なんだか婚約者候補がいるようですが、名前がキラキラしてますね②
そんなこんなで迎えたお茶会当日。
はぁ、今日は朝から気が重いです。お屋敷の皆んなが私を可愛く着飾ってくれて、とても綺麗な装いにされてしまいました。。。とても、フリフリで、動くのがしんどいです…
「お嬢様、今日は気合いを入れましょうね!」なんて、鼻息荒くルルが私に言ってきます。そして、いつも通り最後は丁寧に、あの魔法のアイテム、指輪(ネックレス仕様)を私の首に掛けてくれます。というか、ルル、その年齢で私の秘密、周りにバラさないって、どれだけ教育行き届いてるのかしら?クララって、とても教育上手ですね。不思議です。
「もう、ルルったら。私が気合いを入れることなんて、このお茶会ではないわよ?」
「いえいえ、このお茶会でお嬢様の凄さが周りに知れ渡る機会になるんですから。聡明で美しい、なんて揃ったお嬢様は注目の的になりますよ?それなら、最初から余裕綽々で、強気にピシャッと、やり切りましょう?」
「そんなに褒めそやされるのは恥ずかしいのだけども。というか、どうして私が何かと戦うようなことになるのかしら。私の評価、ルルの中でどうなってるの??」
「いえ、貴族の常識を斜め上に解釈して新しいことをさも普通のことのように為さる規格外のお嬢様です。そんなお嬢様に付いていくのは、大変なんですからね。」何故か最後は愚痴られましたが、そんなに大層なこと、してないのですが。
「とにかく、5歳児の発想を持ってないことを自覚してお茶会に臨んでくださいね?リアム様を見習うくらいで丁度いいんですからね??」
「お兄様も年齢以上に優秀なところあると思うのだけど。。。真似ても変わらない気がするわよ?」
まぁ、それだけなら気力を振り絞りますが、今日は穏便に過ごしたいところですよ。。。
ガラガラガラガラ………
「お兄様、緊張します。知らない方がたくさんいらっしゃるみたいなので、ディーは上手くできるでしょうか。」
「ディーなら大丈夫だ。何たって僕の妹だからね。何でも上手にできるだろ?上手くやれば、僕たちの縁が広がる機会だ。一緒に頑張ろうな。」
「お兄様がいると安心ですね。」
お兄様、少し嬉しそうに私を見てますね。可愛い7歳児です。お母様も微笑ましそうに私たちを見ています。
そんなこんなで話していたら、初めての王城に到着したようですね。とても広くて、我が家の何倍あるんでしょうか。前世からみると、今世の我が家はかなり立派で、まるでお城のような大きさを持っているんですよ。とても4人家族の暮らす家とは思えない広さだと感じてましたが、この王城、中だけでまるで一つの街のようです。きっと、我々貴族が何かあると集える広さにしてるんでしょうね。
だからでしょうか、今日は何人もの家族の子息が集う日、騎士や兵士の皆さまが馬車から見てもゾロゾロと動き回っている印象です。だけど規則性があって、整然と動いていますね。これも、きっと任務なんでしょうね。兵士の皆さま、お疲れ様です。
「皆様、本日は我が王城のガーデンお披露目に参加してくださり感謝します。このひと時の時間を私と、第二王子であるこのジュリアン・アーサー・ウェストとともに、楽しみましょう。」
開会の挨拶ですかね。王妃様ご登場と同時に、第二王子も横にいらっしゃいました。ヤバいですね、王子、名前がキラッキラです。絶対フラグです。近寄らないよう、目の前のお菓子でも黙々と食べときますか??
