました。

ネタは溜まっているので清書でき次第投稿しようと思いますので目に止まった方はよろしくお願いします

m(_ _)m

byアオン

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