「リアム、ディアナ、まずは王妃様にご挨拶に行きますよ。」
お母様、それは、絶対なんですね。。。自らフラグに近づくとは、恐れ多いですよ、、、
「王妃様、ジュリアン様、この度はお招きいただき誠にお礼申し上げます。シルヴァン家のクロエとその息子、リアムと、娘のディアナです。このようなお目通りの機会をいただき、誠にありがとうございます。」
「王妃様、ジュリアン様、シルヴァン家子息リアムと申します。以後お見知りおきください。」
「ディアナと申します。本日はお招きいただきありがとうございます。」
「堅苦しい挨拶なんて、いらないわ。クロエ、私との仲じゃない。そんな話し方なんて、悲しいわ。」
「有り難きお言葉ですが、貴女様はお変わりなくとも、様々な方がいらっしゃるのです。キチンとなされますよう、具申いたしますわ。」
「まぁ、具申なんて、まるで私の家臣のような物言い。お友だちのあのクロエはどこに行ったのかしら。。。」
「はぁ、王妃様、またの機会にキチンとお話しさせてくださいませ。」
「えぇ、待っているわ。リアムもディアナも、またお会いしましょうね。」
ニコニコと、なんだか不穏な会話とともに挨拶は終了したみたいですが、ジュリアン、ひとっことも、話しませんね。何だか少し不機嫌な様子ですが、あまり分かりにくいです。まぁ、こんなたくさんの人に今から挨拶され続けるなら、ご機嫌なんていいものではないです。
王妃様たちへの挨拶が終わったら、皆さん自由に話し出しましたね。というか、ある程度の仲のいいグループが元からあるみたいで、固まって話しているようですね。
だけど、やはり新たな家とも繋がりたいのか、私達も公爵家、色んな方々が挨拶にみえます。兄は上手くあしらいながら当たり障りない会話をしてますね。もう、私は面倒なんで、兄の後ろに隠れる照れ屋さんで通します。
「シルヴァン家の皆様、ご機嫌よう。」
そう言って挨拶にいらっしゃるのはモートン家のキャシー一家ですね。彼女は同じ公爵家で、以前の私のお披露目以降も遊びに来てくれるお友だちです。
「キャシー様、お久しぶりです。お元気でしたか??」まぁ、領地も遠いので会うのは年に一回ですけどもね。
「はい、元気すぎるくらい、走り回っていますわ。」クスクスと楽しそうに話してくれます。ほんわかと癒し系のご令嬢で、お兄様と同い年なのですが、今でも魅力が溢れ出ていて将来が楽しみなお嬢さんです。
「良ければこの後あちらでお話ししませんか??」
お兄様と私をあの東屋の方に誘ってくれています。嬉しいですね、お誘いいただけるのは。
「ありがとう、キャシー嬢。では、あちらへご一緒させていただきます。」そう言ってお兄様はキャシーの手をとって歩いていきます。お母様はモートン家とお話しするようで、私たちを送り出してくれます。私も、2人の後をついて行きますが、お邪魔虫になってしまいますかね?
すごいですね、この東屋、色とりどりのお花だけでなくて広がる池に反射する光がキラキラしてて、幻想的な空間になってます。
「綺麗な場所ですね。お花がとても、美しいです。」
なんて乙女な発言、キャシー様。お兄様もキャシー様でなくお花を見てください。
「本当に、綺麗な景色です。」それはどちらに言ってるのか教えてください、お兄様。
「お兄様、この場所こんなに綺麗なのに、皆様こちらに来ませんね。」
「まぁ、皆んな今日の目的は王族に縁を作ることと、貴族同士の繋がりを強めることだから、親は皆んな、躍起だろうね。それに子どもたちは遊びたいし、目の前のお菓子を食べたいから、誰も花には目もくれないさ。」
いや、お兄様、すごく冷めてます。大人なお兄様素敵。。。。じゃなくて、どうしたのですか、お兄様、大人ぶって、確かに優秀なお兄様、普通よりも落ち着いてますが、なんですか、クールガイな発言。誰向けですか。
「リアム様は本当に、周りをよく観察されているんですね。聡明で尊敬します。」マジマジと感心するキャシー様。え、やっぱりお邪魔虫ですか??私キャシー様とお友だちに先になっていたんですけども、いつから2人はこんなに見つめ合ってるんですか??
ガサガサっとお花の間から音がしたと思ったら、少年が顔を出します。え、ジュリアン様?
なんですか、これ、フラグですか??誰のフラグです??お兄様?私のフラグ??
こ、ここを、一刻も早く去らなくては……!!




